どうやら読み込み表示が続いていたのは、iTunesの規約を読ませる為のサーバが混んでいたせいらしくて、もう一度やってみたらちゃんと先へ進みました。やっほう。
ようやくiPhone OS 3.0になってBluetoothが(ほぼ)全解禁になったので、Bluetoothヘッドフォンを買うことにしました。今までも購入を検討していたのですが、Bluetoothアダプタを付けるとケースに収まらなくなってしまうこと、更に縦の長さが大きくなるのはちょっとイヤなこと、アダプタ+レシーバ+ヘッドフォンはとにかく高いことなどにもじもじしている間に、iPhone OS 3.0ならA2DP対応だからアダプタ要らないという発表があって。
そりゃ待ちますよええ待ちますよ、ということでさんざん待ったiPhone OS 3.0が来たので、ここで憧れのBluetoothヘッドフォンを試してみることにしたのでした。
iPhoneはiPodですから、当然音楽を聴けることが前提です。それはすなわち、両耳ヘッドフォンが必要なことを意味します。同時に、iPhoneは電話ですから、通話ができることも前提です。すなわち、マイク付きであることも前提となります。
かといって、突発で作ったコールセンターの安っぽいヘッドセットやViaVoiceのおまけでついてくる様なヘッドセットはかんべんで、もうちょっと見た目にも頑張れているのが望ましいです。
両耳マイク付きのBluetoothヘッドフォンはなかなかなくて、とりあえず仮想店頭で決めようと出かけた先で悩んだのがDR-BT21GとDR-BT25NX。前者は耳かけ式のヘッドフォンで、ネックバンド式で折りたたみ式のシンプルなヘッドセット。後者はネックストラップ付きです。
大きな違いとしては、前者は「本体」と呼べるものがヘッドフォンだけで、マイク端子すら右耳部分の外側にくっ付いています。再生・停止・早送り・巻き戻しなどの簡単なオペレーションもできるのですが、それらのボタンもすべて左右どちらかの耳に付いているのです。
一方、後者はリモコン兼マイク兼レシーバ(たぶん)となるユニットがあって、そこからネックストラップとイヤホンが生えている様な形状です。
Псиの考える諸々の前提条件をこなした上で、この仮想店頭に並んでいるのはこの2つ。一応もっと安価でUSB充電が可能なDR-BT100CXや、好きなヘッドフォンが使えるレシーバ単体のDRC-BT15も候補には挙がったのですが、すぐに消してしまいました。
特に後者はなんとなく正解だとは思うのですけれど...よくよく考えてみると確かにiPhone-レシーバ間の線は減るけど、その上もケーブルだったら意味が無いのではという所に行き着いてしまって。
Bluetoothな時点で(なんとなく)音質にはそこまで拘っていませんから、密閉型のヘッドフォンに差し替えられる意味とかはおそらくありませんし、ネックストラップ型の様にバストアップで完結はしているけれど取り回しが面倒なものとかは、そもそも無線化した意味が無いのではないかと思えてきたのです。
というわけで、ちょっと大きいのではないかと不安になりながらも、マイク内蔵ヘッドフォンの「DR-BT21G」を購入しました。\9,900くらい。うきうきしながら棲み処に戻って、さっそく使ってみます。やり方はとても簡単で、iPhone側で「設定」>「Bluetooth」でスイッチをONにして、探索中にヘッドフォンのPOWERボタンを押せばペアリング開始。その内iPhone側に「DR-BT21G」という名前が出てくるので、その文字をタップするとペアリング完了です。本当にかんたん。
画面上部にBluetoothアイコンが点灯する他、この状態でiPodを起動すると画面下部に「DR-BT21G」という文字が表示されます。この文字の右のBluetoothアイコンをタップすると、音声の出力先をBluetoothヘッドフォンかスピーカーか変更できるみたい。
とりあえず再生すると...
...
......すごい、すごいよ。
無線なのに第五実験室ちゃんと聴けるよ(何で試験をしていますか)。
そんな原始的な感動はさておいて、思ったことをいくつか。
- 「再生」と「一時停止」は操作できるけど、「巻き戻し」と「早送り」は機能しないみたい
- 音量も操作可能。でも、ヘッドフォンの音量とiPhoneの音量は別で、iPhoneの音量は一定。iPhone側で音量ボタンを上下しても聴こえる音量は変わらない
- 電話も受けられます。有線ヘッドフォンだと着信音は本体から、通話音声はヘッドフォンから聴こえるという不思議な仕様でしたけど、Bluetoothだと着信音もヘッドフォンから聞こえます。ただし、iPhoneで設定したのとは全然関係ない質素な呼び出し音ですけれど
- マイクが右耳シェルの外側に付いているので、どうやって通話するのか不安でしたけど、なんか普通に喋るとちゃんと相手には聴こえるみたいです。交通量の多い道路脇とかだと明らかにラグるそうですけど、静かな所では全然ラグらないらしくて
そういえば、ちゃんと着信受けられるか試してませんでした。ヘッドフォンで操作(マルチファンクションキーを長押し)すると何をどうやっても転送されちゃうです。
着信時に本体で操作すればBluetoothヘッドフォンに飛ばすことはできるのですけれど...ううん、そこまで完全なハンズフリー求めてないので割り切るとして。
もうひとつ、iPodで音楽聴いている時にLockボタンを押すと音声が途切れてぼろぼろになることがあります。でも、これは本体の電池が少なかった時に頻発しましたけど、後から試しても全然再現しなかったので、コンディション的なこともあるのかも。
とりあえず、ロックの音もSMSの着信音も、操作に関する全ての音も含めて全部ヘッドフォンから聴こえてくるのがとても素敵です。無線なのに。
音質も悪くはなく、これで嫌なら密閉型使えばいいじゃない、くらいにそこそこの音にはなってくれます。特にユニットを口に持っていかなくても、そのまま普通に話せるのも魅力といえば魅力です。
ただ...口に何も無い状態ということは、つまり仮想街中で何も無い空間に普通に喋っている図というサイバー時代の弊害そのものの様子が展開されるわけですよ。せめてマイクが目に見えていれば一瞥したヒトが納得してくれるかも、という淡い期待を抱けるかもですが、DR-BT21Gは見た目が本当にただのヘッドセットなので一瞥されるとますますノーエスケープ。仮想コンビニの近くとかで通話をしていると110の発動は免れません。
というわけで、便利は便利ですけどサイバー体験はほどほどに、というお話でした。...見た目的にはネックストラップ型が良かったかもですけど、後悔も反省もしていません。えへ。
♪~カラス[cali≠gari]
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