◇Пси日記◇
(Псиの日常生活で起こった出来事をつづる日記です)

◇平成15年08月◇

27:BLUE TRANSPARENCY〜限り無く透明に近いブルー[LUNA SEA]
03:ペテン[筋肉少女帯]

 

平成15年08月27日 胎児よお前は何故踊る?ママの夢判って怖いのか?

 軟禁所にケーブルテレビが入りました。うっかり朝早く起きたら、SCOOBY AND SCRAPPY-DOOを放映していて、思わずずっと見てしまいました。CARTOON NETWORKではちょくちょくオールドカートゥーンをやっているのです。Pink Panther、Tom and Jerry、Bugs Bunny、Tweety、Road Runner・・・素敵!素敵すぎ!Bugs Bunnyだけはちょっと違いますが、他のお話はすべて天敵同士の追いかけっこです。
 Пси、この終わらない追いかけっこが大好きなのです。ご都合主義なんてコトバを鼻先で笑い飛ばせるくらいの超絶体術、動きとちゃんとマッチした素敵BGM、残酷描写が満載ながらも血も死人も出ないその展開。また、話によっては大昔の少女漫画並みに目の崩れたトム古くなったファミコンのゲーム並みに色味のおかしいトウィーティが出てきたりする様な、枯れたコンテンツに特有の古臭さがたまらないのです。

 それで、SCOOBY AND SCRAPPY-DOOです。これは、弱気で大きくて直立歩行する犬「スクービー・ドゥ」と、その甥である「スクラッピィ・ドゥ」とヒト2人が活躍するお話です。舞台は70年代のアメリカ。人物の顔をアップにすると目つきが必要以上に怖いとかのオプションはあるものの、事件発生→追いかけっこ→その中で真相究明→謎のオチという、ストーリーものながらも上に挙げた様なアニメの流れをしっかり汲んでいて、Псиはとても大好きなのです。
 9月からは、深夜2時からの枠が白黒のオールドカートゥーン枠になるそうで、今から楽しみで楽しみで仕方がありません。そんなことをぼおっと思う、早朝4時30分過ぎでした。早く起きすぎ。


 ひさしぶりすぎて、うまくお話ができません。それでも、沈黙したままで上手になるお話も無いわけで。
 もうすぐお話を再開させようと思います。お話したいことはいっぱいあるのですから。


 ・・・上のパラグラフだけ見ると、10週打ち切り漫画の最終回みたい。

 

平成15年08月03日 胎児よ、お前は何故踊る?ママの夢わかって怖いのか?

 SummerSonic03に行ってきました。もっとも、ほとんどBuck-Tickを見に行った様なものですけれど。
 タイムテーブルによると、Buck-Tickの出番は17:30。S.O.A.PもRADIOHEADもBuck-Tick後、すなわち急ぐ必要がまるでないと判断し、15:30頃会場入りのゆっくりモード。それはそれとして、会場でvodaphoneビニールバッグと一緒にもらったコンパクトタイムテーブルにはEVENT STAGE18:30からのスロットが「SPECIAL GUEST」になっていたのに、Webのテーブルや会場のすごく大きいタイムテーブル(印刷)では、ちゃんと「SONS OF ALL PUSSIES」と書いてある辺りに、妙な違和感を感じました。配布だけは二日間使いまわし、かつ、昨日はまだ発表じゃなかったということなのでしょうか。でも、S.O.A.Pの参加自体はずいぶん前から言われていた様な気がしますけど。謎。

EVENT STAGE(幕張イベントホール(でしたっけ?)。ホール内前後にステージがある為、準備の時間があまりいらない)には、かなり早い時間からS.O.A.Pシャツ+タオルのヒトたちがうようよ。S.O.A.Pの演奏するホール後方側ステージでは、S.O.A.Pの前にジェット機のライヴがある筈なのに、既にステージ前は黒いシャツのヒトたちで占領されていて。なんだか世の無常を感じる光景でした。
 そんな様をぼおっと見ていると、反対側のステージでSUGARCULTが演奏開始。普通に上手いし、激しいし、ギターは足が長いしで素敵でした。もっとも、曲調・演奏ともに、すごくライヴ向きだったので、CDで聴いたら同じ様に面白いかどうかはわかりません。なんてことを考えながら、ぴょんぴょん飛び跳ねました。
 今日日、低音8分刻みベース+雰囲気系のコードwith全音符+ドラム無しというタメがサマになっているバンドがいることに、この上なく感動したのでした。

 INDOOR STAGE(展示場)に入ると、そこは一大お祭り広場。壁際に所狭しと屋台、屋台、屋台・・・。屋台の謎アジア料理のお皿とビールを手に持って、そこらの壁によりかかって動かなくなっているヒトとかを見ると、なんだか気分はスラムに迷い込んだ観光客。そもそも、ホールに入る前の馬鹿に広い通路のあちこちで、固まって座り込んだり、座ったまま眠ったりしているヒトたちの群れを見ると、なんだか夏の違うイヴェント想起してしまったり。ヒトが集まるということはこういうことなんだなあ、なんてまるで自分が関係無いフィールドにいるかの様に思ったのでした。
 INDOOR STAGEはステージひとつをアーティストが使いまわす為、準備に時間がかかるのは仕方の無いところ。前のバンドの終わりから前へ前へ進んで行って、じっと立ち尽くすこと数十分。混雑中に何度もしゃがみこむヒト微妙としか形容のしようがないマイクテストの声にアレな感情を浮かべながら、ひたすらBuck-Tickを待ちました。でも、Buck-Tickの登場後、Псиは前代未聞の環境に自分がいることをやっと悟ったのでした。

SummerSonic03[Buck-Tick]
 総合 :☆☆☆☆☆
 選曲 :☆☆☆☆☆
 演奏 :☆☆☆☆☆
 ネタ度:*****

 最前。その、忌まわしくも魅力的な場所のすぐ近くに、Псиはずっと居続けました。仕切り屋さんも最前を取るために肘打ち用意の痛いヒトもいない代わりに、周囲には上半身裸の屈強な男どもwithアルコール臭。そもそもZepp並みの横幅のライヴ会場で押し合いへし合いをしたものだから、襲ってくる波が強烈。これ、本当にBuck-Tickのライヴですか
 もっとも、そんな足元の阿鼻叫喚など櫻井さんが気にかける筈もなく、「ナカユビ」「LIMBO」「BUSTER」とMona-Lisaの曲が次々と登場して、ぎゅうぎゅうと潰されながらも手を振りつづけるПси。間に「キラメキの中で...」が入った時だけはちょっぴりクールダウンしたものの、はっきり言って休む暇がありませんでした。もっとも、「キラメキ」でも多くのヒトは揺れていたので、クールダウンと言える程やすらぎがあったわけでもありませんけど。
 MCは「狂っちまえ」が何度もありました。そんなこと言われても、これ以上周囲が狂ったら危険指数が跳ね上がるんですが、とか思いながらも狂喜の声を上げる自分がかわいいと思いました。あとは、海外バンドが多いことを見越してか、突然櫻井さんが「You are beautiful・・・美しい」とか言い放ち、呆気に取られている間に「極東より愛を込めて」。極東前には必ず間があるのが定説ですけれど、英語は卑怯です

 今やすっかり欠かせない今井ヴォーカル、今回は「RHAPSODY」の様な感動路線とも、否が応にも盛り上がる「YOU'RE MY FUCKIN VALENTINE」「細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM」とも、不気味オールディーズの「Sid-Vicious ON THE BEACH」とも違って、今井ヴォーカルながら変な主張の無い「Mona-Lisa」。今井ヴォーカルが格好良すぎて涙が出そうになったり、櫻井が格好良すぎて涙が出そうになったり。そうしてすんすんしている間に、「唄」でこの上なく潰され、最後は「ICONOCLASM」で終わり。最早曲数なんて覚えていませんが、たぶん10曲は無かったんじゃないかと思います。
 とにかく大変に密度が濃かった今回のライヴ、最前列がほぼ初体験なПсиは、満身創痍な勢いで楽しみました。汗と筋肉痛でぼろぼろになりながら食べた屋台ごはんは美味しかったです。結局、その後はS.O.A.PもRADIOHEADも見ず、適当に落ち着いてから帰りました。全然後悔はしていません。むしろ、離れたホールのS.O.A.Pなんて見に行く気力がある筈もなく。


 僻地へと向かう帰りの仮想電車に続々と乗り込んでくる浴衣姿のヒトたちを見て、ああ、おまつりの時期なんだなあと思いました。幕張メッセの中も充分おまつりだったので、この先以外のおまつりに参加できないとしても、あまり悔いはありません。強いて言えば、幕張には花火がありませんでしたけど、もっともっと綺麗で素敵なものを観ていっぱい汚れてしまったので、それはそれで良いのです。


 へこんでいる場合でもないので、とにかくお話の回数を増やしてカラ元気っぷりを増幅しようと思います。

 

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