天使だって今年の夏は暑く、毎日うだうだしながら浮き世を彷徨っているのです。加えて、諸事情からПсиの棲み処には冷房機器がなく、今年は本当にまずいなあ、まずいなあと思いながらも思うだけで窓を開けて過ごしていたのですが。
最近なんだか妙にくらくらする、と思っていたところ、ある日急に倒れてしまって、身動きが取れなくなってしまいました。
いつもより高い天井と、うっかりすればПсиのココロを焼き尽くそうとする熱の強さを感じながら、Псиはぼんやりと思ったのでした。
そうだ。扇風機買おう。
今日日の扇風機には、大きく分けて二種類があるそうです。扇風機とサーキュレイタ。簡単に言えば扇風機は対人物、サーキュレイターは部屋の気流に作用するものです。電気で羽が回るんだからどっちも似た様なものですが、サーキュレイタは目的が対気流ですから、風量も大きければ音もうるさく、あんまり微風とかってことがないのでおやすみ時にも向かないということみたいです。
というか、本来的にはサーキュレイタはエアコンがあってこそということでもあるみたいですけれど、それは扇風機も一緒といえば一緒ですし、気にしないことにしました。というかそこを丁重に無視しないといつまでも暑さ大作ができません。
どちらを買うかは実物を見て決めようと、とりあえず仮想店舗へ出かけてみました。ただ、いくらこだわりがないからなんでもいいとはいえ、ぶれの無い価値基準は必須です。Псиが家電を買う場合は、こんな価値基準があります。
- 価格がそこそこであること
- ちゃんと機能すること
- 新機軸があること
新機軸。扇風機の新機軸なんて羽の前にプラスチックの切り替え式部品を仕込んで風を変えるとかくらいだと思っていますけれど、世の中には羽のない扇風機なんてものもあるのです。まさしく新機軸ですけれど、\30,000越えはさすがに手が出ません。
そんな\30,000くらいの新機軸は望めなくとも、もう少し野良天使に見合った価格と相応の新機軸があるはずです。
というわけで、仮想家電量販店のエアコン売り場へ。仮想エアコンが風を出しているのを見てうらやましさで涙を流しながらも、扇風機コーナーを観に行くのでした。
どうでもいいですが、店頭に並んでいる扇風機は網が金属じゃないですしボタンががちゃんじゃありません。扇風機も馬鹿に高いのとそれなりの価格の二極化が進んでいるのが判りましたけれど、思った様な新機軸がないのでほぼ素通り。ちなみに羽なし扇風機も展示がありましたけれど...ジェットエンジンみたいな「きゅおおおおおおん」という音がますますアレ心を誘うもののやっぱり価格的に手が出ないので、泣く泣く売り場を離れたのでした。
一方、サーキュレイタはそれなりの価格のものばかりで、\10,000出せばイオン発生付きの不思議なサーキュレイタを買うことができるみたい。タイマー付きかデザインがどうかがちゃんなボタンか、という違いはありますが、だいたいどれも似た様な価格帯で機能です。
その中でも、ルーバー付きのサーキュレータというのにすごく惹かれました。ルーバーというのは、簡単に言うと羽の前の仕切り部分が回転させて風をより広範囲に飛ばす機能です。駆動部が多いのはそれだけメンテナンスが大変だったりしますけれど、羽が周りながら前のごてごてもくるくる回る様子をみてきゅんきゅんしたのです。これって新機軸にならないでしょうか(トリビアの種風に)。
というわけで、タイマー機能付きで3段階の風量調節とルーバー機能の付いたサーキュレイタを\4,000くらいで買ってきました。箱形。それなりに音はしますけど、元々いろんな音が溢れているお部屋ですし、無い時より間違いなく快適になりました。今は置き方を色々と研究中なのです。うわあい、今度はLEDを散らしてよりサイバーに(やめなさい)。
♪〜恋愛サーキュレーション[千石撫子(花澤香菜)]
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