忘れないよ、その笑顔を。
キミと生きる今を。
どこまでも透き通る感覚が満たしてる。
というわけで、微妙に二次元な曲にばかり漬かって浮世を漂っている今日この頃です。Plastic Treeの新譜をはじめとしたCDたちは仮想世界の濁流にでも飲み込まれてしまった様で、なかなかПсиの棲み処にやってきてくれません。仕方が無いので、自分で買ってない類のCDを聴くことになったのですが、これがまた驚くほど最近の二次元の曲ばかりで。
深夜のanimaxか何かで「錬金3級・まじかる?ぽか~ん」を見て、妖精王国の歌うOPも然る事ながら、EDの壮絶な電波っぷりがココロに引っかかっていたПсиはED集の「しちゃいましょ」を半ばわくわくしながら聴き始めました。
でも、「ああいけないフルコーラスだと思った以上に洗脳ソングだ」と気づいた時には既に遅く・・・もっとも、ただでさえ電波な歌詞+単調な演奏とメロディ+それらを必要以上に飲み込んだ恐ろしいスウィートボイスかつ唱法なのに歌詞違いが4バージョン+各声優が歌ったバージョンが4つで合計8回聴けば洗脳もされようというものです。いいんです、姿形は所詮飾りです。ついていきます。どこまでも。ドシラソラシラシここですどこですめのまえよ(おちついてください)
あたしじゃないと信じ込みます 失敗
逆ギレしちゃいましょう 3級な錬金術
修練だとか面倒くさいです 段位習得
直感です 電波ですソミラファ ラミラミ
今よ 今だわ やる気ゼロ
ままま まきもきむくむく
ぷるるんかんしょく
らべらべほわほわ
擬音はある意味 恋の呪文
ぱぱぱ ぱぱるんむねむね
うっとりゆっさり ぺたぺたのきのき
感覚的なあたしでGO!
「桜キッス」を初めてフルコーラスで聴いて、「断然恋しよ」とか「爛漫恋しよ」とか繰り返される毎に白い部屋に幽閉されて唯一の希望は床に散乱している少女コミックだけという6年前の悪夢(注:フィクション率は昨日雨が降った確率並み)を思い出して辟易としていたПсиですが、なんだか電波さんにココロを救われた気分です。花咲く乙女の美学とか勝手なレッテル付けられて恋を押し付けられるくらいなら、「冒険でしょでしょ」言われてる方がずっといいですってばなんて思うПсиは、すっかりチャンピオン読者でOURS読者だなあと思ったことでした。他にも色々読みますけど、ピチレモンとか(適当な雑誌名にも程が)。
恋といえば、携帯向け小説の「恋空」というのを薦められたのです。恋空といってもセガは関係なく、本になることが決まったらしい恋愛小説。前編・後編に分かれていて、前編だけで480ページくらいあるのですが、とりあえず1ページが短いのでさくさく読み進めることができます。
今、前編の280ページを超えた辺りなのですけれど・・・なんというか、きっとWindowsの内部ってこうなっているに違いないというくらいにイベントだらけで、10-20ページ程度で1イベントが発生しては去っていき、その個々のイベントも大変へヴィという大変な代物。修学旅行もクリスマスパーティも無理強いされてから犯人が捕まるまでも妊娠発覚時の諸々も同様に10-20ページ程度で過ぎ去って行きます。章立てされてはいますけど、これって各イベント毎に内容膨らませて章立てしても充分成立するのでは、というくらいに大事なイベントを駆け抜けていく為、作品内時間もえらい勢いで流れていきます。まだ半分を超えたところですが、この調子だと前編が終わる前に高校を卒業してしまう気がします。文学的な表現とか過剰な説明はばっさり切り捨てていて、新キャラ登場時や時代背景の話(PメールとPメールDXの違いとか)についてはちょっぴり解説が入る程度。後は解説無し・・・とはいえデフォルト解説口調といえばそれまでですが。というか、強烈そうなイベントを羅列してうざったい表現を省く、というのは携帯向けの手軽な小説としての正しい方向性なんでしょうけど。
とにかく事実と主人公の心情の吐露だけで話が進んでいくので、小説というよりもゲーム攻略が主目的の小説(「真・女神転生」の攻略小説・・・は主人公のあまりのダウナー加減が素敵なのでさて置いて、ベクトルは違うしそもそも本自体厚いものの読後のしょんぼり感が変わらない「ウィザードリィ外伝 女王アイラスの受難」とかを例に出してみます)、あるいは18kゲーム(もちろん文中の18k描写(ほとんどありませんが)を拾って言っているのではなく、イベントと簡単な状況説明と簡単な心情の吐露(しかもどれも短い文で)をベースに話が進んでいる点からそう表現しているです)をプレイしている様な錯覚に陥ります。選択肢無いですけど。
更に、頭の「実話を元に」という部分が効いているのか、どの部分を切り取ったって先の展開は簡単に予想できますし、かといって主人公は肝心なところで理由を吐露しない、先が読めている以上は主人公の後ろ向きさが嫌味なだけ、イベントの詰めが微妙(もっと大きな影響が出る筈のイベントなのに、影響部分が都合良く切り落とされる等)がある所為で、読みやすいけど読みやすいだけになっているのがなんとも。
ちなみに、薦めて下さった方も「ちっとも感情移入できないしせつなくなかった」らしいのですが、周囲の評価の高さに不安になってПсиに声を掛けることにした、ということでした。困ったことにПсиもちっともせつなさを感じられていません。この界隈には炸裂するせつなさをはじめ、せつなさ(を自称するもの)には事欠かないわけですが、そんな人工甘味料300%のせつなさにПсиは毒されてしまったのでしょうか。キュアを、だれかポイゾナをっ。
もしかしたらこの後にうっかり第三のスタンド能力を身に付けてしまうくらいの大逆転があるのかもしれませんけど、たぶんこの調子でイベントが続いた後に「いろんなことがあったけど、いろんなヒトと、そして「XX」と出会えてよかった。生きててよかった」的な無難なまとめられ方をする気がしてなりません。ぞわぞわ。
というわけで、Yoshi臭がすると聞いて何かのフラグが立ったヒトとかはどうぞ。Yoshiお得意の素敵表現も18kモードもありませんけど。じゃあどこがYoshiなのかと言われるといろんな意味で困りますけど。そして携帯のバッテリーをたくさん食べますけど。どうしてフル充電から50ページ見ただけで電池が1本になりますか(それはW41CAのバッテリーの問題では)。
参考:成城トランスカレッジ! ―人文系NEWS & COLUMN―>>『Deep love』特集、まとめ。
♪Silly-Go-Round[FictionJunction Yuuka]
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