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◇平成17年01月◇

01月31日:Wizardryの新作、続々登場

 


平成17年01月31日 Wizardryの新作、続々登場

 あけましておめでとうございます。こんばんは、今更ながらに今年初ニュースのПсиです。物騒だった年の瀬も年始の賑やかさも今は昔、かろうじてカンニングの竹山さんが一人立ちしている光景だけがあの怒涛の年末年始が夢ではなかったことを思い出させてくれる今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。Псиは思い切り不調です
 さて、みなさんはゲームを幾つ積んでいるでしょうか。積みゲーや積み本といったいわゆる「罪」は、存在するだけでヒトのココロを蝕み、いずれ逃避の手段のゲームからも逃避という辛気臭いスパイラルを生み出す程に追い詰める、いわば諸悪の根源。
 解消する為には「許容量以上のゲームや本を買わない」と3回てのひらに書いてから出掛ける等の体質改善が必要ですが、下手に実行してリバウンドが発生するとまず金銭的に洒落にならないので、とりあえずは罪にココロを痛めつつ罪の清算を決意しながらもごはんを食べて眠ったらそんな気も失せるくらいの緩い所を揺蕩うのが良いと思います。

 話が逸れました。Псиは現在、あまりにも多くの罪を背負っています。大半がBLゲーという時点で腐りきっていますが、それに重ねて環境の不調で罪の半分を担うPCゲーが昇華できず、ぐだぐだな日々を送っているのです。
 いけません。死んだ超人は超人墓場へ送られますが、罪に塗れて腐った天使の行く末なんて聴いたことがありません。というわけで、今日は未来を見ながら罪を増やさないココロの鍛錬を行おうと思います。

 Псиの大好きなゲームに「Wizardry」があります。Wizardryといえば、ダンジョン探索ADVの最古参。数値と属性だけで個性をつけられたキャラクタを操り、悪の魔術師ワードナに奪われたアミュレットを探して暗闇の迷宮を彷徨うのです。大概のヒトはFC版Wizardryくらいは通っている様で、最初の探索に忍者を連れて行くのにお金を何Gプールできたかあそび打倒ワードナスピードプレイ極限状態でリセットボタンを押さずに何歩歩けるかあそびなど、話題を振ってみるとそれなりに盛り上がれます。ただし、相手のオーラ力を見誤ると冷凍光線を浴びることになるので、充分に注意しましょう。
 そんなWizardry、最初は正方形の迷宮を探索するゲームだったのですが、Vからは迷宮の形に変化が起き、VIはパラメータが大幅追加+宝箱の罠解除の方法等が変更になり、VIIにいたっては宇宙船で惑星に連れて来られた主人公たちは、いきなり広大なフィールドを歩くという謎展開。リルガミンの街を闊歩したヒトたちにとってVI以降は最早「ソロモンの鍵」の後の「ソロモンズ倶楽部」並みに違うゲームです。
 斯様に本家がダンジョンマスター化していく中、日本では数々のWizardryブランドの作品が登場しました。かつてゲームボーイ版「外伝」を作成したスタッフによる「Wizardry DIMGUIL」、ATLUSが作った「BUSIN 〜Wizardry Alternative〜」、モンスター収集・交換ができるといういかにもポケモン後のGBAソフトな「Wizardry SUMMONER」、名前に反してオリジナル作品な上作ったのはKSSな「Wizardry CHRONICLE」等、数多の作品が世に出ています。GBや携帯電話での旧作品復刻まで数えると、ちょっと恐ろしい数になりそうです。

 こうした作品の中でファンが最も驚いた作品といえば、やはり「Wizardry EMPIRE」でしょう。EMPIREシリーズはSTAR☆FISHという会社がGBC向けにリリースしたソフト。無印のリリースの頃、「Wizの新作が出る」と興味を惹かれたПсиはSTAR☆FISHのサイトをGoogleの呪文で召喚、そうして出現したサイトにはメインが釣りゲー、他には劇団経営シミュレーション(萌え風味多数っぽい)等のソフトラインナップが掲載されており、心底不安になったものです。
 そうして世に出た「Wizardry EMPIRE〜古の女王〜」はとにかくバグだらけ。ある目標(モンスターカタログが全部揃った・アイテムが全部揃った等)を達成する毎に「称号」というものが貰えるのですが、バグの為に称号が2つどうやっても立たない(称号を得る為にはソフトをメーカーに郵送)とか、戦闘中に能力を使って消滅した筈の武器が次のターンには普通に使えるとか、セーブデータが飛ぶとか、そうした笑えるものからどうにもならないものまでバグ満載。くわえてWizardryシリーズ最高峰の武器「村正」については出現確率が1/65535とか、隠し職業「ウィザードリィ(全能者)」モンスター名と補完関係にある不確定名等のアレな・・・ええと、突っ込みどころを挙げていくとキリがありませんので、興味のある方はチェきさんのWiz辞典該当項目などをご覧下さい。
 さっさと没落すると思われた「Wizardry EMPIRE」はその後も順調にシリーズ化、気付けばPCやPS2などの異プラットホームにまで進出し、本編自体もIIIまで出ています。なぜ。と、そんなПсиの率直すぎる感想はアブドルタクシーで城下町にでも放っておきつつ、02月24日にはEMPIREシリーズと並び立つくらいに不思議な代物が登場する様です。その名も「Wizardry XTH」。このXはもちろん「Mac OSX」のXと同様ローマ数字の「10」なのでしょうけど、公式のナンバリングを使う権限なんて無いでしょうし、何かしらのオトナの交渉があったとしても公式の最新作は8です。まさか、「9」は美しく無いので永久欠番なんてジョブスみたいなことを考えたのでしょうか。
 ともあれ、謎だらけのWizardry XTH、まずは舞台を見てみると・・・

世界に三つある聖戦都市には、それぞれ兵士育成のための最高学府「聖戦学府」が存在します。
今回ゲームに登場する学府は、その聖戦都市の一つである「アーレハイン聖戦学府」です。
学府は全寮制で、兵士として成長できれば、それなりの報酬と生活が約束されます。
戦争と死という危険にもかかわらず、この学府に入学する学徒は後を絶ちません。

[学府内の施設案内(- Wizardry XTH -)]

 なんと、Wizardryで学園もの。いえ、学園が出てくるからといって登校時にパンを加えて走ってきた転校生と交差点衝突イヴェント等は無いでしょうけど。この微妙に明るめな絵と相まってどんな代物になるのか、いろんな意味で興味が尽きません。そもそも、トップのFLASHには下の様な文言があるのですが

そこは、中世と異次元が交差する学園都市・・・
ウィザードリィの世界に革命が起こる!

 ここまで好き勝手している以上、存在自体が既に革命と思うのはПсиくらいでしょうか。
 XTHは迷宮やモンスター等の各要素をランダム生成することにより、数・規模の大きさを売りとしている様です。ただ、だからといって

本作は、これまでの「ウィザードリィ」のゲームシステムを踏襲した3DダンジョンRPGです。 以下では、本作ならではの新要素とボリュームを紹介します。

  • 迷宮マップは全86フロア。ランダム生成でパターンは無限。
  • 自動生成システムの導入で、10,000パターン以上のモンスターが登場。
  • 合成システムにより、アイテムは約20,000パターンに。
  • キャラクターメイキング時に選べるフェイスパターン35,000種以上。
  • 入手した装備のアイテムグラフィックを楽しむ着せ替えシステム導入。
  • 最大36体のモンスターが画面いっぱいに展開する迫力の戦闘システム。
  • 迷宮の支配率を敵と競うコンクエスト要素。

[本作ならではの新要素とボリュームを紹介(- Wizardry XTH -)]

 ちょっと多すぎませんか。こちらも突っ込むと本当にキリが無いので、キャラメイクとか種族をご覧頂いてココロの中の絶望を育むと良いと思います
 ちなみに、もっと大きな絶望を見たいヒトは、このマイケルソフトという会社のWiz開発基盤を過去の実績から推察してみましょう。Псиの中では低ランクスタート確定です。

 というところで、ようやく前振り終了。今日のニュースその1です。
 GBで登場以来、旧式Wizファンを熱狂させた外伝シリーズの新作「Wizardry外伝〜戦闘の監獄〜」が03月25日にリリースされます。環境はGBAでもNDSでもPS2でもPSPでもDCでもなく、なんとWindowsXP。全然情報が無いのでなんともなりませんが、とりあえず「アイテム+魔法で追加効果」等の謳われていること全部が一々気になるのと、モンスター絵が末弥純先生っぽいので大期待。公式ページのオープンをひっそりと待とうと思います。その1終わり
 今日のニュースその2は、なんかWizardry SUMMONERが03月31日にPS2でリリースされるらしいことです。Wizardry SUMMONERはかつてGBAでリリースされたソフト。キャラメイク時、ボーナスポイントが低かった時にBボタンを押すと前の画面に戻れるという親切すぎてWizを判っていない仕様、画面描画の妙な重さ、低すぎる経験値、能動的に殴りにかかるファズボールなど、「あやまれ!Andrew GreenbergとRobert Woodheadにあやまれ!!」とAA付きで叫びたくなるゲームでした。
 以前はメディアリングが出していたSUMMONER、今度はTAITOが出すそうです。ほとんど何も言うことはありませんが、とりあえずがんばってください

 ここへきて、またWizardryの新作が続々とリリースされます。骨子しかないWizardryのこと、ゲームをプレイする側と同様、作り手にとっても自由なデザインができるのが魅力なのかもしれません。名前で引っ張られるファンがごまんといるわけですし。
 ただ、もちろん作られたもの全てが佳作とは限りませんし、ネームバリューが大きい分プレイヤーは評価について容赦してくれません。願わくば、今回リリースされる作品の中から新たなお祭りを生み出す様な作品が登場しないことを祈るばかりです。とりあえず、Псиは外伝以外を順当にスルー、罪と地雷の拡充を抑制することにしようと思います。

 ヴァーチャル・フォールン・エンジェルПсиは、タイトルに「Wizardry」と付いたゲームが軒並み気になって仕方が無いWizardry信者さんに、見た目がVASKYREっぽい祝福を送信します。

 


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