2010年11月アーカイブ

iPadのお話続報。

マルチタスクのアプリ一覧画面でフリックしたら...輝度・iPodコントローラ・ボリューム・向き固定全部あったのです!
iPodコントローラは以前くらいの手間で表示する方法があるとうれしいですけれど、とりあえず代替手段があったのでおおよろこびです。

iPhone4すきーさんはご存じだったのでしょうけれど、ПсиはいまだにiPhone3Gなのでマルチタスクでフリックに気付くまで1日かかったのでした。


そんなПсиは、iPhoneでいくつかゲームを試し、たいがいはしょんぼりして削除する日々なのです。タッチパネルはゲームの方向性を変えはしますが、タッチパネルだけでゲームやれと言われても困るのです。

コンシューマからの移植作の多くは画面上に十字キーとボタンを出さざるを得ません。そのボタン描画エリアはゲームの画面が描画されているにも関わらずゲームの画面としては死に場所です。

加えて...たとえばFinal Fantasyはタッチパネルだからと戦闘の仕様を無駄に変えて、コマンドやターゲットは画面上のオブジェクトを直接選ぶ様にしているのですがどうして無駄に手を動かしたり画面を隠す様なデザインにするのでしょう。そういう操作を推すならそういう戦闘画面を作るべきですし、懐古的なものを目指すならいつものカーソルを使って十字ボタンと右側ボタンから指を離させないデザインにすればいいのに。

そんなこんなでiPhoneのゲームはあまり気に入っていませんが、いくつか大変感動したゲームもあります。ひとつはSPACE INVADERS INFINITY GENE。iPhone版が出るなり早々に購入して、おおよろこびでプレイしたゲームです。
携帯ゲー出身ということもあって、操作は自機の移動だけでショットはオートなのですが、じゃあ簡単でアレなゲームかといえば決してそんなこともありません。武器選択を間違えれば簡単に詰みますし、そうなるとアレな武器でステージクリアするという無駄なやりこみ要素もありますし、BGMや雰囲気は最高の一語。こちらはあらためて紹介しようと思います。

もうひとつ、最近買ったPACMAN CHANPIONSHIP EDITIONはとてもお気に入りです。こちらは随分前からXBox360で配信されていましたからご存じかもしれませんけれど、とにかくパックマンにちゃんと新機軸をもたらしたゲームなのです。それも、3Dにしたりジャンプしたりボタンを連打すると走ったりする様な方法ではなく、あくまでオリジナルのパックマンを踏襲しながら様々なフィーチャーを追加。気が付くと没頭することうけあいなのです。

パックマンなので、操作は画面上の十字レバーのみ。でも、十字レバー部分に触れないとだめ、なんてシビアな代物ではありませんから、それっぽい場所でフリック操作をすれば大概は思い通りに動いてくれます。

普通のパックマンは迷路をクッキーが埋め尽くした状態で始まりますが、パックマンCEではかんたんに一筆書きできる程度の量...片隅の四角い壁を取り囲むように、とか...しか初期のクッキーはありません。それらのクッキーをすべて食べるとフルーツが出現し、フルーツを食べるとまたクッキーが少し出現。基本的に「クッキーを食べつくす→フルーツを食べる→またクッキーを出現させる」を繰り返し、制限時間内の点数を競うのです。
出現するクッキーはだんだん増えていき、(モンスターもパックマンも)スピードがどんどん上がっていきますから、最初はえらく簡単だったゲームがテトリスばりに手に負えなくなっていくのです。

もちろんパワークッキーを食べればモンスターを食べられる、という基本フィーチャーは備えていますが、そこにもちゃんとてこ入れ。モンスターを食べるごとに点数が上がるのはいつも通りですが、今回はクッキー出現時にパワークッキーも出現するので、パワークッキーを食べ続ければ永遠にモンスターは青いままで、しかも食べた時の点数も上がり続けるのです
じゃあずいぶんぬるいゲームなのでは、と思われるかもしれませんが、パワークッキーの配置はちゃんと考えられていて、上手く一筆書きしないとぎりぎり届かない様な場所に置かれているのです。パワークッキー時間が終わればモンスター点数はリセット。また200点からスタートという過酷な仕様なのです。

ПсиにとってパックマンCEの良さといえば、各種演出の派手さなども然る事ながら、このパワークッキー連鎖の綱渡り感やスピード感だと思っています。

こんなにシビアな綱渡りゲーで、かつ後半はどんどんスピードが上がっていくわけですけれど。
困ったことに、白熱してきたあたりでフリック由来の操作ミスが相次ぐのです。中には「ぜったい左にフリックしたのにどうして下に行くのきーっ!!」という事態も多々。自分の言動に自信を持てないタイプのヒトにはおすすめできません

パックマンCEをプレイしていると、十字キー(レバー)の偉大さをつくづく思い知ります。ゲーム開始時の敷居はひどく低いので、調子に乗ってプレイしていき没入度が上がったところでパッド由来のミス。でも中毒性は高いので、くやしがりながらもまたプレイしてしまうのです。

まちがいありません。iPhone版のパックマンCEはフリックの達人かマゾ向けゲームです。

価格設定がふしぎですけれど、おもしろいので未プレイのヒトはぜひなのです。ゲームに本気でくやしがりたいあなたに

♪~Shape[Laputa]

iPadがマルチタスクに対応! アップル、iOS4.2をリリース

実際にAppleがiOS4.2.1をリリースしたのは仮想日本時間で03:00a.m.頃らしいのですが、日が変わる頃からニュースメディアでは配布に先駆けて「もう公開された」様な口振りで報道されていたので、踊らされたヒトは数知れず。天使も踊らされたのでヒトのことはいえませんが、天使の場合は数が知れないどころかПсиだけですから表現的にも安心です。

ともあれ、手持ちのiPadをアップデートしてみたのですが、アップデート直後はどうにも不思議なことになってしまって。

アップデートはそれなりに正常に終わる

直後に「キャリア情報の更新」だかがはじまる

iPad上の進捗メータがあと1/9くらい、というところで20分近く止まる

突然進捗メータが進んでアップデートおしまい。使えはしますしマルチタスクもフォルダ機能もちゃんと動きますけどiPodを起動すると「同期をキャンセルしています」という表示が出てなにもできない状態に

もう一度iTunesと同期。バックアップが1時間経っても終わらない

とりあえずiOS4.2アップデート時にのTipsである「母艦からiPad内の曲を再生」を実践。その後バックアップをキャンセル+強制切断

iPod起動。やっぱり変わらず

もう一度iTunesと同期。同期自体はちゃんとできたけれど、バックアップは異常終了

切り離してiPod起動。今度はちゃんと動く

iTunesと同期。今度はバックアップも正常終了

何回同期するのよ
こんな不思議なことになったとはいえ、一応現在はちゃんと使えています。bluetoothヘッドホンやApple Wireless Keyboardの登録は消去されていましたが、これは登録しなおせばいい話。再登録も全く苦労することなく終わったのでした。

新機能のフォルダ昨日は本当に効果てきめんで、そろそろスクリーンからアプリが溢れそうだったПсиのiPadもぐっと整理することができました。

...言われていた新機能には概ね満足なのですが、アレだと思っていた点はそのまま残っている印象です。もちろんアップデートした方が良いのは確かですが、不満点が劇的に減ることはないかもしれません。
ちょっと、Псиが不満に思っていることを挙げてみます。

bluetoothヘッドホンの同期
iPhoneでは登録済みのbluetoothヘッドホンの電源が入れば勝手に同期もしてくれるのですが、iPadではいちいち「設定」を起動しなくてはなりません。今回はiPodからAirPlayでbluetoothヘッドホンに転送されている扱いの様なので、念願のiPodアプリでの同期ができるかと期待しましたが、同期しないとそもそもAirPlayアイコンが表示されず...ああああああ(暴走)
キーボード使用中のIME的なアレさ
なにもかわっていません。相変わらず「ちょっと書いては直す」タイプの入力方法の方にはおすすめできない仕様です。入力を終わった時に出た候補は空Enterでキャンセルできる様になった(前もそうでしたっけ?)のはうれしいですけれど、ちょっとどうにもなりません。
本気でPCの代替を考える...それも単語を検索するとか、ちょっとしたメールを書くとかではなく、Pagesでがっつりしたドキュメントを作るとか...場合、少なくとも仮想日本語においてはIMEの充実は必須だと思います。IME変換できる様にならないかしら
ハードスイッチの変更
ホームボタンのダブルクリックはマルチタスクに割り当てられたため、iPod呼び出しが簡単にできなくなりました。マルチタスクからiPod選べば良いのですけれど、ちょっと曲名知りたい様な場合に行う操作ではなくなってしまったような。トリプルクリックはVoiceOver操作限定ですから、あの簡易表示を出す方法はわからなくなってしまいました
同様に、ボリューム近辺のハードスイッチが「画面固定」から「ミュート」に変更されてしまったのですが、画面固定を愛用していたПсиにはしょんぼりが止まりませんのです。方向感覚の危ういПсиは横固定で地図を見て引っくり返したり逆にして見ることがが多いのですが、これからはどうなってしまうのでしょう
iPodの「ジャンル」
これは常々謎なのですが、どうして「ジャンル」内リスト表示になるのでしょう。ジャンルカテゴリは下ではなく左に置いて、ちゃんとしたリストにしてくれればよいのにといつも思います。ラヂオ番組やかるた読み上げCDが山程入ったiPodでは、同じ曲名が山程並んでどうにもならなくなりますし、そんな特殊な状況じゃなくても曲名表示しかされないのは単純に視認性が悪すぎます

不満だらけね、ふたり。
ねえ、Olive(名曲を改変するのはやめましょう)

思うところはたくさんあっても、iPadはやっぱり便利なものです。64GBのストレージに音楽をたくさん入れて、今日も天使は颯爽登場銀河美少年を付け回す野良天使なのです綺羅星☆!

♪〜Shape[Laputa]

いえ、ふつうにいるのですけどね。

仮想iPadはなんとも便利で、ばかに重いノートパソコンの代わりを充分に果たしてくれています。
でも、入力だけはどうしても悩みの種で。標準的なローマ字入力だと読みを入力して候補を選ぼうとしたら「w」を押してしまったことがあるのは、Псиだけではないはず。ぱたぱたとタッチタイピングをしたところで、一文字引っかかっていると修正がひどく面倒ですから、結局該当の箇所までぜんぶ削ってやりなおし。文字は打てるけど文節移動は使いこなせない初心者の方(参考:趣味悠々)を彷彿とさせる入力具合です。

そこで、Apple Wireless Keyboardを使ってみることにしました。話に聞くところでは、これを使った時の快適さといったらないそうですし、もしもiPadが合わなくても仮想Macに使えばよさそうです。それに、これを活用するためのeneloop環境は既に揃っていますから、カッコーばりに遅れてきたルーキーといえます。
iLife '11と一緒に購入して、おおよそ¥10,000ちょっと。iLifeはすっかり薄くなり、Apple Wireless Keyboardは心底軽く、価格と重量感が比例しないあたりが21世紀でありイカれた時代へようこそです。

そんなこんなで、ここ一週間ほどApple Wireless Keyboardを使ったみたのですけれど。
感想を正直に言うと、すばらしいけど微妙です。
この単純スイッチのキーボードには既に仮想Macで慣れていますし、とにかく軽いので持ち歩きも全く苦にはなりません。Bluetoothヘッドホンとちがって、Apple Wireless Keyboardの電源をON/OFFすればiPadが勝手に認識して接続し直してくれますし、その意味でも面倒さはゼロ。加えて、入力はキーボードなのですから快適じゃないはずがありません

こうしてとみにすばらしいApple Wireless Keyboardですが、じゃあ何が問題なのかというと、iPadのIMEにすべての原因があります。
いえ、IMEだけでなく、Bluetooth接続であることも影響しているのかもしれませんが...とにかくゆっくり打鍵しないと、読みの最後の数ワードを拾いきれずに変換することがあります。たとえば「へんかん」を変換した時に、「変化ん」という秋桜
のいたずらのような有様
になることがよくあるのです。こんな時に「ん」を削除してもういちど「ん」を入力すると「変換」が候補に出るので、読みの認識を間違えているのでしょう。
変換が追いつかないだけならまだ良いのですが、「へんかん (スペース)」というあんまりな入力もたまにあるのがしょんぼり。

他にも、(特に単漢字)の変換で思った様な候補が出ないとか、候補を決めた後に勝手に次の文節を選ぶモードに入ってしまい、カーソルキーで他の場所へ行きたくてもカーソルを離してくれないとか、「ごびが」を「語尾が」に変換しようとしているのに一番最初の候補が「語尾を」で、流れで確定いすると「語尾をが」になるとか、とにかく日本語入力が返す返すも残念。意図しない無駄な改行がいくつも入ったり。Escが基本的に全く役に立たなかったり。
使っていて感じるのは携帯電話的な予測変換しか入力機能を持たない端末にキーボードみたいな入力効率の良いデバイス付けたらこうなるよねということでした。多機能を削ってでもストレスのない入力を求めるなら、仮想pomeraの方が数億倍マシです。

もっとも、携帯電話的な入力と違うところもあって、長文を一度に打つ時は圧倒的に快適になることです。ある程度以上の文字数になると文節で分けずにそれなりの精度の変換候補を出してくれるのがかっこいいところ。ですから、たとえば何かを写経するとかの用途にはとても向いています。天使が写経っておかしいですけど
でも、短く短く考え考え書き進める様な使い方にはやっぱり不向き。キーボードはすてきなのですが、iPadで使うとなるとIME的な意味でなんとも微妙なのです。
そういえば、iPad用のiOS4.2は11月リリース予定です。iPhoneではすでにおなじみのフォルダ機能やマルチタスキングも気にかかりますけれど、日本語入力も改善されていることを祈ってやまないのです。

...一応Developer Networkには所属しているので、iOS4.2のBetaはダウンロードできる環境にある(ような気がします、たしか)のですが、普段使いのデバイスを試験用に回す苦悩は仮想iPhoneでさんざん味わったので今回は静観です。「せいかん」で最初の候補に「盛観」を持ってくるiPadに破滅を! 綺羅星☆


...どうして仮想AmazonのApple Wireless Keyboard(リンク先はAmazon)はこんなに高いのですか。


このアーカイブについて

このページには、2010年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年10月です。

次のアーカイブは2010年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261