◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)

◇平成14年4月◇

4月29日すき焼きに負けた堕天使(仮)
4月28日ゲームは映画
4月27日Pooh - the Winnie
4月26日サムライニッポン
4月25日アニメ版北斗の拳、遂にDVD-BOXに
4月24日ヒトクローン
4月23日青い空、白いボール
4月22日JUDGEMENT
4月21日hideの新曲
4月20日秋元康BOX
4月19日検閲後の世界
4月18日藤子A漫画復刊
4月01日エイプリル・フール


平成14年4月29日 すき焼きに負けた堕天使(仮)

 この期に及んで何を書きましょうか。と、鬱な始まり方って素敵かもと世間を軽く勘違いしているПсиです、こんにちは。
 ニュースといえば、Псиがチェき14歳さんにチェキられ、いちご20歳さんと掲示板でチャット状態、というだけでПсиにしてみれば充分ニュースです。弱小のサイトにも時としてこんな幸運が降りかかることを、諸君もよく心得ておいていただきたい!(ピカッ)とか書いたは良いですが、そういえばバーチャルネット西洋スーツ・火野薫さんは今日も止まったままです。残念。
 というわけで、Псиは明日発売のコミックバンチが楽しみです

 ・・・ごめんなさい、バンチは全然読んでいません。去年の1月頃まではコンスタントに読んでいましたが、バンチ提供者がいなくなってしまった為、Псиの知識はそこで置いてけぼりです。ワイルド・ターキーが終わったというのは本当でしょうか?Псиの大好きな「山下たろー」は相変わらずでしょうか?熱血紅胡の単行本が出るというのは本当でしょうか?
 読んでいない方が夢が膨らむ週刊誌も、そうそうあるものではありません。


 さて、今日は「クローン動物の遺伝子に異常、ドリーの生みの親が警告」という朝日新聞朝刊の記事を元に、クローンのお話その2にしようと思いましたが、朝刊の記事は見た瞬間にネタにしないといけないと、何度目かの後悔を繰り返した次第です。深く突っ込まないで下さい
 所詮話題度とインパクトでスキヤキに負けたПси(4月28日のチェきニュース参照)は、後追いのニュースを滅んだ質で報道するのがお似合いなのかもしれません。とても悔しくなって勝手に鬱なПсиは、スキヤキについて調べることにしました


 Псиが知っている「すき焼き」はとてもオーソドックスな・・・その「オーソドックスなすき焼き」が論点でしたね、すみません・・・関東風の、少ない割り下にネギやおとうふや牛肉をばらばらと放り込み、卵を掻き混ぜた鉢によそって食べるもの。Псиが聞き及んだところでは、「すき焼きの地方差は卵の有無」という話で、鍋に卵を割り入れたり、反対に卵を全く使わない地方もあるなど、卵の使い方で大きく分かれるそうです。
 さて、すき焼きで検索をかけてみたところ、「卵で区別」説は全然当たっていないことが分かりました。検索結果を見る限りでは有象無象、様々な種類のすき焼きが存在します。北海道では玉葱や豚肉が入ったり、滋賀県ではお肉の代わりにイサダを入れたり、メジャーなところでも、関東では砂糖や醤油を使った割り下で煮ることから別名「牛鍋」と呼ばれたことに対し、関西では肉はあくまで焼くことにこだわり、だしは使わないので濃い味になるなどと、本当にばらばら。関東と関西のすき焼きの違いだけを取ってみても、結構な違いがある様です。
 余談ですが、北海道ではみんなでジンギスカンを囲むことを「ジンパ」と呼ぶそうですね。・・・なんだかあんまりです

 さて、チェき14歳さんのところで紹介されていたすき焼きのカットは「Kanon」アンソロジーに登場したもの。ということは、あのすき焼きは北海道風の、玉葱や豚肉が入ったすき焼きということになります。
 そこで北海道のすき焼きの画像を見るべく検索をかけてみましたが、どうも上手くヒットしません。というよりも、どんなにすき焼きが庶民食としては高級な代物だとしても、写真を撮ってから食べる様はあまりにも考えにくいです。オフ会などの写真になってしまうと、すき焼き鍋そのものよりも参加者の顔の方が主体になってしまいますし。
 ネットではそれ以上の情報が得られなかった為、Псиは北海道民に直に訊くことにしました。Псиの電話の質問に応じて下さったのはBabCatさま。道民は道民ながら、ちょっと地方に在住というのが玉にキズですが、今日のПсиは細かいことを気にしていられません
 BabCatさまと話し合った結果、件の製法は「すき焼き」のそれよりも、「しゃぶしゃぶ」に近いのではないか、ということになりました。すき焼きは、北海道でも当然すき焼き鍋を使いますが、「しゃぶしゃぶ」は普通の鍋を使うことが多く、しかも野菜を常駐させて煮込みつつお肉を入れる食べ方をするのだそうです。Псиはしゃぶしゃぶなんてブルジョワジィ向けな食物を食べたことがありませんが、数少ない記憶を参照すると、お肉も野菜も同様にちょっとだけお湯にさらして食べていた気がします。・・・どっちが標準的なんでしょうか

 そんなわけで、「あのカットは実はすき焼きではなく、しゃぶしゃぶである」という結論を出しかけたその時、突然電波を受けて検索してみた「魯山人風すき焼き」にこんなページがヒット。この中の「後期スタイル」というのが、あのカットにぴったりです。
 というわけで、おそらくあのカットで表していたのは魯山人風すき焼きの後期スタイルじゃないかということで、今回の調査を終了します。
 ちなみに、じゃがいもを入れたすき焼きというのは、どう検索しても釣れませんでした


 こんなに良い天気のお休みの日に、Псиは一体何をしているんでしょうか。しかも、Псиのおつとめ先では、明日は研修の理解度テスト−その2が行われる予定です。
 追試を受ける羽目になった場合に限って、Псиはすき焼きを呪います
 かつ、連休はしっかりお休みだ、4連休の後に5連休だ、とか言っている幸せそうなヒトに、Псиは呪いのジェットストリームを放ちます


平成14年4月28日 ゲームは映画

 このサイトがいちご20歳さんに発見されました。おつとめ中のПсиは大変びっくりしましたが、その驚き具合は4月28日のПси日記でご覧下さい。
 さて、今日のПсиニュースは、そんなわけで微妙に気合いの入り方が違います。昨日までのПсиがПси2だとするなら・・・前にやったネタなので省略です。ところで、日本人は島本和彦先生の漫画を教科書に使っているという噂を天使時代に聞いたのですが、Псиは騙されていましたか?

 最近Псиの周りでいろいろとあったので、今日は中古ゲームソフト流通に頒布権が及ばないとする最高裁判決について話そうと思いましたが、いちご20歳さんのいちごメモや、由宇19歳さんの4月25日のネタ帳に書かれていることがあまりにももっともなので、何も書けません。ぐう
 つまりこれは、手放しで喜べるニュースではないのかもしれない、ということです。新品市場とのバランスなどについては前出の由宇19歳さんなどを参考にして頂くとして、もっと感情的な部分をお話したいと思います。・・・結局、今日はこの話らしいです

 98年に、エニックスがゲーム販売会社「上昇」を相手取って訴訟を始めてから4年間、ついに最高裁での判決が出たわけですが。Псиはこの間、ゲーム制作会社の発言の中にどうも気になって仕方がない部分がありました。「ゲームとは映画だ、だから映画と同様の頒布権を認めろ」というものです。ムービー過多が興じて本当に映画になったファイナル・ファンタジーくらいならともかく、世に出ているあまねく「テレビゲーム」は、実は「映画」だったんでしょうか。
 そもそも、どうして「テレビゲームが映画」というおかしな論理が登場するのかについては、昭和の頃にさかのぼります。ゲーム喫茶が流行り始めたアーケードゲームの黎明期、当時の市場はやりたい放題。ヒット作品は次々とコピーされ、本物よりも流通した基盤が出回った時代がありました。「XEVIOUS(ゼビウス)よりもXEVIOS(ゼビオス)やBattles(バトルス)を遊んだ」という方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
 そんな中、昭和56年に「テレビゲームは映画と同様の著作物である」とする、いわゆる「パックマン判決」が下されます。この中で、「本来的意味における映画以外のものが「映画の著作物」に該当するための要件」として、

  • 映画の効果に類似する視覚的又は視聴覚的効果を生じさせる方法で表現されていること。(表現方法の要件)
  • 物に固定されていること。(存在形式の要件)
  • 著作物であること、つまり思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものであること。(内容の要件)

の3つが挙げられています。さて、ここで一番の突っ込みどころは、「表現方法としてはゲームを映画と言えるかもしれないけれど、流通方法としてはどうなんだ」という点です。不特定多数を集めて、視聴者以外のヒトが上映する「映画」のスタイルと、特定少数が上映・鑑賞する「ゲーム」のスタイルは、明らかに別物。
 つまり、これは「作り手にとってゲームは映画」と言っているわけで、「ユーザにとってゲームは映画」と言っているかは別問題。・・・一度映画と断定している時点でちょっと苦しい様な気もしますが、今回の最高裁での争点は、まさにその部分でした。最高裁判決では、「ゲームは映画の著作物」とした上で、「映画の著作物に関しても、それがCD-ROMなど大量の複製物であるならば、著作者が持つ頒布権は最初に販売する時点まで」で、二次流通以降(つまり、最初に誰かが買った後)の売買は自由である、としています。

 こうして、ゲームは「映画的」と最高裁でもお墨付きを頂く様になりました。Псиの中の「映画」という概念が狭過ぎるだけなのでしょうか、どうもピンと来ません。先程の要件にしても、2番目の「固定されていること」が結局、ソフトウェアそのものではなく、媒体に掛けられる法的制限というMS-DOS時代からの認識のズレがそのまま今に至っている感じですし。
 いえ、物に固定しないと映画がちゃんと画像の集合として観られないことくらい、Псиでも知っています。ですが、たとえば携帯電話で見る動画など、つまり「ハードディスクの一部分」とかというのは、物として判断できるのでしょうか・・・?

 法律に詳しいわけでもないのに、突然いきがってみても駄目ですね。でも、Псиは負けません。
 Псиは、ムービーの合間にゲームな悪循環ソフトを作るヒトに呪いを送るとともに、ウィザードリィを次々と腐らせていくヒトをチェキします


平成14年4月27日 Pooh - the Winnie

 週末は18kゲームの発売ラッシュだったこともあって、昨日のゲームショップは大変な賑わいでした。Псиには新作の発売なんて面白いくらいに関係がない話だったので、とても気になっていたソフトBible Blackの中古価格だけ調べて帰りました(リンク先18k)。こんにちは、Псиです。
 そんな中でも「世界ノ全テ(リンク先18k)」というゲームが興味を引きましたが、題名だけで騙されるのは「東京魔人学園」の漫画版だけで充分なので、パッケージもちゃんと手に取りませんでした。そんな状況ですので、その筋の方、面白かったらお教え下さい


 さて、今日は上のお話の様に、一部にとっては華やかだけど、それはあくまで一部だけというお話です。具体的には「くまのプーさん」ですね。飛躍しすぎなので、もうちょっと噛み砕きましょう。
 著作権問題に大変うるさいディズニーですが、よくよく考えてみると、ディズニーの作品の中で本当にディズニーオリジナルのものは、結構少ない気がします。一番最初のカラーアニメーション作品「白雪姫」や、微妙に滅んだ「ヘラクレス」など、基本的には童話や神話が原作のものばかり。しかも、最後に壊れたガラスのくつの片方を献上する「シンデレラ」など、ちょっと微妙な説を採用するのがお決まりの様です。

 最近はディズニーもオリジナル作品を作る様になりました。先週の金曜ロードショーで放映されていた「ノートルダムの鐘」などです。・・・これも原作ものな気がしなくもありませんが、ともかくアニメーションに定評のあるディズニーのこと、質の高いアニメーション作品を次々と世に出しました。
 しかし、ここである疑惑が噴出します。全国の作曲家が恐れおののいてやまない、パクリ疑惑ですね。1994年に公開された「ライオン・キング」が手塚治虫先生の「ジャングル大帝」に酷似しているという話や、最近では2001年公開の「アトランティス」がGAINAX製作の「不思議の海のナディア」に酷似している、という話もあります。後者に関しては、こんな検証があるので参考にして下さい。これを茶化してこんな皮肉もあります。日本でもアメリカでも、オタクを怒らせると怖いという好例です。

 さて、こうした見せかけとは裏腹にドロドロした話は、何もオリジナルの話だけではありません。1926年にA.A.ミルンが発表した絵本「くまのプーさん」は、大人気を博してシリーズ化。その後、ウォルト・ディズニーの娘が絵本を読んで喜んでいるのを見て、アニメ化に至りました。
 日本が輸入したのは「絵本→アニメ」の順番ではないので、「くまプー」といえばディズニーのものを指す様になり、原作の方は「Classic Pooh」として細々とした扱いを受けることになります。
 そんな「くまプー」は、ディズニーが正当な著作料を支払っていないとかで著作権訴訟を起こされているのですが、どうやらディズニーの立場は苦しい様です(K's Pleasure IslandさんのRumerCentralの2002/02/07)。

 ・・・パクリと著作権の話になってきてしまいました。今日の主旨は、くまプーは生誕の地で総好かんな話(だい医院小児科のトピックの10/14)から発展させようとしましたが、ごちゃごちゃになってしまいました。ぐう。
 わからないので結論に行ってしまいますが、ПсиはClassic Poohに祝福を送るとともに、実写アニメの鼻の下が伸びたぬいぐるみくまプーに呪いを送ります


平成14年4月26日 サムライニッポン

 今日、おつとめ先から帰る時のお話です。一緒におつとめを終えた方が、電車の中で今週号の週刊少年マガジンを読んでいらっしゃいました。Псиが物欲しげに見つめていると、読み終わったらしく、マガジンをПсиに下さいました。そして、今度はカバンからヤングマガジンを取り出しました。
 Псиが「カイジだけ見せて」と言うと、「読み終わったから」とヤングマガジンも下さいました。そして、カバンの中からヤングサンデーを取り出しました。そこで、「「あい。」だけ見せて」と言うと、「先週のでよければ」とまた下さいました


 Псиのバッグは週刊誌が三冊。その内二冊が最新号という、天使として生を受けてから初めての快挙です。Псиの小さなバッグはいびつに膨れ上がっていましたが、それでもなんとか三冊とも持って帰ることができました。いつものバッグの許容量ならどう考えても不可能なところですが、使用している分厚い教科書をおつとめ先に忘れてきたので、バッグの容量は安心。おかげで帰りの電車内は退屈しない筈でしたが、ずっとPalmで書き物をしていたので、あまり意味はありませんでした。


 さて、今日のニュースはこんな話とは全く関係無く、でもやっぱり日記向けなお話です。
 ПсиはF1が好きでした。数年前はよく見ていましたが、最近は全く見なくなってしまいました。日曜日の深夜といえばゲームの時間。プレステの電源を切る頃には、いつもセナが表彰台に立っていたのでした。
 そんなこんなで全く見なくなってしまったF1も、最近は日本勢ががんばっている様です。・・・と、日本人が参戦する度に言われている気がしますが、それは気づいてはいけないことなのでしょう。あまり目立った成績を残せなかった高木虎之助さんも、当初は結構な期待を持たれていました。こうなると、次回のFRANCE GRAND-PRIXから参戦する佐藤琢磨さんにもちょっとだけネガティヴな意味を織り交ぜて期待です。
 もっとも、佐藤琢磨さんは、今までの日本人ドライバーと違って錚々たる経歴を有していますが、これがフォローになるかどうかが実力よりもマシン次第なのがF1の肝です。微妙に不思議な世界ですね。

 今日は別にF1の話がしたいわけではありません。今気になっているのが、このFRANCE GRAND-PRIXの宣伝で登場する「サムライニッポン」というテロップです。次回のFRANCE GRAND-PRIXは、F3から移籍してきた佐藤琢磨さんの参戦に加え、今回からTOYOTAが参入。日本人と日本企業を引き入れて、F1の世界はますます混乱していく・・・のは良いのですが、このコピーはいけません

 みなさんは、「シブがき隊」を御存知でしょうか。「Mr.はなまるマーケット」が一人いるのを知っている前提で、話を進めます。「シブがき隊」の歌は大変個性的でアクが強いことで有名でしたが、その中でも異彩を放つ「サムライニッポン」という歌があります。
 かつて、この歌がヒットチャートを騒がした時、「シブがき隊」の三人は歌舞伎の連獅子の様な姿で熱唱文字通り髪を振り乱して歌う様は、大変筆舌に尽くし難いものでした。

以下、サビ部分の歌詞の抜粋です。

サムライニッポン そこらの軟派じゃないぜ
格が違うぜ俺は 愛が違う
サムライニッポン 死ぬまでお前ひとりさ
「愛してるよ」と軽く言えないけれど
覚悟を決めなよ 戒厳令さ
奪いに行くぜ お前をクーデター

 これを「特報!歌の大辞テン」で偶然見てしまった時のПсиの気持ちを考えてみて下さい。たぶん、今想像された気分を1,024倍くらい嫌な方向に増幅させたのが、今回のF1の宣伝を見た時のПсиの感想です。
 少し前に、やはりジャニーズのグループ「嵐」が「SUNRISE 日本」という歌を歌った時、タイトルを聞いた感じが「サムライニッポン」に似ていることから、いらないトラウマを再発した時の憂鬱を思い出してしまいました。

 Псиはクルサードとハッキネンに祝福を送るとともに、「シブがき隊」の呪いをさっさと払拭したいです。


平成14年4月25日 アニメ版北斗の拳、遂にDVD-BOXに

 「ポテトチップスに高濃度の発がん物質」というニュースを見て、果たして堕天使は癌を患うのかと疑問に思ったПсиです、こんばんは。
 ポテトチップスは大好きです。あのジャンクっぽさと、何より断定はできないけどじゃがいもっぽい味が最高です。しかし、かりかりに揚げたイモから発がん性の高い物質が検出されるとかで、途方に暮れています。・・・このページの更新が半年くらい止まったら、がんを患った世界最初の堕天使(仮)の誕生を喜んで下さい。まあ、単に飽きただけということも考えられますが。

 さて、そんなことは全然関係なく、今日のニュースです。みなさんは「北斗の拳」という作品を御存知でしょうか。現在、コミックバンチで同じ世界観(時代は全然違いますが)の作品「蒼天の拳」が連載されておりますので、そちらで御存知の方も多いかと思います。
 「北斗の拳」は、核戦争で地上の殆どが廃墟と化した199X年のお話。一子相伝の必殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが、悪人なんて呼称が優し過ぎる程人でなしクリーチャーを次々と殺していきます。最初のケンシロウはオーバーパワーというコトバがぴったりの強過ぎるヒト。登場する敵を大した苦労も無しに屠る姿は、まさに当時のジャンプ読者(今と違って殆どが男性・小中学生)の憧れの的でした。
 これだけ書くと、クレイジータクシーの拳法版かと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品の主要コンセプトのひとつが。「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉家も真青の波乱万丈さ、そして無駄な流血を裏づける熱いコトバの数々は、私のココロを鷲づかみにして離さなかったのでした。

 しかし、アニメ化されたこの作品は、PTAの総好かんを食い、地上波では放映できなくなってしまいます。ビックリマンもPTAの圧力で一つのシリーズの光り物の数が劇的に増えたことがありましたが、本当にPTAはろくなことをしない子供を心配しすぎです。あんまり過保護だと、嫌われる上にグレる気もするのですが。
 アニメが復活しなかろうと、北斗の拳は大人気。タッチタイピング練習ソフトアーケードゲームアニメをすべてポリゴンで表現、シナリオをクリアすると喋るセリフを編集できるプレステのゲームなどが登場。洗顔料のCMなどにも登場し、、リバイバルを美しく迎えられた輝かしき存在として、ケンシロウはシンボル的に定着した感があります。
 そんな北斗の拳のアニメ版が、遂にDVDボックスになって蘇ります。26枚組で全152話を収録、価格は100,000円。46枚組で231,000円だった銀河英雄伝説DVD-BOXの大体半分のヴォリュームと価格です。ただ、「北斗の拳」のBOXにはケンシロウフィギュアをはじめ、26種類ピクチャーレーベルなどの豪華なパッケージング。現在第二期のゴミ取り作業で思わずてこずっている、歴史順に順次発送というとんでもない熱の入れ方をしている銀河英雄伝説とはちょっと差別化です。

 マンガは何度も繰り返して読みましたが、アニメ版は殆ど見たことがありませんし、記憶にも残っていません。この気に入手できれば一番良いですが、おつとめを始めたばかりの元天使にそんなお金がある筈もありません。
 Псиは、PTAに虐げられる作品に祝福を送るとともに、価格を聞いて「安い」と思ったヒトに呪いを送ります。


平成14年4月24日 ヒトクローン

 こんばんは、714歳(ヒトと違う換算方法です)のПсиです。Псиがいつから生きているかというと、言えばホラ吹き呼ばわりされる程昔からとしか言い様がありませんが、とにかく普通のヒトよりは遥かに長い時間を生きています。
 いつの時代も、「永く生きよう」と無駄な努力をするヒトがいます。往々にして、それらは妄言で終わり、時として貴重なリソースを踏み荒らしたことだけが問題となりますが、それでも些細なお話です。もっとも、幾つか特例もあるのですが、それを書くとПсиは確実に命を狙われる為、今日は伏せておこうと思います。

 永く生きる手段のひとつとして、大きくクローズアップされているのが「クローン技術」です。もっとも、ヒトクローンの利点が語られるのは、永遠の生命という話だけではありません。体のスペアを持っておくことによって、病気や怪我の際に速急に代替品を用意できる点が挙げられます。たとえば腕を本棚に押しつぶされ、複雑骨折をしてしまって切断するしかない、というような状況に陥っても、自分の体のスペアさえあれば大丈夫。その腕は紛れもなく「自分の」腕なので、拒絶反応も起こりませんし、ちゃんと繋がることは間違い無し。本棚を重くしていた電撃大王コミックスの群れを恨まなくても済みそうです。
 そうそう、この場合、スペアとして誕生させられたヒトもれっきとした「ヒト」であり、そこから腕を取るのはどう考えても殺人ですので、ちょっぴり注意が必要です。

 ヒトは他の動物と違い、自分と他の境界があると分かっています。その根拠は、「自分が自分だと思うから」という大変曖昧なもの。他にも「あるアクションについて、自分がすることと相手がすることが違うから」「指紋、掌紋、網膜などのユニークな特徴が違うから」といったことを挙げる方もいらっしゃいますが、一番ピンと来る根拠といったら、一番最初の「自分が自分だと思うから」ではないでしょうか。
 さて、クローン技術でヒトを「生産」した場合、自分を自分たらしめる客観的な要素・・・指紋、掌紋、網膜、外見的特徴、声などをすべて・・・遺伝子というあまりにもクリティカルな次元で複製した存在が登場します。もしも完全に成功すればという注釈付きですが、「自分とは、世界に一人のユニークな存在である」というテーゼが揺らぐ日が来るのかもしれません。

 そんなヒトクローンを、イタリアのセベリノ・アンティノリ医師が「世界で最初に作り出す」と宣言。世界中の非難が集まる中、遂にヒトクローンを妊娠した女性が世界に3人いることを明かしました。
 「実現可能なテクノロジーは、どんなものであろうと必ず実行される」とどこかのドクターがおっしゃっていましたが、まさにそんな状態です。台湾でもヒトの遺伝子を組み込んだブタのクローン作成に成功したりと、いよいよクローンが本格的に世間を賑やかすことになりそうです。

 もっとも、ヒツジのクローンの際には、ドリーが誕生するまでに大変な数の「失敗」があったと言われています。失敗したら奇形としての悲惨な生活、奇跡的に成功したら誰かのアイデンティティを脅かす生活。どっちもぱっと考えた上ではロクなものではありません。
 また、現在の技術では、同じ遺伝情報を持っていたとしても、記憶や人格はすべてまっさら。つまり、そのヒトの真に客観的な情報だけを共有した、完全に別離した存在しかヒトクローンでは作れません。問題になるのは、コミック「リヴァイアサン」の様に、遺伝子とヒトの背番号のペアが商売になった時くらいかもしれません。余談ですが、ヒトに背番号を付ける制度は、この夏頃から動き出します。

 どっちにしろ、現状ではアイデンティティを脅かす程の存在が登場することはなさそうですが、未来のこと、ヒトクローンの技術がどこまで発展していくのかなんてことは、元天使にも分かりません
 Псиは、クローン技術をヒトに使うことを、あまりお薦めしません


平成14年4月23日 青い空、白いボール

 Псиは、おつとめの際にPDAを持ち歩いています。PDAとは小さな情報端末のことで、PalmOSやWindowsCE、ZaurusといったOSがひしめきあっています。いつもは排他制御で一人勝ちのゲイツOSも、この分野ではそうとも言い切れません。PC並みの多機能性ながら価格が高いPocketPCよりも、閲覧と情報の持ち運びに特化したPalmの方が、確実に売れている様子。しかし、市場としては減衰気味(パルマガさんの4月25日のコラム参照)らしく、1ユーザとしてちょっぴり悲しかったりもします。Palmにさっさと普及してもらって、周辺機器の価格を下げて欲しいのですが。
 PDAの情勢はともかく、Псиは朝の内にいろいろなサイトのニュースや日記をPDAの中に入れ、おつとめ先への道の間に読んでいます。画面は白黒とはいえ、立派な情報端末。ハイテクです。ハイテクツールを駆使する元天使、「ハイテク堕天使(仮)」とか書くとネットランナーにコラムでも寄せてそうなうさんくさい名前に早変わりですが、あいにくVNIの始祖と骨肉の争いだけは繰り広げたくないので、五千八百歩譲ってそんなお話が来たとしてても、辞退することにします。絶対に勝てませんし
 話を戻して。Псиは元天使ですが、現天使ではないので、空を飛んだり瞬間移動をしたりすることはできません。いずれ堕天使になったら空を飛べる様になるのではないかと、どうでも良いながらも淡い期待を抱いている自分に、ちょっと恐怖しています。

 さて、昨日になって、ようやくПсиがよく読む「朝日新聞」のWebサイト内に「今日の朝刊」というリンクを発見。今日からはいつでも朝日新聞朝刊の概略を読むことができます。・・・念の為に断っておくと、Псиは別に右側でも企業体質愛好家でもありません。ついでに言えば、「Mr.ボオ」も「ワガハイ」も、その前の「サミット学園」も大嫌いでした
 ともあれ、ПсиのPDAに収められた、真面目に偏ったニュース激しく偏ったニュース偏りすぎて正常値なニュースばかりを見ていると、ヒトの勉強の為にこうしたニュースを読んでいるのに、逆にヒトのことを誤解して認識してしまわないだろうか、と心配している今日この頃です。

 以上、ネタ振り前半でした

 さて、Псиが聴いているラヂヲ番組に、「伊集院光 深夜の馬鹿力」があります。月曜日の深夜1:00から2時間という、学生かフリーターか仕事を放棄した社会人しかリアルタイムでは聴けない深夜帯の番組ですが、Псиもおつとめ前はしっかりリアルタイムで聴いていました。
 さすがにおつとめが始まるとリアルタイムでは聴けませんが、Псиには今日から秘密兵器を所持します。その名もWALKMAN BEANS。今時テープメディア。でも、Псиは負けません。ラヂヲはMDLPではなく、120分テープに録音し、時報の頃に丁度テープが折り返すアナログさを理解するべきです。

 どんどん話が長くなっているので、半分くらい話を削ります。番組の中で、伊集院光さんが映画を作る、という話をしていました。制作費15万円撮影不調野球ものという概要だけでも駄目そうな話。昨日の放送で予告編が流れましたが、とてもすごそうな内容でした。
 まあ、totoで100万円を当てたプロデューサーからお金をむしり取る企画の中から出てきた半ばネタですが、映画公開に向けて激励のFAXまで届いている以上、伊集院さんには是非頑張ってほしいところです。軽く内容を紹介したいところですが、キャストも内容もかなり流動しそうなので、今日は置いておくことにします。

 何かの進展があるとは思えないこの企画ですが、公開が決定したら真先にオフ会を開きますので、関係者の方はそのつもりでいて下さい。
 ネタが無いあまりに、ついに好きな番組のことまでネタにしてしまったПсиは、なんだか恐ろしく先行き不安です
 ともあれ、Псиは伊集院光さんと映画プロジェクトに祝福を送るとともに、「ジャンク、ジャンク」のジングルがトラウマになりそうです


平成14年4月22日 JUDGEMENT

 M:tG話は日記だけで終わろうとしましたが、あまりのネタの無さにニュースにまで進出してきました。やっぱり、2ちゃんねるに頼ってニュースを書けたのもビギナーズ・ラックの賜物だったようです。もっとも、2ちゃんねるを閲覧ツール「かちゅ〜しゃ」で見ているПсиのどこがビギナーか、という話もあるかもしれませんが、今日のПсиは形振り構っていられません

 M:tGは1年に3回、4ヵ月に1回新しいエキスパンションが発売されます。新しいエキスパンションによってカードの選択肢が増え、しかも幾つかの新しいルールが追加されますから、新エキスパンション発売前になると、様々な情報がニュース系サイトを飛び回ります。
 カードそのものの情報は、絵師がこっそりと某所で明かしたり、公式にプロモーションカードが出回ったりと、小出しに公表されていくのが慣例です。前回のエキスパンション「TORMENT」のメカニズム「マッドネス」の様なちょっと複雑なメカニズムなどは、発売前なのに公式の解説アナウンスが出回ったりもします。プレリリース(発売直前のエキスパンションを使えるイヴェント)の為なのでしょうが、なんだか不思議な話ではあります。

 カード構成はエキスパンションの命。エキスパンションの全カードを網羅した「スポイラーリスト」は、エキスパンションの発売当日にならないと公表されません。しかし、次回エキスパンション「JUDGEMENT」のスポイラーリストが更新ミスで流出。6月の発売を前にして、多くのヒトが全てのカードを知ってしまうという事態が起こりました。
 TCGをプレイされない方には、これがどのくらい大変なことか分からないかもしれません。これによって引き起こされる弊害を、思いつくままに挙げると

  • 強いカードが事前に分かり、シングルカード市場が異常に活性化
  • その結果、ブースターがいつもより売れない
  • エキスパンションに対する見えない期待感が一気に削がれる

などでしょうか。やっぱりわからないですか。ごめんなさい。

 「JUDGEMENT」は見るからにとんでもなさそうなエキスパンションですが、もしも発売まで内容を知らずにいたい、という方がいらっしゃるといけないので、ここではあまり触れません(見たい方は、Wisdom Guildさんへどうぞ)。
 ただし、これだけは知っておいた方が良いでしょう。前回の「TORMENT」で《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire(TO)》が帰って来た様に、今回も帰って来たファッティがいます。それは、緑使いがずっと待ち詫びた伝説のクリーチャー。・・・WotCは正気なのでしょうか。
 ともあれ、いつも箱買いをするだけのお金を持ち合わせていないПсиは、今回も箱買いはできなさそうです。・・・あ、今回といっても、まだ発売は随分先なんですね。てっきり発売二週間くらい前の気でいました。
 とにかく、買うか買わないかはともかく、対戦相手が本気で欲しい今日この頃です。

 話題どころか展開まで日記と似た様な話になってきましたが、そんなことは置いて。
 Псиは、「フィットネス」メカニズムを含んだカードが印刷される日を楽しみに待っています


平成14年4月21日 hideの新曲

 いい加減ネタがありません。始めてみればなんとかなるだろうと思ってはいたものの、こうなると無理を言って一人暮らしを始めてみたけれど、次の日にはホームシックになっている大学一年生みたいです。こんな時はココロを落ち着けて朝日新聞を読めば、昨日の様に素敵な記事にありつける・・・なんて甘いことがそうそう続く筈もなく、ビギナーズ・ラックは最初だけという至極当然な結論を出してみたりします。
 この様にニュースサイトの管理者がネタに困った時、大概2ちゃんねるに救いを求めます。おそらく説明の必要がないと思われるこの巨大掲示板群は、大きなニュースから些細なネタまで幅広く網羅。多くの場合、サイト管理者のニーズに見合ったネタを発見することができるからです。

 そこで、私も音楽板を覗いてみました。Pierrotのニューアルバムについて盛り上がっていたり、宇多田ヒカル・浜崎あゆみとモーニング娘。のどっちが「余裕」かと議論していたり、暇なヒトばかりコトバの応酬が好きなヒト達が今日も熱い戦いを繰り広げています。

 そんな中、とんでもないスレッドを見付けました。元ネタはYahoo!ニュース(正しくはスポーツニッポン)の様ですが、hideの未公開曲が発売されるというのです。hideといえば、ヴィジュ系を全国区に押し上げた伝説のバンド「X JAPAN」のギタリスト。凝りに凝ったギミック全開のアウトプットと、持前のポップな作曲のセンスで、X JAPAN解散後も一世を風靡。「さようなら」という曲とともに本当に消え去ったヴォーカルのToshiと違い、元X JAPAN組で一番成功したメンバーと言えます。
 しかし、そんなhideも突然他界。死に纏わる真相が今も闇の中なのを良いことに、その後のhideはカリスマ的な存在に祭り上げられてしまいます。正直、先週から週刊少年マガジンで始まった「尾崎豊物語」がいろんな意味で被さってきて、とても嫌な気分です。そういえば、尾崎豊も未発表曲や未発表テイクを含んだメモリアル・アルバムがほぼ毎年出続けている様に思えますが、一体どんなデモテープの管理をしていたのでしょうか

 今回のhideの新曲は、製作時期は未定ながら、ソロ用に自分で作詞・作曲をしたものだそうで、タイトルは「MISCAST」。・・・X時代のアルバム「Jealosy」には「MISCAST」というhideが作詞・作曲の曲があった気がしますが、気のせいでしょうか。たしか「とぅ〜れいとぅれい り〜っきあっとぅ〜 き〜ずをなめまわせ〜」という歌だった気がしますが、思えばhideがこんなひらがなの歌詞を書くわけがないので、Псиの勘違いでしょう。
 この曲は、hideの死後に発売されたトリビュートアルバム「SPIRITS」の「CELEBLATION」と同様、hideの声はそのままに、やはり元X JAPANのPATAとheathが参加するユニット「Dope HEADz」が音を重ねるそうです。収録されるのは5月16日に発売の「Cafe Le PSYENCE -hide LEMONed compilation-」というコンピレーションアルバム。ついでに言えば、22日にはリミックス・アルバムも出るそうです。

 かつて出たトリビュートアルバム「SPIRITS」は、勝手に歌詞を付け加えた布袋寅泰版「ROCKET DIVE」や、もはや原形を全く留めていない程好き勝手なリミックスを加えたコーネリアス版「PINK SPIDER」をはじめとして、人選と選曲が絶妙。追悼云々は関係無く、純粋に面白いアルバムだったと思います。
 Псиは、伝説なhideを求めてはいません。その意味では、死後のhideの持ち上げられ方ははっきり言って作為的すぎて嫌でしたが、それは本人が全く関係の無い話なので、今までは全然気にしないでいました。
 ですが、こうしてまたhideがよくわからない持ち上げられ方をすると、hideが好きなあまりに嫌いになりそう、という甘ったるい少女マンガのヒロインの様なことを素で言い出しそうで怖いです。というか、普通に出してもそこそこ売れる筈ですから、お願いだから普通に出して下さい。オールナイト・ニッポンでよくわからない特集組んでる場合じゃないですってば

 Псиは、TAIJIばっかり贔屓にされてあまりにも不遇なheathの、本当にファンです。そんなカミングアウトはともかく、Псиはもうこの世にいないhideちゃんに、祝福を送りつつ、ご冥福も一緒にお祈り致します。
 同時に、hideはまだ生きているだのhideは私たちを励ます為だけに生きていただのと妄言を吐くヒトを、目一杯呪います


平成14年4月20日 秋元康BOX

 Псиは、例によって固定のジャンルがありません。本来ならヴィジュ系や少女漫画、ブランドものだけを取り扱っていきたいところですが、そんな偏ったジャンルに毎日ネタがある筈もありません。もうひとつの頼みの綱だったMagic the Gatheringは、みしゅら13歳さんという大本命を今日発見してしまった為、何ともできません。
 そんな中、ぼーっと読んでいた朝日新聞に写真付きで掲載されていたインタビュー記事がネタになりそうだったので、今日はこの話をしようと思います。

 秋元康さんといえば、日本ではかなり名の知れ渡っている作詞家。このページを見ているヒトは、DreamCastのプロデューサとして大失敗とかねずみっ子クラブで大失敗などの本人も忘れたいに違いない過去が真先に思い当たるかもしれませんが、今日は純粋に「作詞家」秋元康さんのお話です。
 昔はПсиも秋元康さんのことを「恋愛ものから社会派までカヴァーするすごいヒト」だと思っていましたが、よく歌詞を読んでみると「恋愛もの」か「社会派」どっちかで、その間のキャパシティが極端に少ないヒトだとわかります。実際、とんねるずが歌っていた歌にはどちらのカテゴリもあり、そこそこ売れましたが、飯島直子さんは何故か社会派ソングを割り当てられ、前評判の割には今ひとつの売り上げでした。もっとも、歌詞の所為かどうかは分かりませんが
 さて、そんな秋元康さんが、作詞家生活20周年を記念して、CD-BOXを発売するそうです。はっきり言ってどうでも良いですし、大して欲しくもありませんが、朝日新聞のこの記事で目を引いたのが、一番最後の辺り。ベテランである秋元康さんも、「技巧とは別の、生の言葉だ」と若手の歌詞に敗北感を感じることがある、という辺りです。そうして引き合いに出されていたのが、少し前に流行した自己中ソング三木道三の「Lifetime Rispect」でした。

 「Lifetime Rispect」はПсиの大嫌いな歌。この歌が癒し系にカテゴライズされる理由がさっぱり分かりません。ちょっと歌詞を見ればわかりますが、「しょーもない裏切りとかは嫌い」と相手にいきなり投げかけたり(意味を考えると随分失礼な話だと思います)、お互いの全てを愛し合う為にどうするかという部分が馴れ合いの行動とどう違うのか、など突っ込みどころ満載。そもそも、相手に向かって要求を言うのみで、じゃあ自分はこうしよう、相手の思いにこんな風に応えようという姿勢がかけらも見られません。潔さがある分、「関白宣言」の方が比較にならないくらいマシです。
 もちろん、誰がどんな歌を好きになろうと自由です。しかし、そんな突っ込みどころ満載の「Lifetime Rispect」に敗北感を感じる程感動した、プロでベテラン作詞家の秋元康さんは、やっぱりПсиにとってはどうでも良い存在なんだなあ、と思いました。

 Псиは、枯堂夏子さんと及川眠子さんに祝福を送るとともに、ヴァーチャルネットデュエリストを名乗ろうと思います。いずれ、みしゅら13歳さまと自前の堕天使デッキで戦いたい今日この頃、やっぱり今日はM:tGの話にすれば良かったです


平成14年4月19日 検閲後の世界

 主に誰も取りあげない様な些細なことを取りあげると決めたこのサイトであっても、恐らくこのニュースを取りあげないわけにはいかないでしょう。既にWeb上で様々な方が発言を寄せておられますが、Псиも思った様に書いてみようと思います。

 Псиは、18kの世界があまり好きではありません。いえ、18kゲームやマンガに触れたことがないわけではありません。どんなメディアであれ、煩悩に近い部分は、種の本質に近い部分を浮き彫りにする筈なので、ヒトについて勉強する手段のひとつとしてそれらに触れています。
 中には、勉強なんてことを忘れてプレイしたゲームもあります。最近では「果てしなく青い、この空の下で・・・」というゲームに没頭。感動した後にメーカーについて調べてみると、もうこの業界から去っていたという悲しいオチが付いたりしました。
 ともかく、Псиの見立てによると、18kゲームの世界は「煩悩系」「鬼畜系」「ストーリー系」に分けることができそうです。Псиは、性行為を描くことによって、どれだけヒトとヒトの間の描写は変化し得るのかという点のみが興味の対象である為、「煩悩系」や「鬼畜系」に用はありません。ストーリー系であっても、この命題を描いたお話しは少ないのですが、「デアボリカ」や「アトラク=ナクア」と一緒に「終ノ空」が大好きという自分の嗜好を鑑みるに、話があって面白ければなんでもよさそうです。
 本当は「なんでも」ではないですが、それを説明してもただの行数のムダですので。

 カテゴリ的には「鬼畜系」に入るであろう「調教系」も、そんなわけで全くプレイしたことはありません。スーパーファミコンの同人ゲーム「SM調教師・瞳」はプレイしましたが、まさにネタとしてプレイしただけなので一向にやる気が起こらず、ヒロインが自殺するバッドエンドを見て封印を決意しました。
 先日、20歳の女性を2週間程監禁していた男性が逮捕されました。ポイントは、男性の部屋に「調教系」ゲームがたくさんあったということ。更に女性の「首輪などをはめられ、ゲームと同じ扱いを受けた」という言葉から、その筋の方々が諸手を振って喜びそうなネタであることは否めません。
 ただ、女性の「ゲームと同じ扱いを受けた」という発言が気になります。女性は監禁中に、男性のプレイしていたゲーム画面を見たのでしょうか。それとも、女性は過去にそういったゲームを見たことがあったのでしょうか。それとも・・・部屋に積んであるパッケージを見て、その姿を自分の姿と照らし合わせた上での発言だったのでしょうか。

 良質な18kゲームも、反吐が出る程悪質な18kゲームもプレイしたПсиは、18kゲームが規制の中に埋もれ行き、遂には息を止めてしまうという未来を、あまり見たくありません。鬼畜なカテゴリがなくなることは個人的に大歓迎ですが、だからと言って無駄に泣きゲーだけが席捲する市場もまた、健全とは言い難いでしょう。感動的なゲームや笑えるゲームに混じって「堕天使牧場」とか「陵辱バスツアー」などのタイトルがあってこそ、市場として健全だと思います。

 18kゲームなんか支持するから堕天させられるんだと考えられなくもないですが、たとえ原因がそこでも私は18kゲームをプレイしますし、これからもプレイするでしょう。でも、Псиはきっと狂うことはないでしょう。Псиにとってゲームはゲーム。現実なんて痛い世界と混同する程器用な真似はできません。
 逆に言えば、ゲームで狂う様なヒトは、遅かれ早かれ狂うと思います。きっかけがたまたまゲームだったというだけで、例えば野球部に入っていればマネージャーに悪戯をしていたかもしれませんし、満員電車に乗っている内に痴漢になっていたかもしれません。

 勿論、この男性はただの犯罪者なので弁護をするつもりなんてかけらもありませんし、被害を受けた女性の心情は、第三者のПсиが察するにはあまりにもはかり知れないものです。しかし、先の女性の発言は(マスコミが仕組んだのか、女性の無意識の発言かは分かりませんが)、作為的に見えて仕方が無いのです。実際、テレビ欄のワイドショー番組の枠を見ると、このニュースは大々的に取り上げられている様ですし、現にここぞとばかりに分かった様な発言をされている方もいる様子(偽翼連盟さんの4月18日)。時期が時期だけに、今期の国会では提出を見送られた「青少年有害社会環境対策基本法案」にも、大きく関ってきそうです。
 何かしらのきっかけで、ヒトは転びます。先の法案を支持する方や、このニュースを18kゲーム撤廃の為に活用される方も大好きであろう日本文学にだって、読後に狂ってしまったヒトが出たり、結末のあまりの悲しさに自殺をしたヒトが出たりする問題作はいくつもあります。しかし、それらの作品は今でも普通に刊行されていますし、むしろ出版社はそういったことを売り文句としている感もあります。
 18kゲームは胡散臭い目で見られるくらいが丁度良いですが、恐らくそんな現状すら、素晴らしかった時代だったと振り返る日が来るに違いありません。・・・そういう感慨はたぶんПсиにはあんまり関係ありませんが。Псиはコンシューマ機(PlayStatonとスーパーファミコン)のゲームで手一杯ですし、プレイ量はPCの18kゲームなんかよりも圧倒的に多いですし。・・・話がごちゃごちゃしてきたので、強引にまとめます。

 ПсиはアリスソフトさんとケロQさんに祝福を送ります。


平成14年4月18日 藤子A漫画復刊

 藤子不二雄先生のマンガが好きです

 もう随分と昔、中央公論社の「藤子不二雄ランド」ばかりを古本屋で買いあさった友人がおり、友人宅へ遊びに行った時には必ず読んだものです。そこでПсиは「パーマン」が好きになりましたし、ドラえもんの普通は知らないディープな設定の数々も頭にインプットしました。
 考え様によっては、そんなことしてるから堕天させられるんだとも言えますが、そこはそれ。とにかく、少年の純粋さと現実の妙な冷たさを上手い具合にミックスし、感動と一緒にトラウマを残す手法に感動していたのでした。

 「藤子不二雄ランド」は藤子不二雄先生の全集。当時から既にプレミアの付いていた諸作品を網羅していたこともあり、新・旧問わずファンにはたまらないシリーズでした。友人が「藤子不二雄ランド」を収集していた頃は、テレビ朝日に藤子不二雄アニメ枠があり、「ドラえもん」の中のCMでは必ず「藤子不二雄ランド」のCMがあった、まさに黄金期。古書店でも\100から\150くらいで売られていた「藤子不二雄ランド」の単行本は、しかし平成8年に藤子不二雄ランド廃刊、直後の藤子・F・不二雄先生の逝去により価格が急上昇。並の古書店ではそもそも発見すら困難な事態に陥ってしまいました。

 そんな中、藤子漫画出版署名運動などのはたらきかけにより、「復刊ドットコム」で復刊への交渉が開始され、遂に復刊決定。ゴールデンウィーク明けから購入予約を受け付けるようです。ただし、藤子・F・不二雄先生の作品については関係者の承諾が得られていない為、当座は藤子不二雄A先生の作品に限定して復刊。また、「藤子不二雄ランド」には収録されていなかった「怪物くん」や「ビリ犬」などの作品についても、入手困難なものから優先的に収録していくそうです。
Псиが望んでやまない「パーマン」の復刊はまだ先の話ですが、とりあえず「魔太郎がくる!」「ブラック商会変奇郎」が読める日は近そうです。
「復刊ドットコム」では、他にもすがやみつる先生の「ゲームセンターあらし対マイコン電児ラン」2冊組BOXも発売ラインナップに入っています。これについてもコメントをしたいところですが、いつまで経っても更新できなくなりそうなので、残念ですがお知らせに留めておこうと思います。

 世の中は復刻ブーム。名前は良く聞くけど今更読む気になれない程昔の漫画、どう見てもブームに便乗で、誰が望んでいるのかさっぱり分からない漫画懐かしさに読んでみたらいろんな意味で唖然とした漫画と様々な漫画が次々と復刻しています。
 しかし、復刻した漫画はすべて「差別問題」と戦っています。復刻される作品自体は最後に出版されてから何も変化がありませんが、差別に対する意識は当時と変わっています。そして、(日本では多くの場合)差別のレッテルは作品の質と無関係に貼られます
 藤子不二雄先生の作品が復刊になるのはとても喜ばしいことですが、目をつぶっただけでも思い浮かぶ差別的な表現は、おそらく全て削られてしまうでしょう。
 願わくば、巻末にお詫びを載せる「ブラック・ジャック」作戦で乗り過ごして頂きたい心境です。

 Псиは、今回の全集化に関った全てのヒトに祝福を送ると共に、「ジャングル黒べえ」の復刊を邪魔・もしくは改悪するヒトを呪います


平成14年4月1日 エイプリル・フール

 こんにちは。堕天使Псиと申します。
 見て分かる通り、今更ながらに安易なパクリですが、どうか一々目くじらを立てない様お願い致したい所存です。どうせ今日限りの命ですし

 さて、このフォーマットでサイトをアップする場合、「ちょっと特異」で、しかも「人気者に成り得る」属性と個性を打ち出さなければなりません。幸い、Псиは堕天使というWebではあまり被らない属性を持っていた為、この部分で悩むことはありませんでしたが、個性については大きく悩みました。
 そもそも、最初に考えていた「奴隷」に「いちご20歳」さんという先駆者がいらっしゃったのがケチの付き始めでした。その後、何を考えてもぱっとせず、結局Псиから個性は消えました。同じ属性の先駆者としての「いちご20歳」さんを激しく恨む改めて尊敬したいと思います。

 挨拶はこれくらいにして、今日の話題です。

 みなさんは、エイプリル・フールの起源を御存知でしょうか。
 エイプリル・フールの起源には諸説あります。ノアの方舟から飛び立った鳩が陸地を見つけられず、無駄足を踏んだことが起源説、4月のある日だけは主従関係を逆転し、道化師が主人の席に座るというローマの祭りが起源説、1月始めの暦の伝達ミスで、4月に祝う風習が残ってしまったことが起源説、インドで春分から3月末まで行われる説法講習の最終日にとんでもない修行をしたのが起源説、キリストがユダに裏切られたことを忘れない様に設けられたとする説など、枚挙に暇がありません。
 そんなエイプリル・フールが日本に輸入されてきたのは大正時代。当時は「不義理の日」と呼ばれ、普段付き合いで流されている親しい友人への礼儀を詫びる日だったといいます。「親しき中にも礼儀あり」というコトバを再認識する日だったわけですね。もっとも、現在ではそのコトバすら残っちゃいませんが

 エイプリル・フールになるとマスコミからアングラサイトまで、普段は何食わぬ顔でこっそり広げている報じることの出来ない誇張を含んだ大風呂敷なニュースを報道します。そんな中、ReadMe!でも常に上位のちゆ12歳さんが、とんでもない企画を立ち上げました。

 元々、100万ヒット記念の際に、永遠の12歳が突然年をとり、「ちゆ100万歳」になった時は本気で驚いたものでした。その後、「ちゆ1000万歳」の画像がフライングで御提供されたこともあり、ウォッチャーにはカウンタ記念は自傷ネタという認識が出来上がりました。その為、先日の「ちゆ2000万歳」にはそこまで驚きませんでしたが、どうやら結構驚いた方はいらっしゃる様です。・・・改めて、ちゆ12歳さんの新規顧客刈り入れ力はとんでもないんだなあ、と認識した次第です。

 4月1日になった瞬間(ちゆ12歳さんのネタが発動した途端)こにの日記を書いているので、一体何人が今回の「ちゆ12歳」さんに驚かれるのか、今から楽しみです。

 ともあれ、早くから用意していた癖に、結局駆け足でアップされたこのページに、ちょっとだけでも幸運を祈ってみたりみなかったり。そして、このページを見ているあなたに。

 Псиは、いつもあなたに祝福の呪いを送っています。



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