楽しい夢は終わる。瞼を閉じて。永遠を感じて。肌に。「シ」という温もり。夢。じゃない。

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Wonderful Worldの舞台挨拶をみてきました。梅雨の日というよりはすっかり夏日で、そんな中開演時間に間に合うかどうかやきもきしながら現地に向かったら...ええと、開演時間なのにようやく入場開始っぽいアナウンスしているのはなんですか。なんだろうと思いながらも、一部の界隈では割とよく見る光景ですが、曲がりなりにも試写会で、しかもこれが昼の部であることを考えるとなかなかがんばっていてすてきです。
仮想太田区産業プラザPIOのホールには、そもそもちゃんとしたスクリーンがある筈ですが、なぜかもっとこじんまりしたスクリーンを吊ってプロジェクター投影という不思議な形式でした。ホールの後ろまで席を作っているので、後ろからちゃんと見えるのか不安に思いながら席を探すと、ことのほか前の席でびっくり。wkwkしながら見ていると、スクリーンに映るカラーバーと右上に「再生」の文字。そこには特にアナウンスもなく、手作り感だけが満載な試写会がスタートです。


WonderfulWorldプレミアムイベント 2010+06+17 @大田区産業振興プラザPio[浪川大輔/宮野真守/上原歩/平田裕香/森久保祥太郎/藤原啓治/杉田智和/小山力也/夢人(彩冷える)]

評価:*****

ええと、イベント自体は映画とトークショーの二本立てになっていて。映画は来週から上映らしいので、ネタバレ回避をしておきます。映画を観に行こうと思っている方は、今日のお話はここでおしまいですごめんなさい。

まず映画のお話。とりあえず、ちゃんとカタチにはなっていました。...いえ、そこまで同人臭溢れるものを想像していたわけではありませんけれど、どうしても違う畑から「第一回監督作品」という肩書きを持ってくると沸き上がるアレな感じはありませんでした。
...ありませんでした、けれど。じゃあ映画がよかったかというと、また話はちがいます。まず、話は好きになれませんでした。あらすじとしては「気弱な男が兄の病気を知った日から、不思議な夢を見る。夢ではみんながカオスに暴力的に振る舞い、誰かが殺される。殺されたヒトは次の日に男の目の前で死んでしまう。あまりに常識外れなその状況は、次第に男を追い詰める」...みたいな話なのですけれど。

夢とか死とか精神系とか話がありがちとかは織り込み済みだったのでさておいて。ヒトが死ぬって大変なことですよ。お葬式だってあるでしょうし、ビルの清掃だってあるでしょうし。同じオフィス内でヒトが死んでいるのに、どうして日々の生活をそのまま引きずっているのか、というのが不思議で仕方ありませんのです。
なにより、「夢の中で死ぬと実際に死ぬ」という説明が何も無いことがありがちそのままですし、お話としてもちょっとイヤです。セカイ系の悪い部分をそのまま持ってきているというか。彼らがもともと死ぬってことの暗示とかならまだアレですけれど、たぶんそういうことではないのでしょうし。そんなに簡単に殺さなくても。
夢の中が真っ白空間で表現されているのですけれど...下手なことするよりはマシですけど、もっと夢っぽくて良かったと思います。理不尽な台詞の応酬があるとか。何か変なオブジェクトが必ずあるとか。つながりが断片的なところがあるとか。景色がゆわゆわし出すとか。
夢の通りにヒトが死ぬとかじゃなくて、もっと違うカタチだったらよかったのに。目が覚めない眠りに落ちるとか。兄がそれを判っていて無差別殺人を仕向けたのだとしたら、なんなのそれって。別にヒトが死ぬ作劇が悪いと言っているのではなくて、死ぬってもっと重い受け止められ方をされるべきじゃないかしらそうじゃないと「うん中二」で話が終わってしまうと思うのですけれどどうですか。

笑いは全部杉田が持って行きました。杉田が出る度場内が爆笑。役所が本当に卑怯。彼の師匠との禅問答はまったく意味不明でしたし、夢人の立ち位置がなんだか全然わかりませんでしたけれど、とりあえず青春学園的なコスプレをした夢人と杉田の戦いは面白かったです。杉田は戦闘シーンでDSを始めるのですが、トークショーでのお話によるとDSを出したのもアドリブで、ゲームはもちろんラブプラスだったそうですが...どうしてラブプラスで持ち方があの向きだったのかよくわかりません。
杉田ムービーとして見るなら普通に面白いのですけれど...どうして彼ら兄弟の問題で、それも弟が先へ進む為にあんなにヒトが死んでいくのか、そればかり考えてしまいます。というわけで、演出的にも設定的にもПсиにはちょっとダメでした。

もうトークショーが面白いのはメンバー的に当然ですが、とにかく音響がひどくて喋ろうとするとすぐハウるので有線マイクを使い回す様子とかほっこりはするけどなんだったのですか。
グッズ後の写真販売は案の定さっさと杉田が売り切れますし、なんなの今日はと思いながらパンフレットだけ買って帰ったのでした。¥800とは思えない薄さでしたけど気にしません

無闇に天気だけは良い日だったのでした。

♪〜die[Buck-Tick]

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このページは、Псиが2010年6月20日 22:52に書いたブログ記事です。

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