トロンのことをおもいだします。
オリジナルのトロンには、テーマ性とか深みとかはあまりありません。でも、「プログラムの仕事を吸収しては、アーケードゲームの戦闘用プログラムにおいやる巨悪」としてのMCPがあり、ヒトとシステムの両面に困り果てた社員がそのMCPを破壊するという判りやすい筋があったのです。
その上でプログラム同士が協働し、時には降って湧いた水や些細なことに感動を覚えるのです。
トロン:レガシーはどうだったでしょうか。インテリアはすてきでした。
後日譚でありリメイクであるトロン:レガシーには、他に言えることがありません。なにしろ、話は最初からすっかり謎だらけで...彼がOSイメージをアップローダにアップしたことが、一体どんな意味を持ったのでしょう。トロンにおけるあの場所は会社のネットワーク内でした。トロン:レガシーのあの場所は一体誰のどの場所だったのでしょう。アレは誰で、どうして彼を頼る様に彼女は言ったのでしょう。
トロン:レガシーはトロンを見ていないとわからないことだらけですが、トロンを見ていると余計に頭がこんがらがります。結果...インディペンデンス・デイやハルマゲドンと同じカテゴリ...「絵を見に行く映画」...に置くことになるのです。
トロンのあの場所は、プログラムが擬人化されていたことが不思議なくらい、現実とはかけ離れたセカイでした。それこそが当時の3DCGの限界であり主流であり、つまりCGで表されたセカイは結果として異世界そのものだったのです。トロン:レガシーまでの間にCG技術はすっかり進化しましたが、そこはサイバー味が足された現実のクローンに過ぎませんでした。
そのセカイに入り込むことそれ自体が大きな感動だったトロンと違って、トロン:レガシーはあまりに現在のCGそのものを打ち出しすぎました。加えてオリジナル以上に話が無いなんて、どうしたことでしょう。エンディングはおそらくあらゆる二次ヲタさんの羨望を集める筈ですが、そうした話はいくらもあるはずです。
それでも。
トロン:レガシーは一切が無駄とは思いませんでした。中盤のあの本拠地はインテリア的に本当にすてきですし、女性キャラのふしぎな座り方はいちいちすてきですし、何よりひさしぶりにトロンのDVDを引っ張り出して復習する機会を与えてくれました。
今見ると絵だけでは騙されず、ストーリーに色々と思うところはありますけれど、それでもその統一された絵と色彩は一定の感動を与えてくれました。
それに。
年末付近に見たせいかもしれませんけれど、良くも悪くもトロン:レガシーに関する諸々は、Псиの頭を覆って離さないのでした。
無事に2011年を迎えることができました。
あけましておめでとうございます。
誰にとっても、甦ることはヨロコビです。
そして、その甦りが喜ばれることは、すばらしいことです。
滅びたと思っていたものも、いつか笑顔で帰ってきますように。
その笑顔が、笑顔で迎えられますように。
いえ、その前に。
どうか、滅びの道を選ぶことがありませんように。
存在し続けることが、だれかの笑顔でありますように。
そう、あれかし。
あなたの2011年が、シアワセな年でありますように。
♪forbidden lover[L'Arc-en-Ciel]
Thank you for the good writeup. It in fact was a amusement account it. Look advanced to far added agreeable from you! By the way, how can we communicate?