2006年9月アーカイブ

 星降り注ぐこのモーテルだけが僕らを撫でてくれるのですよっ(懐かしいけど一応シングル曲)。というわけで監禁生活1日目。もはや時差がありすぎてどういう日付でお話して良いのかよくわかりません。
 カンヅメというのはよく聴く話ですが、まさか仮想国境を超えてカンヅメになるとは思っていませんでした。内線電話の受話器をあげると英語、仮想テレビをつけると英語、ピザ頼むのだって英語。頼みませんけど。仮想モーテルはとても快適なところで、ゲートウェイちっくに離れのカウンターがあって、その奥にアパートちっくに部屋が並んでいる様な感じ。仮想プールもありましたが別段ブルジョワ向けというわけではなさげ。
 本当に仮想モーテルは快適で・・・バスルームのドアが立て付け悪くて閉まらないこととどう頑張ってもお湯が出ないこと以外。仮想内線電話で頑張って「お湯が出ないんだ、どうしよう」と言っても「運が悪いとそうなる」的な返答をされて終わったので、しばらくは水風呂の日々なんだろうなあと思ったことでした。

 観光地ではないので、ショッピングモール的なものも近所に無く、もはやお買い物などができる状態ではありません。加えてこれは監禁なので車も与えられず、したがって徒歩がすべて。飛ぶとたぶんもれなくUFO扱いで地上を歩く民間人全員から撃たれますし(偏見)。
 とりあえず下調べをしようと、GoogleMapで周辺を検索してみました。すると・・・なんということでしょう。1kmくらい離れたところに仮想iHOPがあるじゃないですかっ。仮想iHOPですよ仮想iHOP、international House of Pancakeですよっ(本当)。お料理の味はなんか微妙、店員の接客も店内の暗さも軒並み微妙(体験に基づく感想です、全部のiHOPがこうではなかったかもしれません)ながらパンケーキとワッフルだけは鬼のおいしさを誇った仮想レストランであるところの仮想iHOP、Псиは食事後にブルーベリーワッフルを食べるために利用していたことも少なからずあるくらいのユーザでしたが、日本で展開していた仮想長崎屋が経営悪化に伴って仮想日本から撤退。今となっては、仮想関西や仮想九州の仮想長崎屋店内にかつての仮想ヨーカドーにおける仮想ファミールみたいな感じで4店舗くらいに入り込んでいるだけだと聞きます。

 そんな仮想iHOPがあるというのであれば、行かないわけにはいきません。当時iHOPだった筈の店舗が軒並み焼肉屋に変わっていたのを目の当たりにして「Пси、にほんでてく」と言ったあの日のことを急に思い出しました。仮想iHOPへの道のりは仮想モーテルの目の前にある大通りを1km南下するだけという、全く頭を使わない類のもの。というわけで、散歩も兼ねておでかけの準備を始めたのでした。
 MOTHERのサントラはあまりにも町並みと合っていましたが、後半(マジカント以降)は別次元に迷い込んだ気分になるので注意です。それにしても、どうしてこの辺りにはたべものやさんと法律事務所しかないのでしょうか。そうか、きっとおかしなことをするとすぐに警察さんが捕まえに来るんだ、だから口を閉じて耳も閉じて目だけは開いて貝の様な生活をしなくてはいけないのだわ(©真紅(語尾だけ(なぜ)))とぼんやり思ったり、仮想横断歩道のシステムが判らなくて基本的に信号無視で突き抜けてみたり、途中にあったスーパーマーケットで7upがあったので買ってみようとしたら6缶セットしかなかったり、あんぽんたんさをいかんなく発揮しながら仮想iHOPに到着しました。
 お店に入って。
 シートに座って。
 ワッフルの項目が「ストロベリーソース付きベルギーワッフル」しか無いのを不安に思いつつも頼んでみて。
 そうして来たものは。

 ああ、みんな。
 仮想iHOPを知っているみんな。
 あれそのものが来たですよ
 大きさもやわらかさも味もすべてがそのまま。上に乗ってるクリームとストロベリーソースが国民性を反映して全然整形されてないのがアレですが、それはそれとして本当に「あの」ワッフルが出てきたですよ。
 そんなわけなので。
 夕方にふらふらお店にやってきてごはんも頼まずワッフルだけ頼んで、そのワッフル食べながらうっすら泣いているへんなのを見て店員が警察呼ばないのは不思議なことだと思いました。危険だ、危険だよ!(自分が)

 適当にスナックを買ってみようと思ってRITZを買ってみたら、仮想日本のと味がちがっておいしくありませんでした。テレビはずっとCARTOON NETWORKを見ていました。「THE MOON OF MIRRODIN」は何ページかだけ読み進めました。
 監禁は続きます。

♪~APRES MIDI~あるパリの午後で[MALICE MIZER]

 こんなにDSプレイし倒したの初めてかも。
 とはいえ、ゲーム自体はMOTHER2で、すなわちGBAでも充分といえば充分だったのですけれど。
 仮想飛行機に乗り込んでからは台風の日のコドモみたいにほわほわと浮かれて、Britney Spearsの「TOXIC」のクリップ(飛行機始まり飛行機終わりのクリップ)を見たり、シート据付の小さいディスプレイで謎映画を見つつも5分で飽きたりしながら、ついにNight Flight聴きつつMOTHER2タイム。恐竜あたりから再開なMOTHER2は、誰が見たってもう佳境。主人公はこれ以上ない程能力を底上げされ、代わりにプー王子が対して強くならないままラストバトルへ。
 ところが、あまりにも最後のダンジョンが過酷で、あっさりと仲間が倒れていきます。Romancing SaGaほどではないにせよ、シンボルエンカウントなのに敵が多いし逃げられないというのは超絶に苦痛。加えて敵が強すぎで、「PKスターストームΩ」で主人公以外死亡、なんてざらにある話です。
 「いのちのつのぶえ」をそんなに用意しておらず、加えて主人公以外を死体で運んでボス戦前で復活させればいいという鬼の解法に気が付いた頃には、もう最後の宇宙船が画面内に見えていました。
 ボスの倒し方はなんとなく判るものの、なにしろ主人公もプー王子もPPが足りず、加えて復活もできない状態だったので大苦戦。結局あっさりと全滅し、セーブポイントが随分前だったことを思い出して電源を切ってしまいました

 いけません
 鉄の塊でお空を飛ぶという考え様によっては躁にも鬱にもなるシチュエーションで、こんなおかしなことに凹んでいる場合ではありません。というわけで、MOTHER2の後のおたのしみとして取っておいたFFIIIを取り出し、そちらをプレイすることにしました。FFIIIはFCでさんざんプレイしましたが、最後は忍者忍者賢者賢者という没個性なパーティでクリスタルタワー前まで押しかけたところまでしか覚えていません。あ、でもラスボスはちゃんと覚えてる。
 FFIIIは名前が付いているとか3D化されているとかで超絶に不安ですが、今更ながらにプレイ開始してみるのです。

 **プレイ中**

 うわ・・・名前付いてる・・・っていうかファミコンでは4人いっぺんに町にやってきたんじゃなかったでしたっけ・・・泉でイベント発生ですか、とりあえずイベントはさけて違う道をうわあ話が進んだ、でも「なんきょくのかぜ」連発でなんとか倒した・・・ああ、グループ系やおいものでおなじみ気弱でいぢめられっこな男子登場だ・・・うわあ幽霊きめえ(©長門)・・・あ、町の中に洞窟がある、入ってみよう・・・え、ちょっと敵強すぎああああああああ(全滅)・・・でもセーブポイントからやり直せばってセーブ一回もしてなああい!!

 終了
 もはや何もする気が起きなくて、変な姿勢で寝倒そうとしましたがゲーム時間が思ったより長かったみたいで、あんまり眠れないまま着陸してしまいました。
 それにしても、仮想空港を出た後に顕著などうしていいのか途方に暮れる感じはいつまで経っても消えてくれません。そんなことを感じる度に、ああ、Псиはどういうわけか仮想日本に長く居ついてしまっているんだなあ、と思うことでした。
♪~Night Flight[La'cryma Christi]

 ПсиにとってLa'cryma Christiはファン暦だけが無駄に長いことでおなじみですが、そんなПсиがNight Flightを初めて聴いた時の衝撃といったらありませんでした。それ以来、飛行機が夜に飛ぶといったら仮想JALのキャンペーンソング群よりもまず最初にNight Flightが頭に浮かぶ様になりましたし、もしも自転車に乗って歩き出す様な鉄の塊に乗って夜間飛行に出かける様なことがあったら、この曲をというかアルバム「Sculpture of Time」を聴き狂おうと思ったことでした。
 Sculpture of Timeがリリースされた1997年からこっち、飛行機は乗っても昼ばかりだったПсиは、ついに祈りが届いたのか目の前に記憶のままのキミがいる念願叶って夕方から昼(時差含む)にかけて延々と飛行機に乗り続ける機会を得たのです。

 でも、問題が無いわけでもありません。
 Псиが現状抱えている問題でいちばん大きなものといえば、プアな携帯プレイヤしか持ち合わせていないことです。40GB iPodは1年経たずに壊れてしまい、その後はずっと携帯プレイヤ自体を持ち歩かず、ここ1ヶ月は512MBの録音用デバイスにROUAGEの「BIBLE」を突っ込んでいた程度。
 それというのも、どうせ買うなら次世代iPodを待とう、せめて80GBを待とうというのがあったのですが、いつまで経っても出やしません。フライト時間がおおよそ9時間程度といわれているのに、何も音楽が無いのははっきり言って苦痛です。というわけで、来週Appleが何かの発表をするのは知っていながら、60GBiPodを買いに行ったのでした。仮想ビックカメラで60GB iPod、Apple Care、ELECOMの安いケース、FFIIIとルーンファクトリー~牧場物語を購入。もうこわいものはありません(涙声)。

 棲み処に帰って、溜まりに溜まったMP3を転送し、さらに「iPodが無いから」という理由で完全に滞っていたCDのリッピングも再開、さらにiPod 5Gのお約束であるカラー動画の変換もやってみました。
 手始めに、Псиがアイしてやまないローゼンメイデン・トロイメントのOP(注:ПсиがアイしてやまないのはOPとEDだけですのであしからず)をさっそくリッピング、iPodに落とし込んでみました。これがまあ・・・GBASP+PLAY-YAN microとは比べるのも申し訳なくなる様なクオリティで大喜び。さっそく悪乗りして、いろいろやってみたことです。

iTunesのビデオサムネイル

 やりすぎました
 基本的にはエンコードしても遜色無し。ただ、ソフトを変えれば違うのかもわかりませんが、Laputaの「Breath」のクリップの曲開始前の風景(特に雲とか)で無理があるのを発見。微かにブロックノイズが発生しています。
 とはいえ、この程度のストレスで見ることができれば充分。X-Filesな炎の化身akiも美麗に見えます。あの静かにクリーチャーな仔も鮮明なので怖くて仕方ありませんが、それはそれ。とりあえずLaputaをはじめクリップを片っ端からエンコードしてみました。
 ただ、音楽再生時とビデオ再生時の再生時間が違うのは伊達じゃなく、音楽再生時は充分にバッテリ残量がある様に見えてもクリップを何本か見ると残量表示がとても減る(左右反転くらいの勢い)のがびっくりな点でしょうか。もっとも、再び音楽再生に戻すとバッテリ残量も似た様な場所に戻るので、単純に表示上丸め込んでるだけなのでしょうけれど。
 あと、"\iPod_Control\Device\_show_voltage"を入れることでバッテリ残量を数値化する技は最近のiPodでは効かないらしく、その辺りもしょんぼり。もっとも、買った直後からバッテリの心配をするのも詮無いことですし、それ以上にApple Careで2年間はバッテリ交換無料の筈なので、気にしなくていいといえばいいのですけれど。

 起動時画面が本当にカラーになっていて感動したのと、日本語フォントがヒラギノになっていて綺麗だったのが好印象。今度は大事に使おうと思いつつ、とりあえずLa'cryma Christiの曲は今手元にある分全部を突っ込んだのでした。


 明日から異国の地で離れ離れになっても監禁生活です。ちゃんと帰ってくることができます様に。

♪~どこへでも行ける切手[筋肉少女帯]

このアーカイブについて

このページには、2006年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年8月です。

次のアーカイブは2006年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261