そんなわけで、二回目のMemento Moriに行ってきました。04月末から06月でほぼ二カ月、ツアーファイナルも目前にしてどんな具合になっているのかを高見の見物です。
ほ、本当は行く予定なかったんだけど、たまたまチケットが余ったっていうから仕方なく見に来たんだからねっ!しかたなくよ、しかたなく!...そ、そりゃあれだけ楽しかったライヴのその後が気にならないかっていえばそんなこともないんだけど...で、でもでもかんちがいしないでよねっ、今日は特別なんだから!と無駄にツンデレ台詞をココロに呟きながら、仮想神奈川県民ホールへ向かったのでした。
仮想神奈川県民ホールは"TOUR2002 WARP DAYS"以来。結局Buck-Tickでしか来場経験が無いのもアレですが、割とよくある話なのでさておいて。
仮想千葉の時に物販の類はすべて買っているので完全にスルー。ホールクラスだと本当に入場がスムーズで素敵です。どうでもいいですけど、仮想千葉でも仮想神奈川でも公演名示す様なものが何も無かったのが気にかかりました。ホールってそういうものでしたっけ。
仮想千葉では入口前の仮想駐車場にツアー用トレーラーが止まっていて、ライヴ見に来たヒトがみんな写真撮っていたものですけれど、そういうのもなさげです。
...仮想武道館や仮想ドームみたいに横断幕張れとはいいませんけど、なんていうか。
もっとも、辺に気を利かせて、どこかの仮想中野サンプラザみたいに縦置きホワイトボードに「プラスチックトゥリー(原文ママ)」とだけ書いて階段の所に置いておく不思議なプレイを発揮するよりは、何も無い方がマシっぽいですけれど。
TOUR 2009 Mement Mori @ 神奈川県民ホール 2009+06+14 [Buck-Tick]
評価:★★★★☆
- 真っ赤な夜-Bloody-
- Les Enfants Terribles
- Baby, I want you
- MOTEL 13
- アンブレラ
- 勝手にしやがれ
- MC~Message
- memento mori
- Jonathan Jet-Coaster
- MC~Coyote
- 謝肉祭-Carnival-
- MC~Lullaby-III
- 天使は誰だ
- スズメバチ
- セレナーデ-愛しのアンブレラ-
- HEAVEN
- (En-1)Alice in Wonder Underground
- (En-1)絶界
- (En-1)夢魔-The Nightmare-
- (En-2)GALAXY
- (En-2)NATIONAL MEDIA BOYS
- (En-2)メンバー紹介~LOVE ME
おおよそ10分押しでスタート。っていうか7列目ってなに。ローディさんやスタッフの顔までよく見えてしまいますよ。
円形スクリーンは生きていて、そこに諸々の風景とメンバーカットが一瞬表示される類のOPというのは変わりませんでした。大きいホールだと違うスクリーンになるのかしらと思いましたが、最後にスクリーンが弾けて櫻井が産まれてくるのはあんまりにも素敵で、しかもそこに被さって真っ赤な夜のイントロが始まるのは素敵で、早くも胸がきゅんきゅんしてしまっているのと同時に仮想千葉公演をほとんど覚えていないことにちょっぴり絶望していたのは内緒です。舞台上の壁には五本の巨大な十字架...見てようやく「あ、こんなセットだった」と思い出した辺り、Псиの仮想千葉公演は微熱にでも犯されていたに違いありません。
前半の曲順は全く変わらず。。衣装もやっぱり相変わらずで、櫻井は赤ジャケットで美しく立ち振る舞い、今井も間違ったネイティブアメリカンとしか言えない様な不思議な立ち振る舞いだったのですが、そんな彩り豊かな舞台上も、照明効果で舞台上が青のモノクロームになったり、照明ってすごいと今更ながらに思ったり。
真青で静かなMessageが終わると、舞台前で火が飛び後ろにスクリーンが垂れ、舞台上が一気に火炎モード。そんな中で「memento mori」が始まって、大盛り上がり大会の開始です。今井もいつの間にかトリケラトプス似の角付きマスクを被って盛り上がりに貢献。でも、角付き今井はこの曲だけだった様な。
ともあれここでアルバムのジャケットの骸骨を出して「Alice in Wonder Underground」ですねっ...と思いきや、仮想千葉では本編ラストだった「Jonathan Jet-Coaster」。ををを、全然違う!骸骨をマイクスタンドに付けていたのは変わらないけれど、コートまで着せた上になんかジャケット越しにスタンドまさぐってたり、歌詞に合わせて骸骨とキスしていたり、なんか骸骨芸が一気に進化している気が。
その傾向が顕著だったのが「Lullaby-III」で、「謝肉祭-Carnival-」後というポジションは変わらなかったのに、前回は特に前振り無しで演奏を開始していたのに対し、今回は謝肉祭後に今井が変な単発フレーズを弾き出したと思ったら急に妙にレゾった不思議な曲を奏で始め、TABOOでも始まるのかと思ったら座った櫻井が謎の小芝居を開始。
ああ(吐息)、お酒頂戴。
こちら、ドクロちゃん。
何か言って?
...いっつもだまーって。
お酒頂戴。......ああ(吐息)。
なんだこれ。
もう遊び方が異常すぎて、というか目の前で起こったことへの愛おしさがあまりにも大きくて、茫然としてしまったのでした。
今回の櫻井はやけに階段を上り下りするのですが、曲間に階段を上ると「かつん、かつん」という音が入るのです。その音が殊の外大きくてとても印象的なのですけれど、「memento mori」前後とか、上の謎スキットが終わった後とか、間を埋めるものとしては本当に素晴らしくて...仮想千葉でも聞こえていたのかな。そんなことないと思いますけど。
ともあれ、「Coyote」前にメンバー紹介もなく、「Lullaby-III」後には「I I love love」の掛け声で「天使は誰だ」が来て後半展開に。ああ、もうすぐ本編終わりっぽいわ、でも「Jonathan Jet-Coaster」終わってるけどどうやって終わるんだろう、もう弾数無いよ?と思っていたら「スズメバチ」後にまさかの「セレナーデ-愛しのアンブレラ-」。おや、三点セットを終わりに持ってくる展開じゃないのかしら?と戸惑っている所へ「HEAVEN」で本編終了。ああ、「GALAXY」残したままアンコール突入という新しいパターンなんだと思って、なんだかちょっと感動したのでした。
アンコールはもう一度暗闇の中ライトで辺りを探す描写から「Alice in Wonder Underground」、そして「絶界」で「夢魔-The Nightmare-」。仮想千葉における「Romance」以外の中盤曲を全部持ってきた様な印象です。
二回目のアンコールは「GALAXY」で始まって、このまま終わってしまうのかと思っていたらПсиがアイしてやまない「NATIONAL MEDIA BOYS」!きゃあああ!!!その後、メンバー紹介の後にまさかの「LOVE ME」で幕を閉じたのでした。終わり方が素晴らしすぎ。
それにしても今回は、MC噛むし歌詞忘れるしの傾向が激しかったです。「セレナーデ」で「(間奏空けで)oh baby今夜銀...通り雨」とか、Псиの大好きな「天使は誰だ」でもラストのサビ連続の二回目でもう「堕天使 ヒトで無しルシファー」を出してしまったり、アンコールも所々歌詞が抜けたり。でも、ライヴですしどうでもいいですし今回はやけにユータがかわいかったのでなんでもいいです。
ユータがかわいいのは前からですが、メンバー紹介での立ち振る舞いのかわいさが異常なのと...どうでもいいですが、アンコール明けで客席に出てきてから最初はハイタッチしていたのに急に後ろ向いておしり突き出すのは何のアピールなのかと小一時間。
ハイタッチといえば、アンコールでは櫻井が歌いながら最前のオーディエンスとハイタッチしたり握手したりしているの見て妙に感慨深くなったりしました。
そうかと思えば、「Alice in Wonder Underground」における星野の背後に寄ってきた櫻井に妙に警戒心を持っている様に見える振る舞いとかも魅力です。
ともあれ、「LOVE ME」終わりは例によって櫻井がさっさと去ってしまい、今井が引き延ばすも明らかに締めのタイミングをユータが(今井に首を伸ばして)窺い、そのユータの様子を窺いながらアニキがドラム叩いてる図が最高でした。
そんな図にほっこりしていると、ピックばらまいてマイクに駆け寄るユータ。
よこはまだいすき!またきます!
きゃああああああ。
その後アニキがやってきて、落ち着いて一言。
またきます!
きゃあああああああああああああああ。
なんだか妙に今井の笑顔が多かった、なんてことが判るくらいにステージ近かったですし、本当に最高のライヴでした。終わったのは20:30くらい。
というわけで、そもそも構成も曲も違うという大進化を遂げていました。小芝居とか。前の「セレナーデ-愛しのアンブレラ-」「GALAXY」「HEAVEN」をセットで最後まで引っ張る方式も好きですが、今回のセットリストは「セレナーデ」「HEAVEN」でしっかり本編を終わらせつつ、「GALAXY」だけ別枠で後に繋ぐ形でとてもきれいです。というか、大きなホール向けの構成な気がします。前者の方式は素敵なのですけれど、ちょっと緊張感高すぎますし。
仮想NHKホールは行けないかも、と思っていましたが、今回のをそのままもう一度見られるのかも、と思うと、すごく行きたくなってきました。どうしよう。どうしよう。
♪~スズメバチ[Buck-Tick]
コメントする