2004年10月12日

狂気の・世界に・消えた

 フェンシング好きのПсиは、昨日の内Pを微妙な気分で見ていたのでした。<前回までのあらすじ


 よおし、今日からのたのたと時代遅れなニュースを再開するぞ~、とふわふわと伸びたりしていたら、館長さんから大量の刺客さんをご提供頂きました模様。皆様、どうぞごゆっくり。何のサイトだか全然判らないでしょうけど、どうかごゆっくりっ!!これからすべての動作をゆっくりしないと血を見ることになるですよっ(がんがんと机を叩きながら)。


 かつての呪文の中に、「ウル技」というものがあるのですよ。「ウル技」が判るということは、もっと古い呪文「シテオク」が判るということで、影さんは20年以上年齢がとかって話も通じるに違いないのです(嘘)。
 と、そんなチェきさん御用達の古めのお話は置いて(御用達?)。
 「ウル技」というのは、徳間書店発行の「ファミリーコンピュータマガジン」の中の1コーナー「超ウルトラ(テクニック)」の通称です。ファミコンの裏技募集のコーナーだったのですが、隔週で毎回50種類も裏技を掲載する様な雑誌は他に無く、ファミリーコンピュータマガジンの大きな武器と言えました。
 もちろん、裏技募集のコーナーは他誌も次々と後追いしていったのですが、一番の差異は「ウソ技」の存在でしょう。ウル技のコーナーでは、毎回50+1の裏技が紹介されていたのですが、その内1つは「ウソ技」という嘘の裏技だったのです。読者は、数々の裏技の中からどれがウソ技かを見抜き、葉書で応募すると正解者には抽選で景品が出たのです。
 実際のウソ技や、ウソ技が出てきた背景に関しては参考サイト様をご覧頂くとして・・・このウソ技のコーナー、ファミコンユーザにはとても有名でしたが、ファミコンユーザではないヒトには「雑誌に嘘が載っているわけが無い」と普通に真に受けられることがあって、説明に難儀したとかの話を聴いたことがあります。今考えてみると、企画とは言え記事に嘘が紛れている、というのは、確かにすごいことですよね。もっとも、悪魔城伝説の「落ちてきたブロックでテトリスができる」とかのどう見てもハメコミ合成な写真ならともかく。

 さて、そんな「ウソ技」スキーさんの間でも、伝説と言われる様なウソ技があります。対象ゲームは「水晶の(ドラゴン)」、DOG/スクウェアが製作したディスクシステムのADVです。アイコンシステムを取り入れた・・・と言って真先に「ELLE」が浮かぶПсиももうアレですが、ともあれ・・・あー・・・そんな感じで本気なADVでした。なんて適当。(当時としては)美麗なグラフィックと、(当時としては)画期的なアニメーションが話題になり、プレイされたヒトもそこそこに多い筈です。
 絵も充分に売りのひとつの「水晶の龍」のこと、ヒロインのシンシアに人気が出るのも無理はありません。そして、伝説のウソ技というのも、このシンシアに関することだったのです。いつまでも勿体ぶってないで言ってしまうと、なんとシンシアと野球拳ができるというウソ技が掲載されたのです。当時のユーザは任天堂チェックを頭に思い浮かべつつも必死で試行。その後討ち死にしたヒトたちの落胆の顔といったら、CDで普通に面白いと思ったヒトたちがライヴで悪い方に大化けしたのを目の当たりにしたバンギャの様なさっぱり度でした。当時2chがあったら間違いなくお祭りになっていたことでしょう。

 Псиはちっとも成長しませんが・・・Псиも一応年は取っているのです。ただ、ヒトに比べるととてもゆっくりですが・・・ファミコンをプレイしていたコドモたちは、それなりに技術や妄想を膨らませてオトナになりました。そして、その水晶の龍のウソ技を、FLASHで再現した方がいらっしゃったのです。・・・元は「KAKURITUHENDOUKENKYUUKAI」というサイトで配布されていたものですが、最近はサイト自体が消失しています。現在はSite K4さんがblogで紹介しており、そちらでそのFLASHを見ることができます。

 >>Site K4 > レトロゲーム系FLASH (Web世界遺産 第89回)

 どこまで勝ち進めるのか・・・という話はみなさんの夢を奪いそうなのでさて置いて。嘘とされたものを作り出す情熱とかって、本当にすごいなあと思った次第なのでした。

 以下、参考サイト様。

 >>Adventure Island[ファミコンの古き良きADVゲームを攻略。水晶の龍の攻略は最もシンプルかつ最強]
 >>私的ファミ資料館 : Private Fami Archives[スキャンデータ付きで各種資料を紹介。ウソ技は嘘技展示室を参照]
 >>シンシア野球拳ができません[派生404]


 ・・・バルーンファイトは~?アトランチスは~?ソロモンの鍵は~?(<自分突っ込み)

♪~in media[deadman]

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Comment on "狂気の・世界に・消えた"

アクティヴで、アグレッシブで、スタイリッシュ(挨拶。
水晶の龍は買った覚えがないのに何故か持っていて、しかも進め方が全く分からず前半で躓いてた記憶が……。
FCのADVと言えば、さんまの名探偵とか新・鬼ヶ島とかタイムツイストとかミシシッピー(非クリア)なんてのをやりましたねー(しみじみ。

  •   Wolken
  • 2004年10月14日 19:34

鳴り響け(<終わった作品での挨拶はやめましょう)
水晶の龍、解法の見当がつくと、あっという間に終わってしまうのですよ。たぶんWolkenさんも、今プレイしてみれば3時間くらいでクリアできると思いますよ~(プレイする環境を整えるのが大変そうですけど)。
FCのADVというと、クレオパトラの魔宝とか悪魔の招待状、あとは銀河の三人とかでしょうか~。アイドル八犬伝とかメタルスレイダーグローリーは定番なので割愛(ぇー)。
ミシシッピ、部屋に入って画面が切り替わった途端に向こう側から飛んでくるナイフ、というのが大好きでした。演出的に。プレイ中だと電源切っちゃうくらいに怒りますけど(そんな)。

  •   Пси
  • 2004年10月14日 21:41

ディープニャ話に迂闊に首を突っ込むべきか思案しつつ突っ込む今日この頃…こんばんわ。
今思うとウソ技ってファミコン雑誌初(というか知る限り唯一)のゲームコラージュものだったんですよねぇとしみじみ。
ウソ技には散々振り回された覚えがありミャすけど、マイナーゲームにあった場合確認しても誰にもわかってもらえないという事態が多々ありミャした。忍者コップサイゾウのウソ技に騙された覚えのある人は少ニャいんでしょうか、やっぱり。今では有名なクソゲーですしねぇ。…うう

  •   BabCat
  • 2004年10月16日 01:41

忍者コップがコップに覆われて無敵って、かなりやりすぎな裏技でしたよね。。
突然!マッチョマンを2週連続でネタにしたりとか、前評判でインパクトの弱いゲームを押す目的もあったんじゃないかくらいの邪推をしてみたり。ビッグネームのものに限って判り易いくらいのハメコミ合成っぷりでしたし。
・・・確かDQIVの「8回逃げると後の攻撃がすべてかいしんのいちげきになる」というウル技は(写真の取り様がないからか)画面写真が手描きの女勇者だったのですけれど、確かめる前から嘘だと思っていたヒトもいたんだろうなあ、なんて。
アレなゲームにもウソ技が分散していたのは確かですけれど、有名なゲームの裏技がフェイクに見えたことにも後押しされていたんでしょうね。あの緊迫の時代の復活希望(無茶)。

  •   Пси
  • 2004年10月16日 02:57

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