2006年7月アーカイブ

 ひさしぶりにお話しようと思うと、たぶんMCのことしかお話できないんだろうなあなんて。でもがんばる。


 BATTLE TWO-MIX~5TH STAGE~ @ 表参道FAB 2006+07+09 [秘密結社コドモA/メトロノーム]

 勘違いで遅刻。
 ごめんなさいごめんなさい。
 それにしても、ひさしぶりの仮想表参道駅はすっかり工事が終わっていて、なんだか全然違う駅の様でした。通路によっては柑橘系の匂いとかしますし。ほぼ詐欺(ひどい言い草)。でも相変わらずA出口側にはロッカーが無いのでやっぱり詐欺じゃなくて相変わらず。

 秘密結社コドモA

 メイドでした
 メイド5人。
 噂には聞いていたものの、いつもの面々がメイド衣装だとかなり来るものがあります。ちなみにドラムのダイもメイド衣装(参考)。グレイトすぎます。
 ちなみに、エイジ自身も31歳でメイド姿なんかしていると「何やっているのか」という気分になるそうで。そのくせ、メンバーは一人になると自分を写メ撮りしているらしく、それも開演ぎりぎりやライヴ終わっても写メ撮りを始めるのだそうです。

 その後、メンバー全員に猫っぽい手のフリつきで「ごめんにゃん」とか言わせたり、エイジは相変わらずやりたい放題でした。メトっ子とコドモっ子は悪口好きでコンセンサスが取れているという謎の確認を取った後、楽屋話。
 今日の楽屋のお弁当はハンバーグ弁当だったらしいのですが、エイジが全く手をつけずにいたらフクスケが執拗に「ハンバーグ食べていい?」と聞いてくるとかで、コドモの出順の間にハンバーグが食べられていないか心配だということを言っていました。
 MCの節目節目でハンバーグ話が出てきて、挙句の果てには

 エイジ:「ここの音は楽屋に聞こえやすいので、アタシが「フクスケさ~ん」と言ったら、みんなは「ハンバーグを食べないで~!!」と叫んでください!せーの!!」
 客:「ハンバーグを食べないで~!!

 フクスケってすっかりそういうキャラ。
 あと、コドモ結成からもうすぐ2年経ということで、「自分達はいつまでも笑ってるから、辛い時には飛び込んで来い」みたいな話をした後

こういうしめっぽいのは苦手なので、変身しま~す(後ろを向く)・・・お前ら全員でかかってこーい!かかってこーい!下手いいですか!?上手いいですか!?アリーナいいですか!?

 こら。その後の曲は「ご主人様おかえりなさい」・・・で曲名は合っているですか。おかえりなさい!おかえりなさい!おかえりなさい!おかえりなさい!ああああああ
 そんな暴れ曲の後に「この曲を演ると3日は落ち込みます」とか言われても。そして

俺はビジュアル系だから途中で怒る!!いいかおまえら~!いいかおまえら~!! その後、エイジは自分が「アリーナ」と言いながら下手客席上方を指差したのに自分突っ込み。その後「でも、アリーナにはすごいヒトたちがいるんだよ!Gacktさんとか清春さんとか!清春さん、僕は今日もうぎゃあって言えてますとか!それじゃラスト~、BLUE TRANSPARENCY!!

 そして「てをさくぅはぁあへえぇん~かぎりなくと~めいにちかぃぶる~(おーおーおーおー)」ではなく、劣等時代でライヴ終了。「ハンバーグが心配なので帰りま~す」と言い放って帰ってしまいました。

 相変わらずCDをちゃんと聞き込んでいない為、詳しい曲名も判らず「あ、これ聞いたことある」程度の判別力でしたが、それでも充分楽しめました。


 メトロノーム

 ♪ず~んず~んず~んず~んずんずんず~ん
 の前辺りには3人ともステージにいる、というスピード登場だったにも関わらず、なぜかフクスケ登場時に突然エアコンが水吐き。上手のフクスケ前だけ雨の様に水が垂れ、フクスケ唖然。そこへシャラクが登場し、「今日は雨だ~、雨の野音だ、いくぞNAOKI」とやりすぎなネタから一曲目の「僕の右脳 猿の右脳」。なんだか音が混ざりすぎ・・・というか打ち込みの音以外(声すら)が全部埋まってしまって、すごく不思議な音になっていました。もっとも、次の「朧」では修復されてましたけど。
 それにしても、「朧」の終わり方はなんか綺麗です。今に始まったことではないですけど、なぜかそう思います。

 MCはシャラクが「始まる前に漫画を読んでて、そのキャラが抜けない」という話からスタート。何の漫画かというとGTOだったらしくて、しかも藤沢先生のアシが知り合いだった為に何巻だったか忘れたけど背景のビルの液晶画面に三人時代の自分達が描かれているという話を始めたのでした。ちなみに、何巻だったのかは(オーディエンスの声で強引に)日記で教えることになったので、楽しみにするといいと思います。
 あと、UNICORNが懐メロコーナーに置いてあってショック、という話で、隣にあるのが「YOUTH QUAKE」という例の出し方が最高でした。そこから「僕達がずっと尊敬しているバンド、BUCK-TICK・・・ごめん、全然BUCK-TICK聞いたことないんですけど、BUCK-TICKでこういう振りの曲があって(両手を頭の上で互い違いに前後。早い話がICONOCLASMのリフ部分)、それをオマージュした曲を聴いてください。一週間」・・・一週間のイントロ部分のフリは動きといい回数(3回動いて1回止まる)といい全く同じでびっくりしたことでした。

 フクスケMCではさっきのDOG FIGHTネタ。渋谷公会堂のライヴで雨が降った(アンコールで「激しい雨に打たれて」という曲を演奏した時、本当に会場に雨を降らせたのです)話を始めるも、メンバーもオーディエンスも無反応。それを受けての「あれ、俺の妄想?」というコトバが素敵でした。
 フクスケは今までプロのライヴを3つ見に行ったそうで、1つがDOG FIGHT、1つがSPARKS GO GO、最後が東京ドーム3daysのXだそうです。Xはメンバーが本当に豆粒程度でしょんぼりし、スパゴーでは後ろのオーディエンスに「(フクスケの背が高くて)ステージが見えない」的なことを言われて「もうライヴになんか行くもんか」と思ったのだそうな。
 そして話はハンバーグに。フクスケいわく、エイジは全然弁当に手をつけず、「だからそんなに痩せるんだ」と注意していたところ、エイジが突然「ハンバーグ食べちゃだめだよ」を連呼したそうで、自分は食べる気が全く無かったもののエイジは関西人だからネタ振りだと思うじゃん?と。ここまで話を膨らませておいて、結局食べてないとか言い張るフクスケが格好良すぎだと思いました。

 新曲2つ。「ボク存在説」の頑張り具合は然る事ながら、謎のハワイアンな感想が間に入る「PSYCHO-ENEMY」は大変な曲でした。どう物凄いかは聞いてください。是非。
 後半は「残念僕の人生」「三つ数えろ」「めんどくさい」と死に進行。アンコールが「φD-SANSKRIT」で死亡確定。パイプの水はちょくちょく出続け、そして会場内はうだる様な暑さのままくるくる回り、ライヴは終わっていったのでした。
 妙にリウが下を向いていたこと、フクスケが喋っている間シャラクがものすごく虚ろな表情で口を開けながら中空を見つめていたことを胸に留めて、また生きていこうと決心したのでした。


 今回の教訓(というか要望):30越えを自称する上MCが多いバンドの出順では、誰か昔に詳しいヒトがオーディオコメンタリー役をやるべき
 今回の教訓-2:最近はライヴへ行く度にLUNA SEAがいかに偉大だったのかを身を以って知る日々ですがどういうことですか。
 今回の教訓-3:気温的には既に夏

 そんなことをへろへろと考えながら、Псиは棲み処への満月電車を乗り継いでいったのでした。ああ、食卓のキャベツが干からびていくのです(せめてそういうネタはヴィジュ界隈から引用してください)。

♪~朧[メトロノーム]

忘れないよ、その笑顔を。
キミと生きる今を。
どこまでも透き通る感覚が満たしてる。

 というわけで、微妙に二次元な曲にばかり漬かって浮世を漂っている今日この頃です。Plastic Treeの新譜をはじめとしたCDたちは仮想世界の濁流にでも飲み込まれてしまった様で、なかなかПсиの棲み処にやってきてくれません。仕方が無いので、自分で買ってない類のCDを聴くことになったのですが、これがまた驚くほど最近の二次元の曲ばかりで。
 深夜のanimaxか何かで「錬金3級・まじかる?ぽか~ん」を見て、妖精王国の歌うOPも然る事ながら、EDの壮絶な電波っぷりがココロに引っかかっていたПсиはED集の「しちゃいましょ」を半ばわくわくしながら聴き始めました。
 でも、「ああいけないフルコーラスだと思った以上に洗脳ソングだ」と気づいた時には既に遅く・・・もっとも、ただでさえ電波な歌詞+単調な演奏とメロディ+それらを必要以上に飲み込んだ恐ろしいスウィートボイスかつ唱法なのに歌詞違いが4バージョン+各声優が歌ったバージョンが4つで合計8回聴けば洗脳もされようというものです。いいんです、姿形は所詮飾りです。ついていきます。どこまでも。ドシラソラシラシここですどこですめのまえよ(おちついてください)

あたしじゃないと信じ込みます 失敗
逆ギレしちゃいましょう 3級な錬金術
修練だとか面倒くさいです 段位習得
直感です 電波です

ソミラファ ラミラミ
今よ 今だわ やる気ゼロ

ままま まきもきむくむく
ぷるるんかんしょく
らべらべほわほわ
擬音はある意味 恋の呪文

ぱぱぱ ぱぱるんむねむね
うっとりゆっさり ぺたぺたのきのき
感覚的なあたしでGO!

 「桜キッス」を初めてフルコーラスで聴いて、「断然恋しよ」とか「爛漫恋しよ」とか繰り返される毎に白い部屋に幽閉されて唯一の希望は床に散乱している少女コミックだけという6年前の悪夢(注:フィクション率は昨日雨が降った確率並み)を思い出して辟易としていたПсиですが、なんだか電波さんにココロを救われた気分です。花咲く乙女の美学とか勝手なレッテル付けられて恋を押し付けられるくらいなら、「冒険でしょでしょ」言われてる方がずっといいですってばなんて思うПсиは、すっかりチャンピオン読者でOURS読者だなあと思ったことでした。他にも色々読みますけど、ピチレモンとか(適当な雑誌名にも程が)。


 恋といえば、携帯向け小説の「恋空」というのを薦められたのです。恋空といってもセガは関係なく、本になることが決まったらしい恋愛小説。前編・後編に分かれていて、前編だけで480ページくらいあるのですが、とりあえず1ページが短いのでさくさく読み進めることができます。
 今、前編の280ページを超えた辺りなのですけれど・・・なんというか、きっとWindowsの内部ってこうなっているに違いないというくらいにイベントだらけで、10-20ページ程度で1イベントが発生しては去っていき、その個々のイベントも大変へヴィという大変な代物。修学旅行もクリスマスパーティも無理強いされてから犯人が捕まるまでも妊娠発覚時の諸々も同様に10-20ページ程度で過ぎ去って行きます。章立てされてはいますけど、これって各イベント毎に内容膨らませて章立てしても充分成立するのでは、というくらいに大事なイベントを駆け抜けていく為、作品内時間もえらい勢いで流れていきます。まだ半分を超えたところですが、この調子だと前編が終わる前に高校を卒業してしまう気がします。文学的な表現とか過剰な説明はばっさり切り捨てていて、新キャラ登場時や時代背景の話(PメールとPメールDXの違いとか)についてはちょっぴり解説が入る程度。後は解説無し・・・とはいえデフォルト解説口調といえばそれまでですが。というか、強烈そうなイベントを羅列してうざったい表現を省く、というのは携帯向けの手軽な小説としての正しい方向性なんでしょうけど。
 とにかく事実と主人公の心情の吐露だけで話が進んでいくので、小説というよりもゲーム攻略が主目的の小説(「真・女神転生」の攻略小説・・・は主人公のあまりのダウナー加減が素敵なのでさて置いて、ベクトルは違うしそもそも本自体厚いものの読後のしょんぼり感が変わらない「ウィザードリィ外伝 女王アイラスの受難」とかを例に出してみます)、あるいは18kゲーム(もちろん文中の18k描写(ほとんどありませんが)を拾って言っているのではなく、イベントと簡単な状況説明と簡単な心情の吐露(しかもどれも短い文で)をベースに話が進んでいる点からそう表現しているです)をプレイしている様な錯覚に陥ります。選択肢無いですけど。
 更に、頭の「実話を元に」という部分が効いているのか、どの部分を切り取ったって先の展開は簡単に予想できますし、かといって主人公は肝心なところで理由を吐露しない、先が読めている以上は主人公の後ろ向きさが嫌味なだけ、イベントの詰めが微妙(もっと大きな影響が出る筈のイベントなのに、影響部分が都合良く切り落とされる等)がある所為で、読みやすいけど読みやすいだけになっているのがなんとも。

 ちなみに、薦めて下さった方も「ちっとも感情移入できないしせつなくなかった」らしいのですが、周囲の評価の高さに不安になってПсиに声を掛けることにした、ということでした。困ったことにПсиもちっともせつなさを感じられていません。この界隈には炸裂するせつなさをはじめ、せつなさ(を自称するもの)には事欠かないわけですが、そんな人工甘味料300%のせつなさにПсиは毒されてしまったのでしょうか。キュアを、だれかポイゾナをっ。
 もしかしたらこの後にうっかり第三のスタンド能力を身に付けてしまうくらいの大逆転があるのかもしれませんけど、たぶんこの調子でイベントが続いた後に「いろんなことがあったけど、いろんなヒトと、そして「XX」と出会えてよかった。生きててよかった」的な無難なまとめられ方をする気がしてなりません。ぞわぞわ。
 というわけで、Yoshi臭がすると聞いて何かのフラグが立ったヒトとかはどうぞ。Yoshiお得意の素敵表現も18kモードもありませんけど。じゃあどこがYoshiなのかと言われるといろんな意味で困りますけど。そして携帯のバッテリーをたくさん食べますけど。どうしてフル充電から50ページ見ただけで電池が1本になりますか(それはW41CAのバッテリーの問題では)。

 参考:成城トランスカレッジ! ―人文系NEWS & COLUMN―>>『Deep love』特集、まとめ。

♪Silly-Go-Round[FictionJunction Yuuka]