苦し紛れ嘘を吐く→≒→アナタを壊してしまう

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行さまのブログ記事を読んで。「原点」という不思議なコンピレーションアルバムが出るそうなのですよ。第二次ヴィジュブームのコンピレーションなのですって。
でも、Zi:KillでHEROってシングル曲だけど何人知っているのよ、とか、Buck-Tickも含めていくつか(Zi:Killもそうですが)はここに入れていいのか、とか。Plastic Treeはスライド.でいいのかとか。

こうしたコンピレーションには唯一の正解なんてありませんけれど、コンセプトがある以上は乗っかってみたいのが世の常。そんなわけで、天使さんもちょっと考えてみようと思います。でも、ぱっと思いつく対象バンドも楽曲も少なくとも両手両足じゃ数え切れないくらいには多い中で、制限やルールなしでの選択なんて難しいですから、ちょっと色々と考えてみましょう。

そんな考え方をしている内に「決定盤は他の同種のリストを作っているヒトに任せる」という根本原理ができあがり、ちょっぴりはずれたコンピレーションを作ることにしました。楽曲的/バンド的には原点の集合でありながら、知ってるヒトにとっても「このヴァージョン何よ」的な誰得感をモチーフにしたコンピレーションとすれば、知ってるヒトにも知らないヒトにもおいしいCDになるかもしれないねっ(綺羅星☆)。

というわけで、「オリジナルに立ち返りたくなるコンピレーション」をコンセプトにしようと思うのです。具体的な選曲方針を提示しておきます。

バンド、あるいは曲が世間的に認知されていること。少なくともヴィジュ界隈に何かの系譜を残したこと。
バンドの代表曲であること。せめてシングル曲かベスト盤に入っている曲であること。
当時のヴィジュ界隈を表したCDであることが第一なので、この2つはまとめて1項目扱いです。もう大前提中の大前提。ただ、2番目のコンセプト(次の項目)との兼ね合いで、このルールに反してしまったものも幾つか収録されています。
オリジナル音源を収録しないこと。
興味を持ったらオリジナルに立ち返って欲しいので、ミックス違いでもヴァージョン違いでも新録でもとにかくオリジナルと何かしら違うテイクを選択すること。かといって単純に「アルバムヴァージョン」だとかえってファンに耳馴染みのテイクになってしまいますし、「ライヴヴァージョン」は安直なので出来る限り避けました。また、出来る限り最近のテイクを(=こなれた、年を重ねたテイクを)選別することとしました。...しょせん「できるかぎり」でしたけど。あとは、ヴァージョン違いが皆無なので収録したくてもできなかったバンドもいます。SIAM SHADEには悪いことをしました。
全体を通して1枚のCDとして成立すること。
始まりから終わりまでそれなりに流るのはもちろん、何より収録時間がCDのそれっぽいこと。普通のCDの最大収録時間である74分に収まることを目指しました。本当はこのCDの終わりはLAREINEの「再会の花」新ヴァージョンの筈でしたが、収録時間の問題で泣く泣く削りました。同様に、JanneDaArcは「RED ZONE」のSINGLES版を入れるつもりでしたし、D-SHADEの「くちづけ」はどのテイクを入れるか、Eins;Vierに何ができるか真剣に考慮しましたが、時間の都合で入れることができませんでした。
ヴィジュ否定をしなかったバンドであること。
収録時間の壁は大きかったので、L'Arc-en-CielとGLAYには残念ながら遠慮していただきました。ヴィジュの系譜としては重要ですが、他にこのテーマのコンピレーションで取り上げておくべき楽曲はある筈です。

というわけで、いよいよ誰得リストのはじまりです。
あなたに、真の絶望をお見せするわ...†

WISH[LUNA SEA]/from PERIOD
蒔かれた種。世代を表すCDであれば、その世代の幕開けというか、影響を与えた前世代の何かがあって然るべき。LUNA SEAが前世代かというと首を傾げることになりますが、以下の楽曲がリリースされている頃には充分メジャーな存在になっていましたし、この楽曲が後進に与えた影響も大きい筈です。
Queen[ROUAGE]/from Single Collection
何人聴いたことがあるのか判らない新録版Queen。「瞳をあけてみるゆめ。」までのシングル曲が収録されたシングルズ「Single Collection」の最後に収録されたQueenです。Queen自体は当時CMでがんがん流れてましたしありよねあり。メジャーに出てからのシングルズなので当然オリジナルのQueenで始まるわけですが、紆余曲折を経た後にラストトラックとしてやってくる新録Queenの別物感は強烈。イントロの謎SEもベースに変わり、あとは2回目のAメロが...うん、ぜひ聴いてください。
LIKE A ANGEL[清春]/from MEDLEY
よく訓練された清春すきーしかおそらく知らないMEDLEY版のLIKE A ANGEL。MEDLEY自体がまるまる取り上げたいくらいの内容ですが、ともあれここでは「世間的に黒夢といえば」かつ「オリジナル→ライヴ版で変わった歌詞がまた変わっている」でお馴染み、かつ演奏がひどく変わりすぎていない(ぜひMEDLEYの「優しい悲劇」を聴いてみて下さい)のLIKE A ANGELとしました。
割れた窓(Live Version)[Plastic Tree]/from Premium Best ~2010 Expanded Edition~
何人聴いたことがあるのか判らない、2010年08月に再販されたPremium Bestのボーナストラック。普通に割れた窓のライヴですが、プラといえばライヴ、という意見には誰もが納得してくれる筈です。もしもこんなCD買う気にならない、再発前のを持っている、という方はCut版でもオリジナルと雰囲気が違っていてすてきです。
運命の車輪[MASCHERA]/from tales
心底不遇のバンドだったと思うMASCHERAの曲。BESTにも入っている運命の車輪の、インディーズ時代のバージョン違い。というかオリジナル。この並びに充分耐えられますし、とても...所謂「ヴィジュらしい」曲と佇まいです。
EVE[Laputa]/from 絵~エマダラ~斑
アルバム版。Laputaすきーはアルバム版の方が馴染み深いと思いますけど、ここまでの曲がコンセプトに反して有名どころが全然入っていないので金田一主題歌ですよひゃっほう(※と言っていましたが、eve~Last night for you~はCDTVのエンディングテーマで、「meet again」が金田一少年の事件簿タイアップ曲でした。ごめんなさい)。実は金田一で合わせてPlastic Treeの収録曲をツメタイヒカリにしようとも思いましたが、シングル版を入れても面白くないしCut版はその後いろんなベスト盤などに入っているのでやめました。
【KR】 cube-K.K. Vomit Mix-[Dir en grey]/from 改-kai-
太陽の碧のリミックスと本気で悩みましたが、収録時間と構成上の都合からこちらに。この後から後半パートの始まりです。
ロマンス?The Depth Of The Mind MIX[PENICILLIN]/from Japanese Industrial Students
所謂リミックスっぽいリミックス。このCDの他の収録曲と比べるとあまりにもリミックスっぽいですし、長いですし、はっきり言って浮いていますがロマンスなので仕方がありません。
APRES MIDI E-STYLE[MALICE MIZER]/from SHOCK WAVE'96
ヴォーカルGacktとはいえインディーズ時代のシングル「麗しき仮面の招待状」のカップリングがなんでこんなところに、というのは今だけさておいて。APRES MIDI~あるパリの午後で~の英語版です。このトラックが収録されたSHOCK WAVE '96というオムニバスは本当に不思議なCDで、CD-EXTRAのインタビュー映像はもっと不思議で...あんなに巨大なパッケージでさえなければ、より深くアイを注げたと思うのです。
Forest[La'cryma Christi]/from Forest from 10.24 V-ROCK FESTIVAL
MALICE MIZER以外の四天王は一般的なのを入れなくちゃいけないわよねPart-I。世間的にメジャーな曲である「未来航路」や「IN FOREST」にヴァージョン違いはありませんから悩み抜きましたが、「IN FOREST」の前進である「Forest」がそもそもお天気お姉さんテーマ曲ですし、サビは一緒ですからきっとだいじょうぶでしょう。加えて、収録バンドのほとんどに「ほとぼりさめた すぐかえれ」電報を発信する復活ライヴ版。みんなはやくかえってきてください。
Melty Love(New Version)[SHAZNA]/from OLDIES 199302000
MALICE MIZER以外の四天王は一般的なのを入れなくちゃいけないわよねPart-II。何人聴いたことがあるのか判らない、OLDIESに再録されたヴァージョンの「Melty Love」。ライヴ演奏に近くなり、速くかっこよくなったMelty Love。その後出たベストにオリジナルと一緒に入っているので、そちらで両方を聞き比べても面白いかもしれません。
ドラキラ-5 MIX-[FANATIC◇CRISIS]/from 5
MALICE MIZER以外の四天王は一般的なのを入れなくちゃいけないわよねPart-III。どう考えても世間的にメジャーなのは「火の鳥」ですが、FANATIC◇CRISISはちょくちょくタイアップは取っていて、「ドラキラ」も確かタイアップ曲。というわけでアルバムバージョンのドラキラです。一応、ロマンスからドラキラまででだんだん生々しくなっていくよ的なアプローチでもあります。
夢より素敵な[Raphael]/from 夢より素敵な
うん。
街 -15th Anniversary ver.-[SOPHIA]/from 15
最近色々と話題のSOPHIA。都が病気であること並びにライヴ活動の凍結が発表されたライヴ...のことは以前日記でもお伝えしましたけど、あの時のライヴが、そしてその後のNYでのライヴが本当に楽しそうで。15も結局遅まきながら買ってきました。オリジナルと比べるといろんなものが強くなってる素敵なヴァージョン。必聴です。
HILL-幻覚の雪-(Silent Desire)[Pierrot]/from HILL-幻覚の雪-
初回(10,000セット)限定の方にしか入っていないヴァージョン。バンギャ御用達っぽい黒いボックスがそこかしこの仮想ショップに置いてあったのが印象的でしたが、当時既にそんなボックス持ち歩く風習は廃れてしまっていて、なんとも言えない目で限定版を眺めていたのを思い出したりそうでなかったり。終わりインストとしては最高ですが、ちゃんと声は入っていますよ?
LA VIE EN ROSE feat.kyo[ムック]/from COVER PARADE
ボーナストラックかつ蒔いた種。いろんな意味を込めて、次の世代に続きます。

なんというコレジャナイ感
ロマンスだけはどうしても浮いているのが気に掛かりますけれど。この全16曲のCDは、上級者には「曲は知ってるけど知らないテイク」の興味を惹くでしょうし、この世代に疎いヒトが聴いても充分視聴に耐えてオリジナルへの興味を惹くものでしょう。
なにより、LIKE A ANGELやMelty Loveなどについて「なんとなくオリジナルを知っている」というヒトは、これらのテイクを突然聴いたらオリジナルだと思うでしょう。そんなヒトたちが、いつかオリジナルに行き当たり、別物なのだと感動するすてきな日が来ますように。

このリストを作るために、仮想iPadに関連楽曲を端から放り込んで取捨選択と並べ替えを延々と繰り返し、遂にはあまりに悩んで寝込んでしまったくらいに時間と手間だけはたっぷりかかったこのリスト、楽しんで下さったら幸いです。

他の方のリストはまだ見ていないので、これから見てみようと思います。たのしみ! たのしみ!(知恵熱)

♪0Original Sin[ROUAGE]

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天使様!eveは金田一ではなくCDTVだったはず…!
金田一は肉再だったかと。

あああああああ(奈落)

ご指摘ありがとうございます。そうでした、eveはCDTVでした。
Псиはなぜだかeveとmeet againのタイアップを取り違えて覚えてしまっている病気で、いつもまちがえてしまうのです。
どうしてこんなことになったのかというと、あれは5年前の夏のこと(ry

本文にはこっそりと注釈を付けようとおもいますのです。
またうっかり変なことお話していたら、どうぞよろしくおねがいいたします(ぺこり)

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このブログ記事について

このページは、が2010年10月17日 01:34に書いたブログ記事です。

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