2010年4月アーカイブ

ケーブルテレビでヒカルの碁をよく見ます。ヒカルの碁自体は一時期の仮想夏におけるタッチやウルトラマンの再放送みたいなもので、いつもどこかしらで再放送をしているわけで、「放送だ」と気負わずに流れた話をそのまま見ています。
ヒカルの碁というお話はそうして見るにはあまりにもすてきな内容なのですが、もうひとつ再放送を繰り返す番組の宿命として、ぱっと見始めたタイミングでいつも似た様な回を見てしまうというのがあります。Псиにとって、ヒカルの碁の場合は棋院に入りたての頃か塔矢光洋戦~佐為の消失かどちらかなのです。

少し前に佐為と塔矢名人の戦いが始まったのですが、あの観戦者がどんどん増えていく感じがとても好きなのです。「おい、今見ろ。saiと塔矢名人が戦っているぞ」「制限時間は三時間。これは本気だ」という呪文で関係者が続々とパソコンを起動して、次々とネット碁に釘付けになるのです。
みんなネット碁廃人とかではありませんから、ネット碁にそこまで貼り付いているわけではありません。というわけで、ネット碁なんて辺鄙な(ごめんなさい)所で突発的に行われることになった世紀の一戦をみんな知らず、知ってしまったヒトは電話をしたり相手のところに押しかけたりしてこの戦いのことを触れ回ります。口コミのお手本みたいなお話です

そんなお話を見ながらぼんやりと「この戦いの伝播が「電話」以外のツールに置き換わることがあり得るかしら」ということを考えるのです。でも、Web由来のツールは基本的にその場所に張り付いていないと情報を得られませんし、わざわざmixiなどSNSのメッセージ機能を使うならメールで充分です。それもパソコンのメールじゃなくて携帯電話のメールの方が相手に届きそうですし確実そうで、それを見越してSNSのメール...というのはいくらなんでも回りくどそう。
じゃあTwitterはどうか、というと、やはり相手がTLを見ていなければいけませんし、TwitterのDMもやっぱりメールと同じ話です。ただ、mixiの様なSNSと違ってひとつの事柄の最新情報が画面に残りやすい(流れやすくもありますけど)ですし、リスト使っていれば残りやすさは段違いでしょうし、何よりRTでTLをまたいで伝播していく様子はサマーウォーズのコメントが爆発的に増えていく様子を連想させてとても素敵です。
連絡ツールとしては結局相手が常駐しなければ機能しませんが、その事柄に対する議論や実況、ということにはすごく向いてはいます。さっきのネット碁だと、ネット窓の脇で実況ハッシュタグを使って感想を呟いている描写、とかは充分にありえそうです。

リマインダーとアーカイブ性、とかもTwitterの重要な役割ですから、実況ツールとしては本当に向いていると思います。ネット碁が開催されていることを伝播する、という目的では電話を完全に代替はしてくれませんが、別の目的で傍にいっしょに映るツールになる可能性は大変高い、と思うのです。

マスを形にするとあまりにもカオスで、その縮図こそTwitterですが、カオスさと一緒に大衆性(=TL)も省いて自分のつぶやきだけにしましたというのが昨日放送された「素直になれなくて」でした。
15分拡大放送で70分番組だった初回放送で、Twitterが出てきたのは2回。密度はどうでもいいの内容なのよと言ったとしても、1回目のTwitterはオフ会の周知の為に出てくるのみで、2回目は「飲みに行かない?」「無理」というやり取りで...mixiとかそれに類するSNSでいいじゃないですか

ただ、一応昔のつぶやきに感動して、という流れから「そのつぶやきをどういう状況でつぶやいたか」という話をしていたことは、ちょっとだけおもしろかったです。それはたしかにTwitterだけでは判らない話ですし、Twitterのコンテンツは全部誰かのコトバですから、一見あるつぶやきはすべてを説明してしまっている、と思い込んでしまいがちですが、そうしたつぶやきすら語られていない背景がある、というのを見せることは面白かったと思うのです。至極あたりまえでわざわざ取り上げる話でもないことではありますが。

というわけで、「ツイッタードラマ」というにはあまりにもTwitterがただの出会い系ツールで、Twitterならではの関係性とかイベントとかが全然見えなかったし、その描写の機会も全部潰して人物紹介に終始してしまった、というのが一番の感想です。
ドラマの電車男は話や展開に色々思うところはありましたが、「掲示板にはヒトが集合している」こと、何も知らないヒトが見たら悪意とコトバの羅列でキモチ悪く見えたこと、といった辺りを描写したという点では、2chを映像にしようという気概はあったと思うのです。

主要人物のひとりがこれからTwitterを始めるそうですから、もしかしたら次回からTwitterに主戦場が移っていくのかもしれません。とはいえ、次回予告で「Twitter見たかっ!?」と電話で言ってた下りを見る限り、もうダメだとは思いますけれど。

♪〜君へ。[Buck-TIck]

なんて言ってるそばからiPad発売延期ですよ仮想日本では
どうしてくれようこのヱレジィ。

いえ、正直ПсиもiPadがほしいのかほしくないのかどうでもいいのか判断が付いていなくて。すごく興味はありますけれど、じゃあすぐに飛びつくかというとわかりません。iPhone持っていることを考えるとWi-Fiモデルがほしいですけれど、あの手のキカイは絶対にSIMが必要だと痛感していますし、だいいちiPhone 3GがただでさえWi-Fiに繋がらなかったりするのにiPadまでWi-Fiおかしいとかどういうことですかそれ。
Kindleみたいに3Gデータ通信無料とかにならない限りはПсиはまたSIMカードを持つのかというとあああああああ(奈落の底へ)。

そういえば、HP Mini 210 Vivienne Tam Editionが無駄にほしいです。ThinkPad X300はCPUがいろいろと貧弱で、加えてSSDなのは良いとしても今日日64GBではどうしようもありませんのです。
だからといって、このVivienne TamのHP Mini 210は所詮ミニノートですから、 HDD領域が250GBなこと以外は何一つ勝っていませんし、そもそもモバイルもMacにしてしまおうかどうしようか悩んでいるところへどうしてWindows7ですかしかもミニノートときゃあきゃあ考えながら、たぶん価格が\63,000とがんばればがんばれないこともない微妙な価格なのがПсиの何かを掻き立てているのだと思います。ってそこはiPad買いましょうよПси。

こうしていろいろな物欲を数えながら、平和なサラダが舌の上なのです。えぶりでい。


Twitterドラマがとてもすばらしかったので、今日はシアワセな日だったといえます。むねをはって(砂を噛む様な表情で)。

♪〜blossom[La'cryma Christi]

iPadは今月中に仮想日本でも発売されるそうですけれど。
もちろんПсиもiPadはすごく気になっていますし、単純に大きいiPhoneというだけでも使いではあると思うのです。写真はもちろんWebだろうとメールだろうとなんでも拡大できるというのは、DSやPSPががんばって使いやすいブラウザを模索してきたその先にあった技術だと思うのです。DSの拡大画面と全体画面の切り替えは確かにがんばっていた気はしますけれど、iPhoneのさっくり(ページ内)移動でなんでも拡大、というのに慣れてしまうと、どうしてもインパクトには欠けてしまいます。

他にもいろんな期待はあるのですけれど、いくつも喋るとこのお話が約束の日まで終わらないペースになってしまいますから、ここはちがうことをお話しようと思います。ラブプラスの話はでてきませんのであしからず
iPadのキラーコンテンツとしてiBooksが挙げられます。iBooksといってももちろんかつてのMacノートブックではありません。これはApp Storeで販売される電子ブックで、Appleの取り分はやはり3割。誰でも好きな様に(たぶん)本を出版できるのです。しかも、iPad用のiWorkのPages(ワープロソフト)を使えば、iBooksに最適化したコンテンツを作れるというではないですか。

ПсиはMacを使っていて、もちろんiWork'09も使っています。だったら、今の内に予習としてPagesをがっつり使ってiBooksに備えるのは間違ったことではないと思うのです。というわけで、今予定している同人誌(二次創作・小説)をPagesで作ってみることにします。グラフィック的な部分はillustratorやその他のソフトに任せるとして、Pagesには気の利いた出力形式はないもののMacの特性である「なんでもPDF」に全てを任せれば印刷屋さんにも持って行けそう。
というわけで、果たして小説同人誌をPagesで作成することができるのか、InDesignとかを使うのとどちらがアレでどうか、というのが今日の話題です。


そうした今日の話題なのですが。
結論から言うと、無理です

- 終 了 -


これだけで終わると生産性もありませんし誰も戻ってきそうにありませんから。もう少しお話を続けようと思います。
Pagesは要はスタイル割り当てを前提にしたWordですから、ワープロ機能として何か劣るところがあるわけではありません。そこへ来て最初からフォントの美しいMacのこと、特に困ることはなさそうです。

なさそうなのですが。

Pagesには困った仕様があり、なんと縦書きには対応していないのです。日本語文献でも技術書などは横書きで書かれることがよくありますが、小説は普通縦書きです。そして、そんな縦書き文書をPagesでは作ることができません。一応、狭いテキストボックスで回り込ませれば結果縦になるという頭の悪い解決方法はありますが、どうあってもそんなのやです
段組の混在もできるのだかできないのだかよくわかりませんし(セクション区切りで切ってもおかしなことになります。テキストボックスで章タイトルを入れればなんとでもなるでしょうけど、できる限りそれはやりたくありません)、A4横にベタで文字がどんどん並んでいきます。

どうやら、iPadをウェルカムするためにはПсиも色々価値観を変えなくてはいけないのかもしれません

...なんていっても、そもそも規約には「あなたが著作権を主張できること」という文章があるので二次創作って時点で今作っているお話は絶対にiBooksでは公開できないのですけどね。
横書きも単純に慣れの問題で、書いてみたら意外と違和感が無いのかもしれません。多分に希望的観測ですが、彼はやっぱりうそつきみたいなのです! (©Plastic Tree)
というわけで、夏は何か本が出るのかもしれませんー。そもそも期待なんかされない上にハートキャッチプリキュア本という誰得すぎる内容ですが、もしよかったら1/3バージョン(実際はこの部分も既に加筆が進んでいますけど)をおためしくださいませ。感想とか罵詈雑言はメールフォームからお願い致します。


ああ、やっぱりCS5しかないのかしら(買わなくてもПсиにはCS3がありますが)。
AdobeははやくOS乗り換えの為のライセンスを用意してください、でないとПсиはいつまでたってもあああああ(沈没)。

♪〜朧[メトロノーム]

なんだかこまったことになってしまって。
最近のAdobe Creative Suiteのライセンス制限が2台まで、というのは有名なおはなしです。基本的にはデスクトップとノート用、ということなのですけれど...ПсиのAdobe CSはアクティブで1台の仮想端末にしかインストールされていないはずなのに、なぜだかもう一台の仮想端末にインストールしようとしたら、ライセンス上限を超えたというエラーが出てしまったのです。

悩み尽くして出た結論が、おそらく随分昔にこわれた仮想端末にCSをインストールしていて、きっとライセンス解除をする前にこわれてしまったのだわ、ということ。...どうにもなりません。どうかんがえてもどうにもなりません。

急場しのぎとして、illustratorの代わりになるソフトを探してこなくてはいけません。ПсиのメインはすっかりMacですから、Macで使えるソフトならなおのこと良いです。そんなこんなで探してみると、DrawBerryというソフトを発見しました。DrawBerryはフリーのドローアプリケーションとして有名なInkscapeの派生だそうで、Mac専用のドネイトウェア。とりあえず言語は英語ですが、Псиにはあまり気になりません。というわけで、Псиもちょっとつかってみました。

がぞうはいめーじです

Псиは文字でデザインを作り込んでから絵を当てていくので、「illustrator互換」「もうillustratorはいらない」と言われる様なソフトウェアでは、まず文字の扱いをたしかめます。
...たしかめるのですけれど。
ざっとさわってみたところでは、Псиの用途には残念ながら合わないみたいです。ショートカットがillustratorと全く違う(というかズームじゃなくて拡大鏡ですしハンドツールありませんし)時点で、それはもうillustratorとは切り離して考えるべきだと思いますし。

以下、Псиが感じた諸々。

  • テキストツールは、テキストボックスを作るためのツール。ドラッグしないと不思議なポイントがひとつ作成されるだけで、どうやってもテキストは書けません
  • そうして作ったテキストボックスも、ダブルクリックで編集モードに入るとボックス外に編集中テキストが出てくるという、古式ゆかしい仕様です
  • カーニングはどうやるのですか
  • グループ化や字形変更(縦に潰すとか横に潰すとか)もどうやるのですか
  • フォントに関するプロパティは「Fonts」ダイアログで決めるのですが、他のプロパティウィンドウと見た目が違うのは悲しいです。編集中テキストを文字選択してフォントを変更すれば複数のフォントを混在したテキストを書くことができますが、中央揃えや均等配置を選ぶと強制的に単一のフォント・サイズに丸め込まれるみたい
  • オブジェクト選択にすごくクセがあります。illustratorの「貼り付け直後のオブジェクトが選択されている」ことがデフォルトであることがどういうことかを痛感できます
  • レイヤーをロックしてもレイヤー上のオブジェクトを選択できます。動かそうとすると「ロックされているよ」というエラーが出ます
  • UNDOがふしぎ。複数レイヤーを跨いだオブジェクトたちをコピーして新規ドキュメントに貼り付けると、旧ドキュメントのレイヤーごとにUNDOで消えていきます。コピー&ペーストや移動後のUNDOは軒並み不思議で、UNDOをしても操作がちっとも戻らないと思ってがしがしUNDOをしているとずいぶん前の操作が突如UNDOされはじめてしょんぼりしたり

テキスト回りからいろいろとおはなししましたけれど、この辺りの動画を見るとクラリスワークスのドローの高級版みたいな動きですから、絵を描くツールとしては本当に面白いのかもしれません。おそらく、テキストの高度な操作は現状では先送りとされているのでしょう。いえ、無料のソフトに何を求めているんだと言われればそれまでですけれど。
その意味では、helpがあまり充実していないのも悲しいところです。今後に期待...かしら。

見栄えは悪くありませんし、illustratorとまったく別のツールとすれば面白いのかもしれませんけれど...Псиの現状のニーズには合わないことがわかったので、どうしたものだか悩み中です。Adobeに仮想電話で泣きついてライセンス認証を解除してもらうしかないかしら。しゅん。


HEROMANがすてきです。主人公とHEROMANのどっちもすき。すてき。

♪〜胸に降る雨、胸に咲く花。[ROUAGE]

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