ぼくがであえたありがとう。ずっとシアワセでした。

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宇宙戦隊NOIZのアルバムを、おかしくなるくらい聴いているのです。
先週、何を思ったか無料で全曲配信されたアルバム「GENOM EMOTION」は、それはもうびっくりするほどNOIZで...しかもすごく格好良くて。

初聴きの諸々をお酒で飲み込んで聴き通したПсиは、アルコオルの代償でいらないことまで思い出したのです。メトロノームがだいすきでNOIZがだいすきな天使にとって、あまりに残酷だった一昨年(メトロノーム活動停止)から去年(NOIZメンバー変更)。そのころちょうど棲み処で膝を抱えるリズムに変節を迎えたПсиは、すっかりただの音源ヲタに成り果てていたのです。

...音源ヲタと言いながらその後のNOIZは全く聴かずにいたので、「GENOM EMOTION」の全曲無料配信は本当にタイムリーなお話だったのです。全然ヴィジュの範疇から離れて音源ヲタは音源ヲタでもドラマCDとかラヂオCDばかりか二次イベントにはでかける日々に鬱々としていたПсиは、配信開始から繰り広げられたDLゲームをくぐり抜けてアルバムを聴いてみたのです。

「GENOM EMOTION」というアルバムは、つくづく大変なアルバムです。
配信だからって手を抜くことはなく、320kの高音質mp3で全10曲、しかもライナーノートすらPDFで添付されているのです。必要なものはメールアドレスだけ。期間限定とかではなく永遠に配信され続け、しかも「CD版」とかは(FC特典以外)存在しないのです。

お店にはないけど誰でも手に入れられるCD。
そして、なによりも大変なのがその内容です。

Псиはメンバー変更前のNOIZしか知りませんが、そんなПсиですら1曲目から「間違いなくNOIZ」と感動する様な内容だったのです。しかも前半からたまらなく格好良い曲で占められていて、初回からПсиのココロはすっかり持っていかれてしまったのです。
1曲目「アンドロメダパレード」はアルバム的な意味でもライヴ的な意味でも正しくNOIZの1曲目ですし、2曲目「-SHINE-」は正統派なNOIZなのに作曲は新メンバーの呼太郎、3曲目のエタァナルレイディヲは...もうПсиはこの曲が好きすぎて、イントロがかかっただけできゅんきゅんが止まらないのです。

この調子で話していくと千日の戦争よりも長い不幸が降り注ぐので、おねがいですからいますぐDLして聴いてください。リンク先のメンバー写真を見るとどういう音楽やってるのかさっぱり謎でしょうけれど、実はデジデジしくてロックで1曲の中で曲調がばしばし変わっては戻るオルタナちっくな...っていうかいますぐきいてくださいおねがいします。

アルコオルの作用は甚大で、この...とてもすばらしいアルバムを聴きながら、この数年が完全に後ろ向きだったことに涙さえ流したのです。ヴィジュが自意識によってヴィジュたり得る様に、ヴィジュ好きにも自意識は求められるのです。バンギャは「あがる」と決意してあがるのではありません。気付いたら上がっているのです。...例外はあるでしょうけれど。
そんなヴィジュ方面ではすっかり枯れ山水のПсиに、後悔する機会と歩く気力を与えてくれたのが「GENOM EMOTION」だったのです。配信日にアルバムを全曲聴いたПсиはすぐにライヴ情報を調べ、どうも12月03日にツアーが始まるらしいことを知って...直後にはチケットを予約していました


それからずっと「GENOM EMOTION」を聴き狂い、足りない時期を埋めるべく「GREAT ROCK'N' ROLL HEROES」を買い求めたりしながら、ライヴの日を待ち望み...今日じゃないですか。

配信日に、しかもDLゲームをくぐり抜けた上でのチケット購入にしては、ひどく早い整理番号で心底驚いたのです。もしかしたらNOIZのファンは今はそんなにいないのではないかしら。すごく少ない人数でステージ前で固まって暴れているのではないかしら。
もちろん、そんな心配は杞憂で終わりました。仮想吉祥寺というふしぎなロケーションの、見つけにくい場所にある仮想CLUB SEATAの入り口と逆側の壁際で、Псиはずいぶん長い時間ぼんやりとしていました。ヒトの入れ替えの激しさやその他諸々を横目で見ていましたが、基本座り込んでぼんやりしていたのです。

そうです。Псиにはわかっているのです。

NOIZはあの登場をするのでしょう。しないのかもしれません。わかりません。そこはどうであれ、好き勝手に暴れるメンバーとファンを、Псиは壁際で適当に乗っかりながら見つめるだけなのです。たぶんドリンクを公演前に引き替えちゃう様な贅沢をして、Псиはこの壁際でただその様子を眺めているだけなのです。
そうして大惨事なフロアを眺めながら、自分に降りた時間に、いえ、皆に平等に時間が経過しているのを解っていながら後ろを向き続けていた自分の、空白の時間に咽び泣くのです。
そうして、柱に分かたれた水流はもう二度と合流することなく消えて行くことを悟って、Псиは暗闇の日々を過ごすのです。

整理番号のおはなしはなんだったのか、というくらいにごった返す場内で、壁際で膝を抱えるПсиに、その時間は訪れたのです。

JAPAN TOY'S PANIC TOUR KING OF ONEMAN & EVENT SHOW 2010 "GENOM EMOTION" @ 吉祥寺CLUB SEATA 2010+12+03 [宇宙戦隊NOIZ]
評価:★★★★*

なんて。
そんな感傷に浸ってる暇は一切ありませんでした
微妙にフォルムチェンジしたのかしていないのかの登場シーンでぎこちなくも勝手に左手が反応し、案の定最初の曲だった「アンドロメダパレード」でいきなり大騒ぎ。
NOIZのほとんどの曲にはフリがありますが、(新曲ばかりでフリが確定していないこともあるのかもしれませんが)ほとんどが決め打ちというよりは、手を上げたり畳んだりする気さえあればいつか勝手に覚えるというもの。もう、NOIZの空気が本当になつかしくてたのしくて、とにかくあばれて騒いでいたら時間が過ぎていました。

そんなNOIZの空間で、今回のアルバム曲の「Happy tied」は唯一誰も手を上げない曲で。フリとかは全くなく、各々がただリズムに乗ってる様子に、なんというか大変なシアワセを感じたのでした。
もうひとつ、Псиはミラクル☆ロケットG5のあの部分(NOIZは1つの曲で曲調が大きく変わってまた戻る、ということがよくあります。ミラクル☆ロケットG5という曲は、後半にそういう部分があるのです)によわくて、なぜかものすごく涙腺を刺激されるのです。うっかりライヴで聴いてしまったせいでココロの準備ができずに潤んだ目で笑顔でくるくる回るふしぎな天使が仮想吉祥寺に爆誕した瞬間でした。

ライヴの様子やMCは...ちゃんとおぼえられていません。叫様の靴は底上げ度13cmでMASAKIと身長が一緒になるけど足下不安定でローキックに弱いとか、ツアーがひさしぶりだからどうにもならないけどすべったらみんなのせいとか、結局上がるといいのか下がるといいのかわからないエンジェルパワーとか、天使のBACKBONEパーカー(今回のツアーの新グッズ。\9,500)が高いのは素材が違うからという話から最終的には叫様のお金スマイルに展開したり、直後に歯ブラシは20,000本以上集まってもう新規募集はいいと思っているけれど今度は発送が大変だ、でも来年5人で行きたいという話をしたら「その為に結局はお金が必要」と鉄板な流れに落ち着いたり

エンジェル:「5人で行く様子を、こう、生放送とかしたいね。できるのかね」
客席:「Ust?」「Ust!」「Ust!」 エンジェル:(間)「ゆーすと(棒) ゆーすとやるぞー!(棒)

その後、「そうだよねやっぱり安いからゆーすとだよね」と明らかに知らないけど適当に褒めて客席の反応を見ながらUst像を探るエンジェル

MASATO:「Ustってさ、どんなところが好み?」 エンジェル:「............俺さ、フォルムから入る方だからさ
客席:「あー」
エンジェル:「あと価格! 安い! \9,800くらい!
客席:「あー」
エンジェル:「あとは...みんなには無料とか格安とか...あああ(ぐだぐだ)」

本当に、本当にNOIZはあいかわらずアイすべきばかでした。

あとはアルバムの話も。配信2日前までミックスが終わっていなかったらしいGENOM EMOTION、本当に熱がこもってる。今回はアルバムができた後泣いた。そんなアルバムだけれど、携帯配信(こちらも無料)が始まるまではみんな本当に受信できるのかという不安を抱えていたそうで。そこへ問い合わせもいくつかあって「自宅ではダウンロードができません」→しらねーよ、環境のことはお近くの電器屋へ行ってほしい(まったくです)、「ダウンロードの仕方を教えてください」→そこからかい(サイトへ行けば大きく表示されています)とか。
無料配信と発表したらエンジェルの妹が「タダ?」だけのメールを送ってきたとか、そもそもライヴDVDの中で言っていた「伝説を作る」というのはこのことだった、「(ネタ振りから終わるまで)長かったなー」「長かったー」とか。
とにかく聴かれるために無料だから、ぜひ宣伝してほしい、いざとなったら焼いて配れだそうでした。

...なんて例によってネタっぷり満載でしたけどいかんせんちゃんとおぼえていませんのでまとめます。

  • 今日の謎キャラ:「ジャパネットTAKA
  • 今日の謎ジャンル:「土木系ヴィジュアル
  • 今日の掛け合い:「DJB(だいじょうぶ)?」\ぐっけー!(ぐっどおーけー)/

MCはこんななのに、曲になるとたまらなく格好良いNOIZ。
ひさしぶりのNOIZはちゃんとNOIZで、でもライヴ中はそんなこと頭で考える暇もないほどあばれていました。
なんという真っ当なライヴの楽しみ方でしょう。

というわけで、ちょっとだけかえってくることができました。


MCはほとんどエンジェル・叫様・MASATOで固まって(そんな事情からMC立ち位置がそもそも下手寄り)で、呼太郎とYAMATOが(ちょくちょく絡みはするですけど)がっつり入り込めてはいなかったような。...そういうもの、なのかしら。


仮想CLUB SEATAの隣の仮想ヨドバシカメラの店頭に、プリキュアサウンドドロップスがあったのでやってみました。
......なんでカプセルは黄色いのに中身がピンクなのよう。

ライヴの満足感に染み込むそんなせつなさだけを掬って拡げたかの様に、帰りの仮想電車の遅延具合は本当にひどかったのでした。

♪〜PEAK[宇宙戦隊NOIZ]

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このページは、Псиが2010年12月 3日 23:35に書いたブログ記事です。

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