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(Псиニュースの過去ログです)

◇平成16年05月◇

05月06日:GULLET、終了。

 


平成16年05月06日 GULLET、終了。

 なんということでしょう。そんなビフォー・アフター調のコトバしか浮かばないПсиです、こんばんは。
 02月〜03月の遅すぎる吹雪あるいは冷たすぎる春一番を乗り越え、だいぶヴィジュ界隈も落ち着いてきた様です。雅の謎展開ようやく発売されるメリーのアルバム、あるいはUNDER CODE PRODUCTIONのヨーロッパ展開生温かく見守る等、最近はビッグネームの動きを注目するだけでも楽しめそうだったのですが。
 連休も終わって梅雨の心配をする様な時期だというのに、まだ吹雪は続く様です。

 昨年末を持ってドラムのAkiが体調不良で脱退し、03月にはギタリストの玲央が「やりたいことがある」と脱退した、名古屋系の希望の星「GULLET」。玲央が脱退した03月23日以降、それまで決まっていた予定は全て白紙となり、GULLETとしては全く目立った動きがありませんでした。
 そんなGULLET、遂に終了してしまいました。以下、公式サイトのコメントです。

GULLET

vocal. 漾 (ryo)
guitar. 覚 (satoru)
bass. ゆきの (yukino)
drums. 響 (hibiki:サポート)

GULLETは2004/03/22のlive以降、次期活動の地盤を固めるべく
作曲活動などを行って参りましたが、メンバーそれぞれの求める音楽的、活動においての
目標、理想などの相違により、GULLETとしての活動を終了させる事を決定致しました。

ファンの方々、並びに各関係者様にはこのような形での
発表になってしまった事をお詫び致します。
どうぞ、ご理解下さい。

以下、メンバーコメントです。

「 GULLETというバンドは、非情に不安定なバランスを保ちながら成り立っていたバンドでした。
それがうまく作用していた事もあり、また、歯痒く思っていた事も事実です。
一旦の活動休止決定以来、その均衡がメンバーにもたらしたものもありますが、
現実、メンバーは自身の生き方において
GULLETとしての活動以外の方法論をとる事を選択した結果、出した結論です。

メンバー各々がGULLETでの活動を通して得たものは
確実にその足跡を刻み、糧となっています。

できればそれが、GULLETというバンドに興味、好意、熱意愛情を持って頂けた方々にも
なんらかの形で作用していくのであれば幸せに思います。

充分な形ではないけれどGULLETとしての最後のliveをやります。
そこで得られるものが、とてもすばらしいものでありますように。

いままで応援してくれてありがとう   05.05 GULLET 漾 」

[ case of cell ] Last contents[¢Case of cell¢]

 あああああああ。Blastに続いて、GULLETまで終わってしまうなんて。
 コメントを見ると、GULLETの不安定はそういう自覚があったんだなあ、とか、サポートと言いながらしっかり響(ex.Blast)が名前を連ねているなあ、とかの見たものをそのまま発音する小学生レヴェルの感想しか浮かびません。
 サイトには、上記コメントの他に最後のライヴの日程が書いてあるのですが・・・

GULLET last live

日 程    5月21日(金)
会 場    ハートランド OPEN 17:00 START 17:30

タ イ ト ル Like an Edison presents

出 演 者   girl/clozet/バビロン/HenzeL/Clover
料 金    ¥2,500- (税込・D別)
発 売 日    発売中

[ case of cell ] Last contents[¢Case of cell¢]

 名古屋ハートランドなのは良いとして、ワンマンではないですか。競演バンド、とてもやりにくそうです。
 昨年までは隆盛を誇っていた「オサレ系+咲きブーム」というヴィジュ界隈全体の危機の中にあって、名古屋系のバンドはストイックに黒くて重くて激しいヴィジュを体現し続けてきました。ヴィジュと言って「X」や「GLAY」を思い浮かべるヒトにはまず不可視の黒い領域を高品質で吐き出し続けた名古屋系バンドに、ココロ惹かれたヒトも多いでしょう。
 しかし、その名古屋系の看板3つの中で、生き残ったのはdeadmanだけ。更に名古屋系では古株大手の「Merry Go Round」も今月26日にリリースするベスト盤「merry go round is dead」を最後に解散してしまいます。名古屋系、一体どうなってしまうのでしょう。
 とりあえず、系の話はさておいて。激しめな曲では、エフェクタを多用した派手な変化球から直球でヴィジュな曲まで様々な曲を取り揃えつつ、伝家の宝刀と言える重くて黒い曲の説得力と言ったら。GULLETはПсиにとって間違いなく素敵なバンドでした。しばらくはうじうじとGULLETのシングルを聴きつつ、これからのメンバーの動向を見守りたいと思います。

 Псиは、GULLETに薄闇色の祝福を送信します。

 


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