◇昔のПсиニュース◇
(Псиニュースの過去ログです)
◇平成15年12月◇
12月31日:Be a gothic-XXXIII[ごめんなさい、ありがとう] 12月12日:ゴスロリ至上主義のゲーム、「黒薔薇は夜に咲く」発売 12月10日:活動休止中のbaroque、ARENA37でインタビュー 12月07日:t.A.T.u、再々来日。 12月05日:REBECCA COMPLETE BOX発売 12月04日:紅白歌合戦、出演者決定 |
Be a gothic-XXXIII[ごめんなさい、ありがとう] | ||
というわけで、土曜日恒例だった筈の「Be a Gothic」、今日は第33回です。ПсиはПсиでひさしぶりすぎてどう話せば良いかわかりませんし、みなさんはみなさんでこんなコーナーの存在を忘れているでしょうから、まずは簡単にコーナー紹介など。 ヴィジュという界隈では、一年で本当に様々なことが起こります。もちろん、アニメだろうとドラマだろうとなんだろうと、それぞれのジャンルにそれぞれのスピードがあり、そして振り返ってみれば色々なことがあるわけですが。おそらく、ヴィジュという界隈は狭いくせに事件が多いというかつてのライトノベルの界隈の様な特徴を引き摺っている所為か、とにかく1年で色々なことが起こります。 さて、今年1年をざっと振り返ってみても大変な事件が満載のヴィジュ界隈、自分がヴィジュに足を踏み入れた時から今までに起ったことを思い出すだけで年末年始のおやすみが簡単に消えていくと思いますが。テーマが無いと振り返り様が無い、という混沌としたままデータだけ肥大してしまった脳内データベースを持っているヒトは、今回取りあげる様なアイテムを基準に考えられては如何でしょうか。
えええええ。「中絶」が!「White Period」が!「私が消える」が!「Hunting Days」が!他のヒトの手で帰ってくるなんて!そうです、回顧録は一言で言えばカヴァー盤。ただし、選曲がものすごくアレな、という装飾語が必要ですが。 回顧録-第一章-[feat. KISAKI PROJECT] ちゃんと泣き声スタート。「中絶」と「White Period」は、基本的に綺麗なアレンジをされていると言えますが・・・中絶のサビの演奏が激しくなる部分や、White Periodのサビなどでなぜか笑いがこみ上げてくるのですが、一体なぜでしょう。黒夢もLa'cryma Christiも大好きなПсиですが・・・いえ、大好きだからでしょうか、それともどちらの曲も遥か昔の曲だからでしょうか、正しい評価が下せません。黒夢ファンの方、La'crymaファンの方、Please Judge。Псиは値段分笑ったので良しとします。 また、KISAKIが制作中にSyndrome解散→Matina終焉→KISAKI PROJECTと節目イヴェントをいくつも乗り越えたというくらいに権利関係で苦労したというこのCD、ライナーノートには著作権関係の許可を得る為の苦労が切々と綴られており、そちらも大変面白いです。インディーズ時代の黒夢の楽曲の権利はJASRAC等ではなく清春が握っている等の話はそうそう語られることもありませんから、新旧問わずヴィジュ界隈のファンには興味深い話かと思います。 ともあれ、新しいファンには名曲揃い、古いファンにはけなす点は無いけどとりあえず笑えるというこのCD、みなさんも是非。続いて、第三章を聴いてみましょう。 回顧録〜第三章〜[feat. Schwardix Marvally with グロテスクロマンティッカー] クレジットを見ればわかる通り、ヴォーカルが主体だった第一章、曲毎に変名バンドを構成した(除:美流沙女)第二章と違い、第三章ではグロテスクロマンティッカー(後にScwardix Marvellyに改名)が全曲演奏しています。ヴォーカルが翡翠(ex.Madeth Gray'll)ということでそんなに不安はありませんでしたが、いざ聴いてみると・・・うわ、素敵。Madethの「Lucifer」は言うまでもなく、LUNA SEAの「Suspicious」も微妙に声の跳ね方にRyuichiっぽさを感じなくもない素敵な曲。試しに聴き比べようと「SHADE」を引っ張り出してきましたが、原曲が激しく駆け抜けて綺麗なギターで唐突に終わるのに比べ、アレンジ版はえらく綺麗な前振り+ちゃんと詰まった激しいパートという構成で、とりあえず完成度は遥かに上がっているといえます。ただ、綺麗すぎるきらいはありますし、何よりフェイドアウトなのがちょっとアレですけれど、元々がデモテープにしか収録されていない曲のこと、そんな突っ込みをする方も皆無でしょう。というか、昔を知るヒトは「違う曲」と言い張る気もしますが。 第一章も第三章も思った以上に素敵だった為、ますますLaputa/Gille de Rais/AIONという「ツバサ」や「xxxHOLIC」もびっくりな取り合わせの第二章が気になるところですが、残念ながら未だに手に入っていません。ただ、かなり安心感は高まったので年明け気分が抜けきらない内に入手しようと思います。 Псиは、ヴィジュ界隈で泣きながら笑いつづけているヒトに、祝福のカタマリを送信します。みなさん、どうぞ良いお年をお迎え下さい。 |
平成15年12月12日 | ゴスロリ至上主義のゲーム、「黒薔薇は夜に咲く」発売 | ||
注意:今日の話題は18歳以上を対象とした商品に関するものです。文中のリンク、および文章は18歳未満の方に悪い影響を及ぼすおそれがあるのと同時に、たとえ興味を持ってもこの商品は店頭ではお求めになれません。ご了承下さい。 自分でも意味不明な注意文。こんばんは、Псиです。別に、18kソフトの話題だからといって、お話のスタイルまで18kになるわけではありませんから、18歳未満だろうが700歳オーヴァーだろうが普通にお話を聴いて頂ければと思います。 18kの界隈には、ヴィジュにインスパイアされたというソフトが幾つか存在します。最近話題の「月姫」はそうした作品の最たるものですが、他にもLeafの出世作「雫」が大槻ケンヂさんの「新興宗教オモイデ教」をベースにしていたり、ALICE-SOFTの「デアボリカ」がLUNA SEAの「VAMPIRE'S TALK」を元にしていたりと、見回してみると色々なところに火種がありそうです。 話が上手くぐだぐだになってきたところで、今日の本題です。Псиが自分のお話のぱっとしなさに打ちひしがれて、ふらふらとお外を彷徨っていた時のことです。ロゼヲモンド倶楽部さんを覗いたПсиは、「黒薔薇は夜に咲く」というゲームの紹介に目を留めました。あまりに「ゴスロリ」という単語が出ているので、ちょっとメーカーのサイトを見てみたら。このゲームはこんな風に紹介されていました。
・・・なんですか、これ?ストーリーはなんだかさっぱり判りませんし、何よりシステム面での最大のポイントが着せ替えってどういうことですか。・・・駄目です、何をどう突っ込んでも、制作サイドのゴスロリに対する熱い思いの前に、Псиの方が返り討ちにあってしまいそうです。ここまでゴスロリなファッションだけを重要視されると、最早正面から切り崩すのは困難。とりあえず、「金銀妖瞳」はヘテロ・クロミアではないかととても当り障りの無い突っ込みをしておくことにして。
ゴスロリの男性(20)。そんな姿で往来を、それもヴィジュ好きの回遊場所へ行くということは、EMIRU(ex.LAREINE)や未散みたいなルックスの持ち主なのでしょうか。とりあえずアメリカ村が本拠地な方には、是非ゴスロリ男性の存在について聴いてみたいところですが・・・おそらくは、この記事も「ゴス」と「ゴスロリ」を混同しているのでしょう。 いくら「ゴスロリ」というコトバがある程度市民権を得ているとはいえ、まさかゴスロリに特化した18kゲームが出ようとは。世も末感が満載ですが、オープニングムービーを見ると違う意味で世も末感が満載。ストリングスと無闇に暗い歌詞が悲壮さを盛り上げる中、映像は映像で・・・ええと。 そういえば、2chのヴィジュ板で「ゴシックロリータを彼女にしたい」というスレが立ったことがありました。1さんの言動自体ネタの可能性がありますので、あまり深くは言及できませんけれど。Псиはこのスレを見て、ゴスロリ少女=綾波級の不思議少女という等式にちょっと戦慄したのでした。でも、もしかしたら世間一般のヲタのイメージはこの等式に近いのかもしれないと思ったところで、今度は悪寒が走りました。 Псиは、ゴスロリを引いた目で嗜好されている方に絶世の祝福を送るのと同時に、「黒薔薇は夜に咲く」に投げ遣りな祝福を送信します。 |
平成15年12月10日 | 活動休止中のbaroque、ARENA37でインタビュー | |||||
注意:ARENA 37誌に掲載されているbaroqueのインタビューを楽しみにしている方は、今日のニュースはご覧にならない方が良いかもしれません。 2003年も残り1ヶ月を切り、今年1年を振り返る様な時期になりました。しかし、今年のニュースを今年の内にまとめてしまうと、悪いことは旧年に置いて行こうとしているかの様な年末の重大発表ラッシュをスルーしてしまうことになります。だからといって、こんな投票を1月に始めるのは、それはそれで違う気がしますし・・・。 さて、今年の明るい話題から重い話題まで、すべてをひっくるめて掠っていったバンドが「baroque」でしょう。オサレ系の始祖として絶大の人気と絶大な不人気を併せ持ったbaroqueは、7月にシングル「 baroqueのサイトのトップページに掲載されていたメッセージは、今までに何度か変更されてきました。ちょっとまとめてみましょう。
最早突っ込む気も起こらないほど突っ込み所満載な告知文の数々を掲載してきたわけですが、最後の告知文にある通り、今日発売のARENA 37にbaroqueのインタビューが掲載されるというのです。・・・どうしてWebサイトにしなかったのか謎ですし、どうしてSHOXXとかではなくてARENA 37なのかが謎ですが、とりあえずは目の前の謎を解くのが先決です。というわけで、噂の記事をちょっとだけ覗いてみましょう。 まず、このインタビューの登場人物です。
インタビューの前段には特に触れていなかったのに、読み進めていくと突然「トミー」なんて名前が出てきて吃驚です。一応説明すると、DYNAMITE TOMMY(ex.COLOR)はbaroqueの所属する事務所フリーウィル・レコードの社長をされている方。メンバーが適当にそれっぽいことを語るんだとПсиは勝手に思っていましたが、どうやらちょっとは本気っぽいです。
これについて、こんな話をしています。
そういえば、公式掲示板に「傷害事件でメンバーが警察に逮捕された」様なデマが流れたのは、確かにその頃だったような。活動停止中のメンバーの考えなどについては、Псиが要約してお伝えするのも違うと思いますので、是非雑誌でご覧下さい。また、上に書いたことの詳細をお知りになりたい場合も、雑誌をどうぞ。
「新聞記者に〜」の下りを今回のインタビューの内容と照らし合わせると、なんとも言えない気分になれること請け合いです。年の瀬の押し寄せるこの時期に、なんとなく黒い気分に身を沈めたい方は、お試しになってみてはいかがでしょうか。 Псиは、知らない内に\880なんて価格になっていたのと、案の定どうでも良いヒトたちばっかりが掲載されていて持て余し気味のARENA 37を、呪うべきか否か悩んでいます。 |
平成15年12月07日 | t.A.T.u、再々来日。 | ||
結局、タイミングも規模も最悪だったまま、t.A.T.u.の東京ドーム公演は終了しました。ホールクラスでさえ大きな穴を開けると会場取りが難しくなる昨今、アリーナクラスの東京ドームで半分以上穴が空いたら、今後の日本での大々的な活動は難しいに違い有りません。
思った以上に、まとめるのに時間がかかってしまいました。t.A.T.uの曲調は感動的に判り易いので、演出次第ではアリーナクラスのライヴも無理では無いと思うのですけれど・・・。Пси、「東京ドームでのライヴ」という選択肢は、そんなに間違っていなかったと思います。ただ、時期は大幅に間違っていたと思います。6月の時点でドーム公演を、それも1日だけで畳みかければ、おそらくは充分な数字が取れたと思います。 そんなt.A.T.u、冒頭で言った通り、もう一度「All the Things They Said」級のセールスと盛り上がりを得ない限りは、日本でのアリーナクラスのライヴはあり得ないとПсиは思っています。しかし、日本では逆風が吹き荒れているわけで、これらの逆風は簡単に対処できるものではないだろう、というのも想像に難くないところです。上のリストを見ると、t.A.T.uの行動は「体当たりで行動、最初のエンカウントは最悪、その次・最後は普通」という割と変わったアルゴリズムで動いているのがわかります。ですから、次にライヴがあった時には、きっとリハーサルにもちゃんと出るでしょうし、結構なライヴを見せてくれることでしょう。ただし、次があれば、ですが。 というわけで、今日の本題です。Imoveという会社がt.A.T.uのアニメーションを製作するそうです。タイトルは「t.A.T.u. PARAGATE」だそうで、C65のカタログの企業ブースの広告ページにはこんなことが書いてあります。
・・・あー。一緒にURI(http://www.tatu-paragate.jp/)も書いてありますが、行ってみるとユーザー認証を求められて入れません。最早、何をどこまでどうしたいのか、さっぱり謎です。 t.A.T.u以来、同性愛を打ち出した2人組の女性デュオなんてあまり珍しくありませんし、そもそも楽曲をリリースしないでどんな展開ができるというのでしょう。t.A.T.uに必要なのは持ち曲の多さであって、決しておかしな狙いで知名度だけを底上げすることでは無いと思うのですけれど・・・。 Псиは、自ら迷路に迷いこんでいるt.A.T.uにどんな祝福を送って良いのかわかりません。 |
平成15年12月05日 | REBECCA COMPLETE BOX発売 | ||
どうしてみんなで年末ばかり。こんばんは、Псиです。搾取の為の謀略が極端に多いヴィジュ界隈、年末年始は完全に箍が外れます。年末になるとライヴイヴェントが増え、年始にはアイテムリリースまで増えて火の車。もちろん、イヴェントやライヴが増えるということは重大発表の類や限定発売の類も増加するということで、懐も首もカラダも職場なり学校なり家庭なりでの立場も痛めながら黒服に身を包む方も多いことでしょう。すみません、Псиはちょっとやさぐれています。 一方、BOOWYがCOMPLETE BOXを出してからというもの、解散時や解散後の節目にCDやDVDのCOMPLETE BOXが出ることがあります。最近・・・といってもちょっと前のお話ですが、2002年3月に解散したSIAM SHADEが11月に「THE PERFECT COLLECTION」、2003年1月に「THE PERFECT CLIPS」を出しましたし、限定販売されたZABADAKの「biosphere years 1988-2000 zabadak special DVD box」やGuniw Toolsの「Complete DVD BOX」などは記憶に新しいところです。
なんて豪華。音源は殆どCDで持っているПсиにとって、やはり気になるのはDVDです。CDが再販されるのと、映像作品がDVDで再販されるのはまるで意味が違いますし。音源の中でも、確か「TIME」は持っていなかった気がしますし、そうした穴を埋める意味でも、このアイテムは大変素敵です。
「土橋さん監修←→SONY系列からリリース」という両天秤で、なんと後者が勝ってしまいました。いえ、そんな戦いはなかったのかもしれませんが。ともあれ、このBOXのCDはすべてCCCD(レーベルゲートCD2)なのだそうです。記事を読み始めたПсиは「CHERRY SHUFFLE」な気分だったのに、読み終わってからは「Maybe Tomorrow」な気分まで落ち込んでしまったのでした。そもそもスタートが不吉な気も、とかの突っ込みは鮮やかにスルーです。 Псиは、REBECCAの作品に祝福を送りますが、CCCDは気持ち悪いので勘弁です。 追記(12月10日): |
平成15年12月04日 | 紅白歌合戦、出演者決定 | |
師走です。こんばんは、Псиです。大変今更な話題ですが、ちょっとブランクが空いた後のリハビリだとでも思って頂けると幸いです。つまり、車田正美先生で言うところの「Silent Night 翔」、奥浩哉先生で言うところの「01」と言ったところです。・・・頑張って集英社でまとめてみましたが、ひねりも無い上に全然面白く無いので本題に入ります。 斯様にうだうだ年越しを迎えるヒトにとって、テレビは大切なおともだちです。複数人とうだうだするにせよ、ひとりでうだうだするにせよ、テレビは大切なムードメーカー。後はおそばとこたつとみかんさえあれば、十数回めのぱっとしない年明けを迎えられるでしょう。・・・そもそも、年明けってそこまで持ち上げる程劇的なイヴェントでは無いですしね。 もちろん、NHKは演出に関する疑問を一切表に出さず、ここで重要なのは目玉アーティストの不在だと判断。若いヒトをはじめとして、視聴率を伸ばす為のあからさまなテコ入れを始めました。演歌パートを大解体した上に横文字のアーティストを起用、更に目玉として01年にはザ・ドリフターズを、そして02年には中島みゆきさんを起用したのでした。もっとも、ザ・ドリフターズの高木ブーさんと中川工事さんの明らかなやる気の無さが原因か、黒部ダムからの中継で歌った中島みゆきさんが歌詞を間違えたのが原因か、視聴率的には低迷が続いています。
倉木麻衣さんやゆず、綾戸智絵さん、長渕剛さん・・・確かに大物ではありますが、いまいちぱっとしない感は否めません。そもそも、今年の目玉は春頃から矢沢永吉さんだと騒がれていた筈なのですが。音楽活動に専念し、ラジオやテレビの番組にはなかなか出演しない矢沢永吉さんが、今年はTOKYO FMのラジオ番組でインタビューを受けたり、NHKの音楽番組(POP JAMではもちろんありません)に出演したり、UNIQLOのTVCMに出演したりと、かなりメディアに寄ったスタートを見せたのでした。そのため、「今年の目玉は矢沢永吉では」と騒がれていたのですけれど・・・正直、こうした騒ぎを見ていたПсиは、今年の出場者に矢沢永吉さんがいないのを見て、心底脱力したものです。 昨年の紅白を、Псиは一部も二部も全部見ました。歌詞間違えを笑う隙を与えない程中島みゆきさんの歌は本当に迫力がありましたし、堀内孝雄さんが「親友の河島英五の為に歌います」と言って遺影の前で歌った「酒と泪と男と女」は近年に無い雰囲気を醸し出していましたし、Gacktは良い具合に浮いてましたし、見所はたくさんあったと思うのです。 Псиは、紅白歌合戦と行く年来る年を見ながらのそのそと年を越す予定の方に、暖色の祝福を送信します。 |