凄まじく世界が震え、空と海が弾けた。

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 ええと、以前に「終ノ空」のOVAについて触れたことがあるのですが、このOVA版について幾つかメールで質問を頂きました。終ノ空の原作スキーさんからのメールもあったのですが、どちらかというとその聴いたことも無いアニメはどれくらいすごいのかという質問の方が圧倒的に多かったので、ここでちょっぴり終ノ空OVAを振り返ってみようと思います。
 ちなみに、Псиはゲーム→小説→OVAの順で触れました。更に、Псиはキャプチャ+台詞の抜き出しの為に何度も何度も繰り返し見ましたが、このレビューでは初めて見たかの様に話していますので、その点はご承知置きの上で褒めたり春先の視点でПсиをぼーっと見つめたりすると良いと思います

 そうそう、このお話は18K指定のアニメですが、18k描写な絵は載せてません。もっとも、たとえ載せたところで誰にとっても嬉しくない絵ばかりですが。そんなわけで18K要素の無い絵は除いているものの、それでもまともな感覚を所有された方なら気分を害する可能性がある絵なので、目を汚したくない方はスルーしてください。かしこ(謎)。

 *0*

 最初に(たぶん)製作集団ロゴ。
 N43 Projectの謎を追えっ(MMRではありません)。

本当にN43 Projectってなんですか?

 *1*

 冒頭、80年代のバラエティ番組の様に安っぽいエフェクトでタイトル登場。屋上のフェンスの前で、ざくろが何か呟いています。

タイトル明けはこんな絵。これで全体の絵のクオリティについてはお察しください

 その後唐突に学校の屋上で高島ざくろと卓司様が電波問答。生まれ変わりとか輪廻転生とか、そういった高校生らしいさわやかな会話を展開

横を向くと目の大きさが全然違うざくろ

 開始2分も経っていませんが、既にどこまでもアラだらけです。腕の動きがものすごくかくかくしてますし、口なんか声と合わせようという気が無いのでしょう。もちろん、若本御大が頑張りすぎているわけではありません。塗りが甘いのはもはや言うまでも無いレヴェルで、絵自体にも問題が多々。たとえばざくろは正面と横顔で目の大きさが全然違うとか。この時点で既に脱落者多数だと思うです。Псиも直視が辛かったり。

 電波ちっくな輪廻話を語ってる卓司が、何の脈絡もなく「お前が体験したことのない最高の世界へ連れて行ってやる」とざくろに言い放ちました。ざくろのホラーな表情+悲鳴明けでいきなり濡れ場。そんなに虚ろな目(瞳の塗りが異常に淡い)をしながら「ほら、俺の目を見ろ」とか言われても素で困ります
 対するは、さっきの正面絵よりも絵が崩れたざくろ。卓司がアップになっている時は(随分コマ数が少ないながらも)ちゃんと卓司自身が前後に動いているのに、ざくろのアップ時はカメラの小刻みなズーム/アウトのみで動きを表すという、まさにテクノロジーを駆使した演出です。
 そんな濡れ場の最中、卓司が驚きのコトバを口にします。「今までこの方法で、俺のマインドコントロールにかからなかった奴はいないんだ。ほら、俺の目を見ろ」・・・ええええええ。卓司は精神を操る類の能力者だったですか(原作では知力と話法と運で人々を篭絡したりはしますが、濡れ場の最中に目で相手を魅了する能力とかは持っていません)と驚くПсиを他所に、「前後に動く卓司のアップ」「カメラのズームで動きを処理されたざくろ」2パターンを延々と使い回して濡れ場が続きます。延々と同じ絵。どこまで予算とか余裕が無かったんですか。
 濡れ場の後半になると、ざくろもちゃんと動く様になったり、今までと違う構図が出てきて微妙に新鮮ですが、構図が変わった途端に誰も何も喋らなくなり、あんな声だけが延々と響くことになるので、なんというかとてもアレです。

 濡れ場が終わると、唐突に(本当に唐突に)屋上に佇むざくろの絵に戻ります。あー、卓司とのシーンは回想だったんですね~。移行がスムーズすぎてわかりませんでしたが、振り返ってみたら卓司との会話のシーン辺りから背景が抽象的なぼわぼわしたものになっていました。あれは回想シーンを表していたんだ、うわあうっかり(うんざりしながら)。
 ともあれ、ざくろは屋上のフェンスの前で呟きます。

 「間宮くん(注:卓司のこと)、私は生命分子だけを残す為、今この肉体を滅ぼすわ。そしてあなたの言う世界の終わりを、食い止めてみせる」

 このモノローグが終わるか終わらないかの内に、ざくろは屋上から飛び降りてしまいました。学校の引き絵で、小さくざくろが落下し始めるのを映しながらブラックアウト

ざくろを探せ(難易度:Lv.26くらい)・ヒント:画面中央

 ちなみに、原作では屋上から飛び降りるのはざくろだけではありません。臆病でいじめられっこのざくろが、紆余曲折を経て世界を救う為と言い張って友達と屋上から飛び降りる下りのざくろのココロの駆け上がりっぷり、というのはПсиにとって堪らない展開のひとつですが、こちらのざくろにはそういうあさはかさとかココロの裏とか一切ありません。優等生が悲壮な気分で良いヒトオーラを放ちながらロケットダイヴです

 ところで、卓司のマインドコントロールはざくろには有効だったのでしょうか
 卓司のマインドコントロールの効果や持続時間は一体どうなっているのでしょう。ざくろがこうなった以上、永続的に効果が続く類のものではなさそうですが、濡れ場に行く為だけにマインドコントロール使うわけが無いでしょうし・・・よおし、次のシーンからはその辺りに的を絞れば良いですねっ。

 *2*-4:43

 寝ている行人を、幼馴染の琴美が起こしに来ます。この手の話によくある「主人公を起こしに勝手に家にあがりこんだ異性の幼馴染と朝のドタバタ」なシーンですが、劇中では「琴美が誰か」という説明はなくシチュエーションから類推する以外に「幼馴染」という判断は不可能です。あと、いくらなんでもスカートが短すぎとか。・・・いえ、短いなんてものじゃなく、このパートの1シーンに限ってはスカートありません。ええ、全然。
 なんだかんだで一緒に登校する二人。

登校風景

 学校に着くと、パトカーと救急車が校門の前に止まっています。「なんだ、あれ。琴美、行ってみようよ」「うん」駆け出す二人。ブラックアウト

 *3*-5:45

 教室で、机を挟んで座っている二人。黙っている行人と泣いている琴美の耳に、周囲の囁きが聞こえてきます。

泣いている琴美

 その囁きに耳を傾けると・・・ざくろは殺されたらしい、警察じゃ自殺の線で調べているらしい、自殺する様な素振りは無かった、自殺だったら遺書くらい残す筈だ、あの子は男子に人気があったから恋愛のもつれとかでは、でも屋上には争った跡は無いって話・・・ええと、ここまでの状況説明を外野にさせるのはどうなんですか

沈黙を守る行人

 ちなみに、噂話中は琴美の顔のアップ→視点が変わって行人の顔のアップだけで延々と引っ張ります。琴美は泣いているのでまだしも、行人は喋らない上に瞬きすらしない為、動きがなさすぎて見るのが普通に辛いです
 その時、突如として全校放送。緊急全校集会を行うので全員校庭に出ろ、という内容です。学校の引き絵(ざくろが飛び降りた時の図withoutざくろ)で全校放送が繰り返されながらブラックアウト

 *4*-6:41

 屋上のフェンスの前に立つ、今までにも増して作画のやばい行人

やばいですよ行人、行人やばいですよ

 腕組みをしてあらぬ方向を見つめたまま呟きます。「あー、なんとなく重苦しい一日だったな~。今日の授業、何をやったのかさっぱり覚えてないや」・・・ええと、腕組んで深刻な表情で、そんなこと言わないで下さい。顔とコトバが全然あってませんってば。
 その隣には、首を吊っているかの様にがっくりとうなだれている琴美。琴美と判断できたのはひとえにアホ毛のおかげです。

がっくり折れた首

 そんな琴美に、行人は声を掛けます。

 「琴美、元気出せよ・・・って、無理だよな~。あんなに仲の良かったざくろが死んじゃったんだもんな・・・それも、わけのわからない死に方で」

 Псиが琴美の立場だったら、問答無用でフェンスの向こう側に行人を投げ飛ばします。なんですか、このデリカシーの欠片も無いヒトは。行人のくせに(何)。
 その台詞の後、いつの間に体勢を変えたのか、フェンス前で二人が向き合っています。どうでもいいですが、琴美は突如アホ毛の生える場所が変わっています。謎すぎ。

 「行人くん・・・ありがとう。私のこと、心配してくれて」

 ええええええええ
 驚くПсиとは別に、行人は行人でこの期に及んで部活に出ると言い張る琴美に驚いています。行人はそんな琴美に、思い切り暴れて来い(琴美は剣道部所属)、自分はここで待ってるから一緒に帰ろうと声を掛けます。ブラックアウト。

 *5*-08:05

 更衣室で着替える琴美。でも、「着替え」と言った場合、普通はある程度脱いである程度着て、というのを交互に行うものだと思うのですが、琴美はなぜか下着まで全部脱ぎます。ああ、剣道なので下着まで全部変えるんですねっ(その必要があるのかどうかはПсиには判りません)と好意的に解釈したとしても、脱いだ服は足元に散乱させたままですし、着替え・・・というより服を脱いでいる場所はロッカールームの中央。自分のロッカーから遥かに離れた場所でただ服を床に落としています。なにやってるんですか?
 下着すら脱ぎ終わって意味不明にどこかを見詰めて佇む琴美を、覗き見ているというにはあまりにも堂々とドアを開けてじっと見ている誰か。原作すきーは「琴美の後輩のやす子」だと瞬時に思う筈ですが、どうやら違う名前の模様。というか秋田なつこって誰ですか。原作にそんなのいましたっけ、と思ったところで気付いたのですが、このペースでは秋人のクラスメイトでやす子の兄の「きよし」が出てこないでしょうし、そうすると兄:きよしで妹:やす子の横山兄妹というネタが封じられたも同然。そんな理由から「やす子」よりも色気があり、かつ当たり障りの無い名前というわけで「秋田なつこ」にされたのでしょう。返す返すも残念です。
 どうでもいいですが、なつこは目が潤みすぎです。絶対に病気です

覗いているというには堂々としすぎです

 そして、唐突になつこと琴美の濡れ場に突入。リバーブのかかった声と不思議な色の背景が回想シーンであることを暗示しているという、最先端のテクノロジーを駆使したタイプの表現。冒頭の濡れ場以上に使い回し感全開な動きの数々は、作り手の違う方向への頑張りを見せ付けています。どうでもいいですが、カットが変わるごとに目が大きくなるなつこを誰か助けてあげてください。
 あと、このお話の特徴として使い回しばかりなのに濡れ場が妙に長いことが挙げられます。このなつこの回想も2分くらいあるですけど・・・鬱陶しいので早送り

 入り口で目を潤ませながら妄想を膨らませ、微動だにしないままのなつこに琴美が声を掛けます。気が付けば、琴美はとっくに剣道着に着替えていました。なつこがその声に応えたところでブラックアウト。

 *6*-10:55

 屋上で風に吹かれる行人。突如帰らぬヒトとなった、屋上から飛び降りての死を選んだざくろについて思いを馳せています。そんな行人を遠くから見詰める影が。終ノ空における電波キャラの最後のピースである音無です。音無は歩いて行人に近付き・・・この幼い顔ですごい色の髪のヒトは誰ですか。そのくせ、声は少し乾いた感じ。原作とイメージ違いすぎませんか。

不思議少女「だった」音無彩名

 この作品、総じて声が変で、男性キャラはみんな喋りも声も年齢層高め、率直に言えば語り口がおじさんくさい印象です。琴美は感情表現が究極に下手ですが、そこへいくと音無は技量的には問題なさげ。ただ、原作では久遠(©ラーゼフォン)ばりに何を考えているのか判らないヒトなのに、この声はすごく地に足の着いた印象を与えます。ギャップありすぎ。
 ひとしきり電波を送受信した後、話題は卓司のことへ。クラスでも浮いた存在の卓司は、最近学校ではあまり見かけなくなっていました。ところが、音無は卓司が学校に来ているのを見ていたそうです。しかも、最近「終ノ空」がどうのとおかしな思想にとりつかれた様で、クラスに連れ戻そうと近付いたざくろにもその思想を押し付けようとしていた、というのです。コトバにすごく説得力がありますが、このヒトは本当に音無ですか
 話を聞いて驚く行人に、ざくろの死と卓司は何か関係がある、だから気をつけてと音無は言います。そして、

 「間宮くんには気をつけて。たまに、ものすごく怖い目をするから・・・」

 と言ったところで唐突にブラックアウト

 *7*-13:00

 校門の前で佇む行人。そこへ、部活上がりの琴美が走ってくる・・・ええと、屋上で待ち合わせていたんじゃなかったでしたっけ?二人揃って下校するのは良いですが、このシーンは尋常じゃない作画崩れが発生。どんな身長差ですか、というところから始まって、行人の崩れすぎた顔から何から・・・あああ。あと、背景があまりにものっぺりです。直線を引いただけのブロック塀とか素敵すぎ。

ある種芸術的な絵

 琴美は無理に明るさを発揮するも、行人はそれに気づいていて、二人してカラ元気のままハンバーガーを食べに、というところでブラックアウト。あまりにも尺が短すぎる上に作画崩れや無駄なエフェクトが満載で負の密度は充分、場面的には地味なのに逆の意味で見ごたえ充分なパートでした。

 *8*-13:45

 いつもの学校外観からスタート。そこから、教室で行人と琴美が机を挟んで座っている絵にスイッチ。どうやら秋田なつこが昨日から行方不明になっているらしいです。って、琴美はちゃんと行人の方見て喋っているのに、

行人を見詰める琴美

 行人はどうして相槌打つ時すら窓の外を見ていますか

ずっと窓の外を凝視

 どれだけ話が進んでも、どれだけ深刻そうな声を出していても、行人はなぜか窓の外を見たまま。本当になぜ。

 ここで、唐突になつこの濡れ場が始まります。卓司は鞭を振り、なつこは天井からのロープで腕を縛られ、その足元では2人の女性が卓司に強制されて絡んでいます。助けてください、と泣き叫ぶなつこに、もうすぐ世界は終わると全然答えになっていないことを喋る卓司。世界は終わり、その後は永遠の闇が続く、そうなる前に助けてやる・・・ええと、原作における卓司の思想が完全に曲解されてますけど
 とか言っている間に卓司となつこの濡れ場が始まりましたが激しくスルー。そして、はじめてゆっくりと場面転換。

 *9*-16:34

 目が覚める行人。いつも起こしに来る筈の琴美が、今日は来ていません。たまには自分から声を掛けてみよう、と目だけ開けてベッドから頭すら上げない起き抜け状態のくせにやたら饒舌な行人がベッドで目を開けた途端に一通り喋ったところでブラックアウト

 *10*-16:48

 琴美の家の門の前。チャイムを押すと母親が・・・ええと

若い?いえ、・・・ええと

 母親の造形はさておき、琴美は昨日の夜に秋田から電話を受けて、急いで飛び出していき、それから帰ってこないのだそうです。心配する琴美母に、怖めの三白眼で警察に連絡する様訴える行人

不安な母親を余計に怖がらせてどうしますか

 その後、街中をあても無く走りますが、腕はもれなく残像がありますし、ブロック塀は相変わらず直線プレイですし、偶然出逢った音無は不思議キャラというより朴訥キャラですし、原作すきーとしては一体何をどうすれば。あと、たまに口がなくなったりそもそも口を動かすことすら放棄するのはやめてくださいおねがいですから。
 確証は持てないながらも、卓司はおそらくプールにいるらしく。屋内プールが出来た所為で、屋外プールは使われなったのですが、水の無い屋外プールの排水溝から卓司が入っていくのを見たと音無はいいます。かくして、行人は走って学校に向かったのでした。

彩名まで負の表情(というより作画ボーダーラインの遥か下)に

 その頃、拘束された琴美になつこが触れていた・・・って、なつこと卓司がすごい目なんですけど。この辺りの場面では二人とも全裸な上に卓司には思い切りモザイクがかかっているので、絵が掲載できないのが本当に残念です。なつこは向きによって瞳の色が変わるという画期的な仕様。頃合を見て卓司が琴美に襲い掛かろうとした時、行人が突如出現。

集中線付きで行人登場

 そこで卓司を・・・うわ、あっさり殴った(<原作を知ってるヒトだけ驚いてください)。

「あの時、俺は卓司を殴るべきだった」・・・その行人の呟きは、アニメで昇華されました。めでたしめでたし(うんざり)

 殴られた卓司は笑いながら、終ノ空がすぐそこまで来ていると繰り返します。

 卓司:「水上くん、見えないのか?ほら、そこまで近付いている終ノ空が」
 行人:「・・・狂ってる」

 まったくです
 ともかく、行人がそう呟いたところへ、突如卓司の傍にぼやけたざくろが登場

ぼんやりと浮かび上がるざくろ

 それを見て、ガンダムというか少年漫画みたいな三面抜きで驚く行人・琴美・卓司。

急にエキセントリックな構図

 ざくろ登場後は構図が変わる度にキャラの等身や位置関係が変わり、全く位置や広さが把握できない部屋の中。ちなみに、ここで出てくるざくろは作中で最も作画がまともですが、それは単に幻影ということでぼやけている為に塗りが曖昧で済んでいるからかもしれません。邪推。

ぼやけている所為で見栄えが良いざくろの図

 卓司に近付くざくろ。ざくろの声は幻影っぽく歪んでいます。永遠の闇なんか来やしないというざくろのコトバに苦悶する卓司。苦悶するのは勝手ですが、上半身裸の崩れた作画で背景に明るい緑なんか背負って苦悩しないでください。しかも後ろの明るい緑は点滅していて、ちょっとしたピカチュウフラッシュ気分です

発禁動画

 苦悩する卓司を見届けたざくろは消え去り、そこへパトカーのサイレンの音。そして・・・ホワイトアウト
 ええと、なつこはどこへ行ったんですか?

 *9*-20:32
 *10*-22:29

 行人の部屋。ベッドに座った琴美と床に座った行人・・・って、この後は想像通りです。延々と濡れ場。どうでもいいですが、同じ絵を使い回さなくなった代わりに左右を入れ替えるとかの変な演出手法が登場です。
 これで話はおしまい。一番最後に注意書き。

この作品はフィクションであり過去
に起きた事件とは何等関係ありませ
ん、この様な行為は重大な犯罪に当
り絶対に許される事ではありません
もし、この様な犯罪を犯した時には
法の基に裁かれ償いが待っています

 ・・・特に最後の行が激しくアレなのですけれど。「法の基に裁かれ償いが待っています」ってなんですか。
 この話だけで何か犯罪を思い浮かんだヒトがいたら、ちょっと尊敬するかもです。結局卓司の目的はなんなのかよく判りませんし、何をやって周囲がどうなったのかの説明もありません。そもそも、原作がわざわざ4部構成だったものを20分ちょっとにまとめるのが無理というものです。リルルなんて出てきませんし、ざくろはいじめられっこ→前世少女とかの難しいプロセスを経ずに普通に男子に人気のある女生徒+デフォルトで琴美のお友達だったり、音無が「よぐ=そーとす」とか言い出さない普通のヒトだったり、「てけり・り」もスパイラルマタイもアタマリバースも無いですが、だからといって薄くなっているかといえば主に絵柄と各種技術と理解する気の無い製作者と短縮戦法の所為で余計に濃くなっているという、とりあえず原作スキーさんは全然嬉しくない相乗効果を発揮です。あと、卓司のマインドコントロールは結局なんだったんですか

 とにかく、原作知ってるヒト向け。原作を知っているヒトは、なんとかして見てみると良いと思います。もれなく至れます


 と、こんな謎アニメじゃなくて、良作とわかっているものを見ないと。ああああ(ゆらゆら)。


 ぼんやりと深夜番組を見ていたら、ハチミツとクローバーの宣伝番組(千原兄弟×kABA.という組み合わせもすごいですが)に、どうしてスネオヘアーまで出てくるですか。
 ・・・へえ、フジの深夜枠は「ノイタミナ」なんて名前がつくですか(プロジェクトと言っていたので、枠の名前なのかどうかは判りませんけど)。第二弾が「Paradise Kiss」って。なにより、フジの深夜といえば作品自体じゃない諸々が悪いほうに折り紙付きですけど。とかうだうだ思いながらさっさと寝ることに。14日に始まることさえわかれば、後はどうだっていいです。おやすみなさい。

♪~magic theatre[La'cryma Christi]

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このブログ記事について

このページは、Псиが2005年4月 7日 23:04に書いたブログ記事です。

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